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2016年10月12日水曜日

シコタマネギ600本

~「すったげ」「シコタマ」論争~


 秋田弁で、いわゆる「ものすごく」をあわらす言葉に、「すったげ」という言葉があります。名古屋弁でいうと「どえりゃぁ」、英語で表記すると「very much」です。


 私は、エスペランサ村で収穫したニンニクには「すたっげニンニク」と命名しました。


 ところが複雑なことに、秋田弁には「ものすごく」を表す言葉がもう一つあるのですよ。「シコタマ」です。


 ものすごく悪い人のことを、「シコタマどぶでやつだ」といいます。


 では、「すったげ」と「シコタマ」は、どちらがより「すごい」のでしょうか。


 この件に関して、秋田県は「シコタマ上位説」を唱えています。


 秋田県は、県をPRする標語をいろいろ作成していて、これを広めることにより、人口減少や秋田県の衰退に歯止めをかけようとしているようですが、億単位のお金をかけている割にはその効果ははっきりしていません。


 まぁそれはさておいて、「秋田美人」と「秋田ビジョン」を掛け合わせてみたり、「んだ!んだ!秋田」などとやっているのですが、その一環として「シコタマいいね、秋田」があるわけです。


 では秋田県は、なぜ「すったげいいね」ではなくて「シコタマいいね」を選んだのでしょうか。


 おそらく私が推測するに、「すったげ」の「げ」が気に入らなかったのではないでしょうか。


 「げ」は「下」であり、発音も上品ではありません。また、「ゲス」「下品」「下痢」「下剤」「下血」「下手人」「下賤」・・・。どうもあまりいい印象はありませんね。


 でも、私が愛用しているTシャツメーカーは、「シコタマ」ではなくて、「すったげ」を選びました。



 私のお気に入りで、かなり着こなしているので、もうよれよれですね。

 おそらくこのメーカーは、「げ」の力強さが気に入ったのでしょう。それに、すごいの「す」があります。

 それに比べて「シコ」などと、いかにもせこいではないですか。「シコタマ」に比べて「すったげ」のなんと力強いことか、と考えたのでしょう・・・あ・・・そんなこと・・・どうでもいいですね。


 さて、昨年200本植えた玉ねぎですが、すったげシコタマ出来が良く、喜んでみんなに配っているうちに、だいぶ前になくなってしまいました。


 そこで今年は昨年の反省にかんがみ、600本植えることにしたのです。



 この件に関して、私は「1,000本植えるべきである」と強硬に主張したのですが、残念ながら畑の畝が足りなくて、計算上は600本しか植えられないと堆肥研究家は言います。

 仕方がないですね、今年は我慢しましょう。


 さて玉ねぎの苗です。今年は三種町の「ドラゴンフレッシュセンター」にあらかじめ電話で予約注文しておきました。

 入手した苗は、昨年よりはるかにいいです。



 「すったげニンニク」に続き、エスペランサ村で収穫する玉ねぎに「シコタマネギ」とネーミングしましょう。


 干し柿の「淡雪」、エダマメの「んだ豆」、赤シソジュースの「ディープパープル」、ニンニクの「すったげニンニク」に続き、玉ねぎの「シコタマネギ」なのです。