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2015年2月28日土曜日

祈り

~もうすぐ完成~


 
 
※写真はヤイリギター小池健司さんより
 
インレイは加藤穂高さんです
 
 
 
 

2015年2月27日金曜日

道路の補修

~運動不足解消~

 10日ほど前の青空です。
 

 一面雪におおわれているように見えますが、実際は雪は溶けかかっていて、ザラメ状になっていました。今では雪はほとんど溶けてなくなっています。



 そういえば、昨年最後にゴルフをやったのは、11月30日でした。それからもう3カ月クラブを握っていません。


 でもネットを見てみたら、秋田CCは3月1日、南秋田CCは3月7日オープン予定なのだそうです。秋田椿台CCはいつだろうか。


 この3カ月は、ゴルフだけでなく開墾もできませんでした。家でやることがあるとはいえ、さすがに運動不足です。名古屋で南山CCのメンバーになって以来、骨折や過労等でゴルフができなかった時期を除いて、週1ペースで定期的に運動していた身としては、これだけ長期間運動できないというのは堪えますね。


 ということで、今回は久々運動不足の解消です。


 最近、村の集会所に来客が多いのですが、当然のことながら皆さん車でいらっしゃいます。今の時期はちょうど雪解け水で集会所の周囲が柔らかくなっているので、そこを車が何度も往復すると、ぬかるみができてしまいます。


 このぬかるみを砂利で埋めてしまいましょう。3日間かけて、2トントラックで3台分の砂利を運んでいただきました。もちろん砂利を敷き詰めるのは、シルバー人材センターの人ではなくて、私と堆肥研究家です。


 長靴を履きスコップを担いで作業開始です。砂利を運んで敷き詰めている様子を見ていたお隣の方は、

 「全然似合わないんですけど・・・」

 と言います。でもまぁ、そのうちさまになってくるでしょう。3日間頑張った結果、ようやく砂利を敷き詰めることができました。


 運動不足解消にはなりましたが、腰と肩が痛いです。




2015年2月25日水曜日

梅の花

~剪定した梅の枝から・・・~

 村の集会所には、私からのたってのお願いで「土縁」を作っていただきました。「土縁」というのは、縁側が土間になった感じというか、細長い土間が縁側の役割を果たすというか・・・フレキシブルにさまざまな使い方ができるスペースです。


 その土縁の端っこに、名古屋から持ってきた李朝ダンスいわゆる「バンダヂ」が置いてあります。そして、いつもその上には花瓶をおいて花を飾っています。特にIさんから頂いた「鉄釉」の徳利は、なにを生けてもよく映えます。


 さて今回は、伊万里の白磁の壺に梅を生けてみました。1月下旬の剪定後に放置していた梅の枝の中から、花芽のついているものを、堆肥研究家が選んで拾ってきたものです。


 土縁は、日中は日差しが入るので暖かいためか、もう梅の花が咲き始めました。可憐な一輪です。


 そして、咲いたと思ったら、花がどんどん広がっていきます。堆肥研究家は「剪定で枝を切るときも、その枝を処分するときもつらかったけれど、こういう形で生かすことができてうれしい」と言っていました。



 着実に春の訪れを感じているのです。


2015年2月23日月曜日

今年最初の収穫物

~伊万里の白磁の皿とふきのとう~



 ここ数日、3月下旬から4月上旬の天気が続いたため、雪が一気に溶けてしまいました。「エスペランサ村居住区」の周りには、昨年秋にバックホーで掘った水路があるのですが、その水路にとても澄んだ「雪どけ水」がさらさら流れています。いよいよエスペランサ村にも春の気配が訪れました。


 家にじっとしていられなくなった堆肥研究家は、さっそく「ざる」をもって外に飛び出します。そして、地面からほんの少し顔を出したばかりのふきのとうを目ざとく見つけて、20個ほど採ってきました。エスペランサ村の今年最初の収穫です。私はというと、明日の農協での無料相談会に備えて、知識を詰め込まなければなりません。もどかしいです。


さて、採れたての「ふきのとう」です。


 ちなみに、載せている皿は「伊万里の白磁」です。私のお気に入りですが、普段使いです。


 このふきのとうを、さっそく調理しましょう。調理するのは、私ではなくて、堆肥研究家です。ふきのとう味噌(この地方では「ばっけ味噌」といいます)にしました。


 お酒のつまみにはなりませんが、ご飯の上にのせていただくとおいしいです。


 「自給自足体制」へむけて一歩、踏み出しました。


2015年2月20日金曜日

アケビ園

~アケビの種からオイルが~

 私が確定申告で種苗代を稼いでいる一方、堆肥研究家もいろいろ準備を進めています。まずは「アケビ栽培」の研修会に行ってきました。そういえば私が「ポポー園」なら、堆肥研究家が目的とするところは「アケビ園」なのでした。


 今でこそアケビはマイナーな存在になってしまいましたが、子どもの頃は身の周りにごく自然に存在していたし、そのアケビを採って、中身だけおいしくいただいたものでした。


 名古屋では、アケビを見かけることはほとんどありませんでした。そのため、わざわざ山形県から取り寄せていたのです。そういえば、名古屋だけでなく、今では秋田でもあまりアケビは見かけませんね。里山が荒れてアケビが採れなくなったのか、店頭に出回る華やかな果物に押されて見向きもされなくなったのか...。


 かつて秋田県内で最大のアケビ栽培農家だったAさんは、体調を崩して引退し、後継者がいなかったので廃業。Aさんがアケビを栽培していたころは「山に行けば採れるのに、なんでわざわざ...」と白い目で見られたそうです。現在、秋田県でアケビを商品として栽培している農家は3軒だけで、最年少の方は80歳とのこと。


 堆肥研究家が一番好きな果物がアケビです。そのアケビを、「エスペランサ村の特産品」にしようというのが堆肥研究家の狙いです・・・といえばかっこいいのですが、要は自分が存分に食べたいらしいです。


 そのアケビ園ですが、どうやら先を越されてしまいました。アケビ研修会では、大規模アケビ園に取り組む由利本荘市の電気機器メーカーのことが紹介されました。その会社は、定年延長に伴う雇用確保のために、アケビの苗を1千本植えたのだそうです。うわっ!我がエスペランサ村で今年植える予定のアケビの苗は、20本です。それなら、量より質で勝負するしかないですね。


 アケビは中身がおいしいだけでなく、皮もいろいろな料理に使えるのです。家でよく作ったのが、マーボーナスのナスの代わりにアケビを使った、「マーボーアケビ」でした。ほろ苦さが少しあって、絶妙の味です。

 研修会では、冷凍アケビの皮を使ってさまざまな料理を作ったそうで、堆肥研究家は「アケビの皮のくるみ味噌和え」がことのほか気に入ったらしく、連日、食卓にはさまざまな食材(今は手元にアケビの皮がないので)のくるみ味噌和えが登場しています。


 一番意外だったのは、アケビの中にたくさんある「種」から、「アケビオイル」を精製することができるということでした。しかも、かなり良質のオイルだそうです。


 ここまでやるには、かなりの量が必要でしょう。20本といわず、もっと注文しておけばよかった。




2015年2月19日木曜日

地方の公認会計士の役割

~地方のことは地方で~

 先日の夕方、テレビのニュースを見ていたら、秋田市の包括外部監査の結果報告に関する報道がありました。よく見たら、包括外部監査人は県会長のようです。その県会長から昨日電話があったので、いろいろ話をしました。


 秋田県には、大手監査法人の事務所としては新日本監査法人の事務所があるのですが、やはり地元の公認会計士の数は少ないようですね。包括外務監査制度が導入されてからもうだいぶたちますし、任期は3年ですので、過去の経験者は何人かいらっしゃいます。したがって、今後は引き受ける人が限られてくるのでしょうが、それでもやはり、地元の公認会計士か弁護士がやるのが一番いいと思います。


 県会長は、「包括外務監査は一人ではできないので、監査法人に勤務していた時の仕事仲間に手伝ってもらって、監査チームを作ってやっていると」言っていました。私も愛知県の包括外部監査にかかわった経験があるのですが、一般企業の監査とは異なるので、なかなか大変でした。


 今後導入される予定の、「農協監査」です。農協の数は、現在700くらいあるそうですので、各県にもそこそこの数があると思います。ましてや秋田県は農業県です。農協の数も多いでしょう。


 大手監査法人が農協監査を受注するために、これから慌てて地方事務所を作りはじめるというケースはあまり考えられないでしょう。それならば、わざわざ首都圏から高い出張日当や交通費を負担して監査にきてもらうというのは、あまり合理的ではないですね。やはり農協の監査は、地元の公認会計士が、これも地元の農協監査士と協力しながらやるのが一番いいと思います。


 本当は、各県で地元の公認会計士が集まって、県内に監査法人を作るのが一番いいのでしょうが、そこまでいかなくても公認会計士が声を掛け合って協力して、農協監査を実施できるといいと思います。


 監査でもなんでも、「地方でできることは、なるべく地方で」と思うのですが、頼りになるのはなんといっても人材です。どうなのでしょうか。


2015年2月17日火曜日

名古屋が呼んでいる

~辻村史郎さんの「書」と椿の花~

 一昨日、名古屋の私の友人で公認会計士のIさんから連絡がありました。昨年の11月に名古屋に行きそびれてしまったので、そろそろ名古屋に行く日程を決めなければと思っていた矢先でした。そういえば名古屋を離れてもう半年になりますね。


 そして今日、私が名古屋でここ数年、大変お世話になった、こちらもIさん(女性)から電話があり、久しぶりにお声を聞いて、とても懐かしく思いました。Iさんの声を聞くと、なんだか私の気持ちが高ぶってくるから不思議です。


 秋田に引っ越しする1カ月ほど前、Iさんにお会いした際に、陶芸家の「辻村史郎」さんの「書」をいただいたのでした。辻村史郎さんといえば、細川護煕元首相の陶芸家の師匠として有名ですね。

 「エスペランサ村の大地にふさわしい『書』ですよ」

 と、Iさんに言われた言葉が忘れられません。


 今回、エスペランサ村の「村の集会所」には、和室を作りました。私が一番気に入っている部屋です。ここで一日に何回かは大の字になって寝ころび、頭の中を空っぽにするのです。とても気持ちいいです。


 その和室の床の間に、Iさんから頂いた辻村史郎さんの「書」を掲げました。



 そして、藪の中でみつけた「椿の花」などをさりげなく・・・あらっ?今は花がこぼれおちてしまって一輪しかありません。


 3月には名古屋に行きますので、ぜひお会いしたいです。


2015年2月16日月曜日

無料相談会は続く

~来年もまた来てくださいね~

 いよいよ確定申告の期間になりました。昨日は二発目の「一発決算」です。朝から仕事をはじめて夕方には所得税の確定申告書が出来上がり、夕食後に消費税の確定申告書を書き始めて、結局終わったのは夜の10時でした。


 本来は、エスペランサ村でのんびり「大規模家庭菜園」楽しもうと思っていたのですが、種や苗木の購入代金を稼がなければならないので、ここはしっかり本業で頑張りましょう。それにしても、今年の消費税の申告は、5%分と8%分を分けて集計して付表を作成しなけれならないので、面倒ですね。


 先日、年金関係の無料相談会に行ってきました。この会場では300人ほどが、e-Taxでの確定申告をおこないました。

 基本的には、各個人がPCを操作しながら自分で申告書を作成していきます(この場合は、着席しないで立ったままPCに向かいます)。複雑な案件だったり、相談者が杖をついたお年寄りや車椅子を使っている場合は、我々税理士が相談にのり、e-Taxで代理申告してあげるのです(この場合は税理士と相談者が対面するかたちで着席します)。

 私は今までe-Taxの操作をしたことがなかったのですが、事前に税務署に行って操作方法の研修を受けてきていたので、本番ではスムーズに行うことができました。


 私のところに来た相談者は、やはりご高齢の方が多く、基本的には「医療費控除」でした。ここで皆さん勘違いされているのが、「医療費控除は、10万円以上の医療費を支払っていなければ、控除を受けることができない」という、誤った認識です。

 世間一般で、「10万円」ということがよく言われているため、それで判断してしまうのですが、所得金額が200万円未満の場合は、医療費の金額が10万円に達していなくても、医療費控除を受けることができるのですよ。ましてや年金収入だけの人は、収入金額から一定金額を控除した後の所得金額が、200万円を超えることは稀ですので、どんどん還付申告をしてほしいものです。


 今回、私が驚いたのは、車椅子のおばあさんでした。大正10年生まれですので、今年94歳でしょうか。ご自分では耳が遠いとおっしゃっていましたが、そんなことはありません。私の質問に、テキパキと答えてくれます。

 最後に税金金額を算出したところ、「還付」でした。私もほっと一息です。さて、還付される入金口座を教えてもらおうと思ったのですが、口座番号が書いてあるキャッシュカードか通帳を用意しているかどうか一瞬心配しました。

 「口座番号のわかるものを、何かおもちですか」

 と私は尋ねます。するとおばあちゃんは、それが当り前であるかのように、口座番号をすらすら答えてくれるではありませんか。一応念のために、昨年の申告書の控えを見せていただいたのですが、間違いありませんでした。すごい記憶力です。

 帰り際私は、

 「来年もまた来てくださいね」

 と、おばあちゃんに声をかけていたのでした。


 今回、年金関係の無料相談員をやってみて思ったのは、ボランティアではあるけれど、自分のやっていることが、さまざまないわゆる「税金弱者」の方々の役に立っているという充実感です。それは、監査法人に勤務していたときとはまったく異なる充実感です。


 次回の無料相談は、いよいよ最近話題の「農協」です。こちらももちろん初めてですので、しっかり準備しましょう。


2015年2月13日金曜日

一発決算

~臨時収入~

 「一発」というのは、いろんな意味で用いられるようです。もともとは、大砲などの砲弾を発射するときに用いられる言葉だと思います。花火を打ち上げた時も、一発・二発といいますね。


 「一発やってみるか」の一発は、「試しに」という意味があるでしょうか。


 また、一発には、「一回で」という意味もあります。例えば一発合格です。私の弟は大学在学中に、税理士試験の「簿記論」「財務諸表論」を一発合格し、翌年には税法3科目も一発合格しました。「税理士になるための試験科目5科目が、すべて一発合格」です。すごいですね。


 「麻雀」にも一発があります。リーチをかけたらなんと「一発ツモ」、それに裏ドラ一枚などといったら、単なるリーチのみと思っていたのが満貫になってしまいます。一発の威力ですね。


 野球でもいうでしょう。ここで一発が出ると逆転サヨナラです・・・などと。この場合の一発はホームランのことですね。


 ほかにも、「一発当てる」「一発回答」「答え一発」「一発屋」など、一発には様々な活用があります。今日も決算を組んでいて、検算したら一発で合いました。うれしいです。


 私が今やり終えたのは、「一発決算」です。この場合の一発は、年に「一回のみ」が近いでしょうか。


 税理士にとっては、継続的なお客様いわゆる顧問先の存在が安定経営につながります。毎月、月次決算を組んだり経営管理資料を作成してアドバイスしながら顧問報酬をいただくのです。


 これに対して「一発決算」というのは、毎月顧問報酬をいただくのではなくて、確定申告の時期が近づいてきたときに、一年分の資料をどさっといただいて、これをもとに「収支内訳書」「確定申告書」の作成を依頼されることをいうのです。一年分を一気に集計しなければならないので、手間がかかりなかなか大変です。


 初めてのお客さんだと、いろいろ話を聞きながら作業ををすすめていかなければならず、時間がかかってしまいますが、今年きちんと資料を残しておけば、来年からはそれほど手間はかからないでしょう。


先ほどこつこつ仕上げた決算は、もちろん初めてなので慎重に対応した結果、二日かかってしまいました。でも来年からは一日で十分でしょう。


 いただく報酬は、「ポポーの苗木」に充てることにします。ポポー園で一発当ててやりましょう。




2015年2月12日木曜日

エスペランサ4号初仕事

~遠のいたゴルフ~
 
 最近なかなか忙しくて、ブログを更新できずにいました。昨日も朝7時に起きて、少しゆっくり過ごしてから仕事を始めたのですが、つい夢中になってしまい、気がついたら夜の12時を回っていました。こんなに仕事をするのは久しぶりです。


 今年の冬は雪が少なくて、このままだと2月の下旬くらいにはゴルフができるのではないかと本気で思っていましたし、実際ゴルフ場からも、「3月上旬のオープンを予定して準備を進めているので、コンペがあったらよろしく」との連絡を受けていました。


 ところが、私が事務所を間借りしているところの、私と同じ名字を名乗るK税理士は、「去年も2月の下旬にまとまった雪が降ったので、まだまだわからない」といいます。残念ながら、それが当たってしまいました。


 ここ二日間ほどは、風が強く大荒れの天気でした。仕事の移動に車を使っているのですが、いわゆる「ホワイトアウト現象」というのでしょうか、雪が風で下から舞い上がり、周りが何も見えなくなります。運転していたら周りが真っ白になって、自分の位置が一瞬分からなくなってしまったのです。怖いですね。噂には聞いていましたが、はじめての経験でした。


 降雪量はそれほど多くはなかったのですが、せっかくですので除雪機を使いましょう。エスペランサ4号の登場です。


 このまま使わずに冬が終わってしまうのではないかと思っていたのですが、やっと初仕事。エンジン音が心地よく響きます。雪がそれほど深く積もっていなかったので、除雪機で激しく雪を吹き飛ばすというシーンはなかったのですが、肩慣らしということにしましょう。


 今現在は、降った雪もほとんど溶けかかっています。今日走った幹線道路も、ほとんど雪がありませんでした。今年はもうエスペランサ4号の出番はないかもしれませんね。

 そのほうがありがたいですが。



2015年2月8日日曜日

無料相談会

~大きかったテレビの影響~


 昭和63年から平成18年までの間も、名古屋で税理士登録をしていました。監査法人がまだ兼業にそれほど厳しくなかった頃です。実際には仕事が忙しすぎて、とても税務はできませんでしたが、それでも年一回の無料相談会だけは、休まず参加していました。


 名古屋での無料相談会は確定申告の期間中に行われていたのですが、こちらでは確定申告期間前に始まるようです。2月6日が初日で、私も相談員として行ってきました。


 会場には朝早くから大勢の方が集まっていたので、気持ちが引き締まります。相談会が始まると、今度はテレビカメラが入ってきました。どうやらNHKのようです。お昼の「ニュースこまち」で取り上げるのでしょう。


 テレビカメラは、最初私の目の前に固定されました。NHKのカメラマンが、相談者に話しかけます。どうやら私のところの相談の様子を撮影したいようです。


 「すみませんが、顔は映しませんので、後ろから映像を撮らせてください」


 私は、テレビに映ると宣伝にもなるので、「大いに撮ってください」と言いたかったのですが、相談する立場になると話は別です。必死に確定申告書に記載していた相談者は、


 「俺は今それどころじゃないんだよ」


 とNHKのカメラマンを一蹴します。それはそのとおり。相談の様子をテレビに放映されたのではかないません。カメラマンは平謝りで、私のところから去って行ったのでした。


 夕方の「ニュースこまち」でも無料相談の様子が放映されていたので、私も見たのですが、私が映っていたのはほんの少しの時間だけでした。残念。


 お昼のニュースの影響もあってか、午後からはさらにたくさんの方が相談にきました。結局9時から16時まで、ほとんど休みなしでの対応です。


 事前に、資産税の相談は無しと聞いていたのですが、所得税の相談の後、追加でいろいろ訊いてきます。「相続税」の話や「住宅資金の贈与」の相談、それに「不動産の譲渡所得の税金」など様々です。いずれの相談も、税理士にとっては「基本の基」の相談でしたので、そつなく答えることができ、ほっと一息です。


 そういえば、我が人生、NHKさんとはずいぶんご縁があるのですが、それにしてもテレビの影響は大きいですね。


 もう十数年前でしょうか、私が東海会の広報委員長をやっていた時、たまたま巡り合わせで1年間だけ「名古屋自由業団体連絡協議会」の責任者をやることになりました。公認会計士や税理士・弁護士・司法書士等いわゆる「士業」の10団体から成る組織です。


 年に一度これらの団体の先生方が一同に集まって、名古屋三越で大規模な「無料相談会」を開催するのですが、その責任者だった私は、開催当日訪れたNHKのアナウンサーに、テレビカメラが回っている最中、いきなりマイクを向けられて質問されたのでした。


 何とかそつなく答えたのですが、その様子がお昼のNHKニュースで放映されたらしく、その後が大変でした。午後から相談者がひっきりなしに訪れます。結局、相談者数は、それまでの過去の人数を大幅に上回ったのでした。


 その後も、友人やご近所の方から「テレビで見たよ」と何度も声をかけられる始末。テレビの影響の大きさを、改めて認識したのでした。


 私が名古屋で監査法人に在職していた期間のうちの数年間は、事務所は名古屋駅前のシンボル的存在だった大名古屋ビルにありました。その大名古屋ビルが取り壊されることになったとき、この歴史的な出来事について、NHK名古屋が特番を組むことになりました。


 監査法人の事務所は、大名古屋ビルの最後の退去者ということで、NHKから取材の申し込みがあり、当時NHKと縁があった私が、インタビューを受けることになったのです。せっかくの特番ですので、気の利いたことを話そうと思い、話す内容もいろいろ考えていました。


 ところが、インタビューを受ける当日の朝、事務所の方針でインタビューはキャンセル。ドタキャンされたNHKさんは、納得いかなかったでしょうね。


 話そうと思っていたことは、もちろん単なる個人的な思い出話なのですが、テレビの影響が大きいということなのでしょう。



2015年2月5日木曜日

ネーミング

~「こまち」からの脱却~

 採れた農産物を「ブランド」化するには「ネーミング」がとても重要になると思います。秋田県で有名なのは、お米の「秋田こまち」です。全国ブランドになりました。もう30年くらい前でしょうか。


 ところがこの「こまち」、あまりにも有名になりすぎたのか、秋田県の人たちは「こまち」から脱却できずにいると思います。


 秋田新幹線が開通したときに、車両に「こまち号」と名付けたときにも、もうすでに「また、ですか」と思ったものですが、一応そうなんだろうなと納得しました。


 ところが、秋田に帰省してみてびっくり。野球場ができれば「こまちスタジアム」だし、テレビのニュース番組は「ニュースこまち」です。ほかにもお酒やお菓子の名前など、いろんなアイテムに「こまち」が登場するのですよ。もしかしたら「徒然こまち」なんてブログもあるのかも。


 この現象はわからないわけではないですが、ちょっと「こまち」に頼りすぎだと思います。


 我がエスペランサ村で取れる「完全無農薬の梅」ですが、例えばこれに「梅こまち」と名付けたとしましょう。確かに響きはいいし、イメージも申し分ないのですが、県外の人、例えば私が名古屋にいたとするなら、


 「おっ、またこまちだがね」


 となるわけですね。これに対して例えば


 「梅なまはげもあるでよ」


 と応えてもいいのですが、もう「こまち」や「なまはげ」に頼るのはやめましょう。


 先日のブログで「農協へ行ってきた」と書きましたが、購入したのは「えだまめ」の種子です。初心者が種から野菜を育てるのは、一般的に難しいと言われているので、基本的には苗からはじめようと思っているのですが、枝豆は種からやってみることにしました。


 購入した枝豆は、全部で7種類。農協から取り寄せたカタログに載っていたすべての枝豆の種子を購入しました。なぜかというと、枝豆は種類によって、成長の早いものから遅いものまでいろいろあるからです。時間差攻撃をかければ、枝豆を長く楽しむことができるではないですか。なははは・・・。


 秋田県では、枝豆に力を入れて、特産品にしようという動きがあります。それに乗ったわけではありませんが、枝豆は串カツ・冷奴とならんで、「ビールの友、黄金の3兄弟」と言われています(私が勝手に言っているだけかも・・・)。夏のゴルフの後、枝豆をつまみながらビールをぐびぐび飲んで、「ぷは~!」とやるのは、最高の贅沢ですね。全種類購入に何の迷いもありませんでした。


 エスペランサ村で採れた枝豆は、今後のためにやはりブランド化しなければなりません。山形の枝豆が「だだちゃまめ」でブランド化に成功したならば、エスペランサ村の枝豆は、食べたときに納得する豆ということで「んだすかまめ」あるいは「んだまめ」というのはどうでしょうか・・・おかしいですね・・・すみません。


 ということで、まだ採れてもいないのに、いろいろ先のことを考えているのです。







2015年2月4日水曜日

農協へ行ってきた

~監査を変えれば農協は変われるのか~

 最近、「農協改革」の話題が新聞をにぎわせています。エスペランサ村のある県は農業県ですので、全国紙よりも地方紙のほうが、記事のスペースが広く、記事が登場する頻度も多いようです。


 今朝の新聞によると、安部政権の進める農協改革で、「JA全中の地域農協への監査権を廃止し、公認会計士の監査に切り替える」ことがほぼ決まったそうです。


 十数年前でしょうか、信金・信組に監査が導入されることが決まった際は、大手監査法人が激しい営業攻勢をかけ、監査の取り合いがおこなわれました。また同じようなことが始まるのでしょうね。


 JA全中の監査組織は、「JA全国監査機構」ですが、これを全中から分離独立させ、新たに監査法人とするようです。この組織は監査法人といっても公認会計士の集団ではなく、農業監査士の集まる組織になると思いますので、いわゆる一般企業を監査する監査法人とは異なります。紛らわしいです。


 公認会計士の監査は会計監査に限るので、業務監査は行いません。また、昔と違って今の監査では公認会計士が指導的機能を発揮することは制限されているし、ましてや経営に関与する発言をしてはいけないことになっています(このことが監査をつまらなくさせてしまったと思うのですが、これはまた別の話)。おそらくここでいう「監査法人」は、業務監査をすることになるのでしょう。


 よくわからないのは、「全中が監査権を行使して、地域農協の自由度を奪っている」という議論です。確かに監査する側の立場は強く、監査される側は弱い立場にいるという力関係はあるかもしれませんが、監査が本当に農協の自由度を奪ってる原因なのだろうか?


 数日前の地元の新聞には、


 「監査を変えれば、なぜ(農家の)所得向上に結び付くのかと疑問視する声が多い」


 「経営の健全性を維持するため、会計だけでなく各事業の内容に精通していなければ的確な監査はできない」


 という声があるようですが、まさしくその通りだと思います。


 農協の会計監査を、会計の専門家である公認会計士にやってもらうというのは、とてもいいことだと思いますが、「農協改革」「農業再生」はまたべつの問題です。道のりは遠いですね。


 ちなみに、ネットで「JA全中」のHPを見てびっくり。「JA全国監査機構」のページがあったのですが、監査委員長は某大手監査法人の前理事長でした。あれっ?その前の理事長も確か・・・。お二人には大変お世話になりました。


 それはそれとして、先日「種」の購入のために農協へ行ってきました。様々な「苗」のカタログもあったので、ついでにそれも持ち帰りました。

 いよいよ準備開始です。



2015年2月2日月曜日

梅並木の剪定

~プロの教え~
 

 

 今年も梅並木の剪定の時期が来ました。

 エスペランサ村には20本の梅の木があります。「梅並木」です。前の所有者のHさんが20年ほど前に植えたのですが、背が高くて立派な梅並木です。


 そのHさんは、私がこの土地を購入する前に、「最近梅の実が採れなくなった」と言っていました。こんなに立派な梅の木なのに、なぜなのだろうかと思ったのですが、原因は、枝が密集しすぎて光が入りにくいとか、いろいろあったようです。それに、木が上に上にと伸びていて、実を採ろうにも届かない状況でした。

 そこで1年前に、庭づくりをお願いすることになっている庭師のFさんに頼んで、梅の木の剪定を行ったのでした。


 結果は、以前拙ブログにも書いたように、枝が地面にとどかんばかりに、立派な梅の実がたくさん生りました。剪定の威力でした。


 去年、あれだけ梅の木の剪定を行ったので、今年はどうしようか迷いました。ただ、堆肥研究家が名古屋にいたときに、樹木医の講座に通って、いろいろな樹木の剪定の仕方を習っていて、「今度はプロにそばについてもらって、いろいろ教えを請いながら実地でやってみたい」ということでしたので、今年もFさんにお願いすることにしました。


 幸い、今年の冬は雪が少なく、当日は天気も良かったので、剪定には好都合です。ちなみに昨年の冬は、こんな感じでしたが、


 
 
 今年は雪が少なく、ところどころ地面が顔を出しています。
 
 


 先生が見守るなか、

 
 必死に作業する堆肥研究家。
 

 
 
 私はというと・・・写真を撮っているだけなのでした。
 
 
 
  う~寒い!