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2015年12月30日水曜日

原因分析

~成功事例に学ぶ~



 「負けに不思議の負けなし」とは、野村克也氏の言葉です。負けたからには負けの原因が必ずあるはずだから、敗因をしっかり分析して、次の機会に役立てようということです。それはそのとおり。


 そういえば、公認会計士協会で「監査事例集」なるものを作成して、会員に配っていますね。会員の失敗事例を集めて、同じ失敗を繰り返さないようにしましょうという趣旨だと思います。


 私はいつも思うのですが、監査事例集になぜ「成功事例」を載せないのだろうかということです。


 マスコミに登場するような不適切な会計処理は、ほとんどが内部告発によって明らかになったもので、公認会計士が発見したという事例を、私は1件を除いて知りません。


 その1件というのは名古屋で起こった事案で、最終的には経営者を含め逮捕者が出るという事態にまで発展したものです。地元の中日新聞には「監査法人からの指摘で・・・」と何度も取り上げられましたし、捜査に協力したということで愛知県警からも感謝されました。


 おそらくこのような事案は、公認会計士監査が始まって以来初めての出来事だったのではないでしょうか。ネットでも、称賛するコメントがあったほどです。担当した公認会計士は、誇っていいと思います。


 私が知っている名古屋の公認会計士 I さんは、とても優秀な公認会計士で、不適切な会計処理を発見したのでした。では、なぜ発見できたのかというのは、監査実務を行っていくうえではたいへん参考になるもので、これを会員が共有することができたらいいのになと、いつも思っていました。


 公認会計士協会も、単なる「結果論」だけで会員の失敗事例だけを取り上げるのではなく、様々な監査環境の中で、いろんな要因が複雑に絡み合う監査現場で、「なぜ発見できたのか」という成功事例も、もしあったらどんどん集めて取り上げてほしいものですね。


 
 それはそうと、エスペランサ村の1年です。


 今年は初めて農業・・・というか「大規模家庭菜園」に挑戦したのですが、大方の予想どころか自分たちの予想をも裏切って、ずいぶんとうまくいきました。


 なぜなのか。


 もちろん、私たちの「エスペランサ村にかける思い」「気の遠くなるような努力に創意工夫」「いつまでたってもやめない根気強さ」「決してあきらめない粘り強さ」それに「助っ人のFさんはじめ様々な皆さんの協力」があってのことですが、野菜や果樹がうまく育った最も直接的な原因は、なんといっても「馬糞堆肥」でしょう。


 昨年から今年の春先にかけて、4トントラック(山盛り積めば7トンといわれている)10台分の堆肥を投入しました。しかも一輪車とバケツの人力攻撃でした。この堆肥を畑にまんべんなく敷き詰め、また果樹の周りにも敷き詰めたのです。大正解でした。


 これに気をよくして、畑面積はさらに倍増させるつもりで、この秋にすでに4トントラックで7台分敷き詰めました。来年の春のため、堆肥は1台分残していたのですが、雪が降る前日にさらに4台分持ってきていただきました。ぎりぎり間に合ってよかったです。


 今の時期はもう農作業はできませんが、来年何を植えるかを考えるのも楽しみの一つです。

 冒頭の写真は、雪に埋もれた堆肥の山です。この堆肥が、来年もエスペランサ村に、豊かな恵みをもたらしてくれることでしょう。

 
 春先が待ち遠しいです。



2015年12月26日土曜日

荒れ地に光を

~ここ掘れ!イモイモ~


 今日も結局仕事を終えたのが、夜の10時ころでした。いったい何をやっているんだか・・・。

 気分転換に「サツマイモ」の話です。

 堆肥研究家が作った「鬼まんじゅう・・・のようなもの」ですが、原料となったサツマイモは、全く期待していなかったものでした。

 エスペランサ村の5,300坪の敷地の中には、100坪ほど、荒れ地というか砂地があります。

 昨年の夏、背丈ほども生い茂る「草の海」約4,000坪の敷地を、3人がかりで刈払い機を使い、朝から夕方まで1か月ほどかけて草刈りを行ったのですが、どういうわけか草が全く生い茂っていない部分があったのです。赤い砂地でした。

 私がバックホーで天地返しを行った際も、何の手ごたえもなかったので、「ここの場所には何も植えてはいけない」と、しっかり頭の中に刻み込んでいたのでした。

 今年の夏の初めころだったでしょうか、「コメリ」にサツマイモの苗が売っていました。その頃、地元の秋田魁新聞に、子供たちが農業体験でサツマイモを植えている記事が何回か登場しました。読んでみると、「砂地にサツマイモの苗を植えた」と書いてありました。

 ネットで調べてみると、サツマイモは砂地に適していると書いています。しかも、水をやらなくても、黙っていても育つと。おお!そうですか。エスペランサ村にも砂地があるではないですか。

 ろくに草も生えないような砂地に、本当にサツマイモが育つのだろうかという意見も、エスペランサ村の常務理事会で出ましたが、そこは

 「なんでも自分たちで試してみなければ、結果はわからないではないか」

 という村の基本方針に従い、試しに植えてみることにしたのです。

 さっそく耕運機を200ヤードくらい移動させ、畝を作りました。砂地なので手ごたえがないですね。おそらくだめなんだろうなというあきらめの気持ちが先立ちましたが、でも一方では、もしかしてという気持ちも片隅にはありました。

 結局、長く続いた日照りの間も水をやらず、肥料もやらないでほったらかしでした。今考えてみると「サツマイモさん、すまなかった。」なのです。

 当然ながら、苗はあまり育ちません。収穫の時期を迎えたときは、この町のあちこちで見かけるサツマイモの苗は、大きく立派に育っています。それに比べて・・・エスペランサ村のサツマイモは・・・ほとんどあきらめていました。収穫する気も起きませんでした。

 そうこうするうちに、ご近所で畑をやっている人が、私に近づいてきて、「あの場所に、いったい何を植えたのかい」と聞いてきました。

 「ためしにサツマイモを植えてみたのですが、やっぱりだめでした」と私は答えます。

 「おお、そうかそうか。あそこの場所は、前の所有者のHさんがいろいろ工夫したけれども、結局何を植えてもだめだったところなんだよなぁ~」といいます。

 「だったら最初に教えてくれよ」とも思いましたが、私の性格では逆に「では、私がやってみましょう」となったでしょうね。

 二人で話をしていると、堆肥研究家がやってきました。大きな発泡スチロールの箱を抱えています。そして、サツマイモを植えているところに行くと、ワシワシと土を掘り始めたではありませんか。

 「採れるはずないがね!」と私が声をかけても、堆肥研究家はお構いなく掘っていきます。


 「ここ掘れ!イモイモ」


 と、サツマイモからの啓示があったのだそうです。

 「あった!」 

 なんと、そこそこ立派なサツマイモができているではありませんか。JAが運営している「野菜畑」で売っているサツマイモと比べても、何ら遜色ありません。感動の瞬間です。私も続いて掘り始めます。「ここ掘れ!イモイモ」。大きな発砲スチロールの箱いっぱいのサツマイモが集まりました。

 もちろん植えた苗の本数からすると、収穫できたのはわずかですが、二人で食べる分としてはもう十分です。

 水も肥料もやらず、ほったらかしでもこれだけ収穫できました。そうであるならば、来年は、この辺一帯をきちんと管理して、「サツマイモ畑」にすることにしましょう。

 さっそく私は残っていた堆肥をバケツに詰め込んで両手に抱え、3日かけて150往復くらい堆肥を運んだのでした。

 来年が楽しみなのだ。  




2015年12月24日木曜日

秋植え野菜の収穫

~無事に収穫できたダイコン・カブ~



 10月から始まった税務調査対応も終わり、年末調整も終了で、とりあえず一段落です。と思っていたら、一昨日税務署から電話がありました。

 “私の顧客が、私の報酬の源泉税を納めていない月があるので、今資料を出して調べてほしい”と。しかも「顧問先をきちんと指導してほしい」と。

 いったん電話を切って調べたのですが、すぐさま税務署の勘違いだということがわかりました。今朝さっそく税務署に電話したのですが、ご本人はその後私の説明を何もフォローしていなかったようです。

 長年上場会社の監査をやってきたので、税理士としての実務は、私もまだ不慣れなことが多いのですが、今の税務署のレベルというのは、この程度なのだろうか。困ったものです。

 それにしても、この冬は雪が降りませんね。今日なんかは「春が来た!」と思わせるような天気です。ゴルフは、毎年、年齢の数だけはやりたいと思っているのですが、今年は昨日で66回でした。もう年内は「球納め」にしましょう。

 さて、遅れましたが、秋に植えた野菜です。

 夏野菜の収穫が終わった後、秋に植えたのは、「ダイコン」「カブ」「タマネギ」「ニンニク」でした。

 私がエダマメとともにこだわったのは「ニンニク」です。植えたらすぐに芽が出てきました。かわいいやつよのぅ。



 タマネギの苗も、堆肥研究家が熱心に植えていきます。


 なかなか根気のいる作業ですが、面白いのでつい夢中になってしまいます。


 ニンニクとタマネギは、ともに収穫は来年になるので、この話は後日あらためて。

 ダイコンとカブは成長が早いというか、



 あっという間に収穫できて、



 頻繁に食卓に登場します。

 ダイコンは、やはり畝が高くないと、大きなものは収穫できませんね。わかっていたけれど・・・。でも、無事にきちんと採れることが分かったし、しかも十分おいしいので、来年は立派なダイコンが収穫できるでしょう。

 期待していいのです。



2015年12月16日水曜日

福ネコ

~ネコちゃんたちの恩返し~

 昨年の今頃は、仕事は全くありませんでした。秋田に移住して以来、仮住まいに住んでいて、朝から晩まで開墾に明け暮れていたのでした。

 「このままでどうする?」というプレッシャーと戦いながらも、「まぁそのうちなんとかなるがな」という、根拠のない楽観的な観測が入り乱れていましたが、でも毎日が充実していたのは間違いありません。

 年が明けてから、ぱらぱらと仕事が入り始めたのですが、ガラッとそれまでの環境が変わったのは、ニャン太郎ハナちゃんが我が家にやってきた7月あたりからでした。

 タロやんとハナポンが、日中こんな格好でいられるのも、



 おなかを出してひっくり返り、無防備に寝ていられるのも、


 あるいは夜にサッカーの試合を、選手と一緒にプレイしながら遊んでいられるのも、


「ニャッ!ウニャニャニャッ!(それっ!スルーパス)」


  (でもそれって、「ハンド」なんですけど・・・)


 我々が毎日食事を与えてトイレの世話をしているからなのです。

 そのことを知ってか、あるいはネコの恩返しというか、タロやんとハナポンは、次から次へと、私にたくさんのお仕事を持ってきてくれるのですよ。

 「もういいよ」ともいえず、毎日夜中まで仕事をしている私なのでした。

 ・・・ん?・・・何か言った?


2015年12月15日火曜日

刺激的な日々

~プロジェクト立ち上げ~


 名古屋では、とても忙しい日々を送っていたのですが、それでも仕事の合間をぬって、全く別世界の人たちともお付き合いしてきました。半径100mくらいの仕事上のお付き合いだけでは、何かと窮屈ですからね。


 その中には、何人かの「その道の超一流と思われる方」がいました。私にとっては、とてもインパクトの強い方々です。秋田に移住した今でも、いつも気になる人たちです。


 その中のお一人と、ここ1週間くらいメールでやり取りしていたのですが、話はどんどん面白い方向に進んでいきます。仕事の疲れも吹き飛んでしまいました。


 長年の思いに火がついてしまったといったところでしょうか。3人の小さなプロジェクトが立ち上がりました。


 期間は、2~3年くらいはかかるでしょう。でも、とても刺激的なプロジェクトなのです。今日はここまでです。


 それにしても、ブログが追いつきません。たまってしまったブログのネタ、いつになったら消化できるのだろうか・・・。

2015年11月30日月曜日

・・・のようなもの

~覚王山「梅花堂」の鬼まんじゅう~



 名古屋の作家、清水義範さんの本の中に、「バールのようなもの」というタイトルの本があったと思います。


 本は、藤が丘から覚王山に引っ越しする際に、古本屋さんに大部分寄贈してしまったので、今現在その本は手元にはありませんが、なかなか面白い本でした。


 よくテレビのニュースで、

 「犯人は、留守宅にバールのようなものでこじ開けて押し入り、現金約36,500円と時計を盗んで逃走した模様です」

 というやつです。「バールってなんだ?」と思って調べたのを思い出します。


 バールでこじ開けたかどうかは、ニュースを流した段階では正確に把握できないので「バールのようなもの」となったのでしょう。

 これと似たようなものに、「拳銃のようなもの」というのもあります。

 「身長170cmくらいの男がコンビニに押し入り、店員に『拳銃のようなもの』を突き付けて、現金2,870円を盗んで行方をくらましています」

 というやつです。2,870円に特に意味はないので、気にしないように。

 この場合も、本物の拳銃なのかおもちゃのけん銃なのかはわからないので、「拳銃のようなもの」となったのでしょう。


 つい先日、テレビのニュースで荒れた天気の様子を現場中継していたのですが、そのアナウンサーが、


 「つい先ほど、『あられのようなもの』が降っていました」と話していたのには驚きましたね。「あられのようなもの」っていったいなんなのでしょう?「あられが降っていた」とはっきり言えばいいのに・・・と突っ込みたくなるのは、年を取ったせいなのでしょうか。


 さて、堆肥研究家が作った「鬼まんじゅう」です。



 覚王山の駅のそばの「梅花堂」の鬼まんじゅうは、安くておいしかったですね。たまに行くといつも売り切れか、出来上がるまで待たなければなりませんでした。


 エスペランサ村の鬼まんじゅうは、村で収穫した「自家製完全無農薬のサツマイモ」で作ったものです。

 まぁ鬼まんじゅうというと梅花堂さんに申し訳ないので、「鬼まんじゅうのようなもの」といっておきましょう。でも、甘すぎず、味はなかなかのものです。


 「・・・のようなもの」で思い出しましたが、「日本版国際会計基準」です。これがまかり通るのが、私には不思議です。「日本版」といった段階で、すでに国際会計基準ではないのに。


 「国際会計基準のようなもの」といったら、言いすぎでしょうか。


2015年11月28日土曜日

器用な人

~色鮮やかなトウガラシ~



 私の父親はPCを扱うことはできないし、スマホも持っていないので、インターネットを見ることはできません。でも、何やら私が「越麻呂日記」とかいうブログなるものを書いていることは知っているようです。

 その父親が、毎月一回定期的に行われている「金桜会」という会合に出席したときのこと、その仲間たちの間で

 「『越麻呂日記』というのがおもしろい」

 と話題になっていたのだそうです。そうですか、うれしいです。どうやら越麻呂日記も徐々にではありますが、秋田にも浸透してきたようですね。私も張り合いがあります。もっと読んでください。

 さて話題は変わって、世の中には「生き方が器用な人」というのがいるものですね。例えば、世間をスイスイス~イのスイッとわたってしまう人です。たまに見かけますが、私はそのような人は遠ざけています。

 亡くなった高倉健さんは、不器用だったようですね。ご自分で言っているので、間違いないでしょう。私は不器用な人は大好きです。信用できますので。

 一方、指先の器用な人もいます。残念ながら、私は不器用です。子供のころから指先がものすごく器用だったら、今頃はギターの指板の下のほうで、いわゆる「速弾き」なるものができたのでしょうが、指先の不器用さを悟った大学時代に、速弾きはあきらめました。

 おかげで公認会計士になることができたのかもしれませんが、今ではギターの速弾きどころか、電卓を打つのもおぼつかなくなってきました。情けないです。

 ところが、堆肥研究家は指先がとても器用です。

 今年の春トウガラシの苗を3本植えたのですが、早々と1本がだめになったにもかかわらず、残った2本の苗からは、色鮮やかな見事なトウガラシができました。そして、収穫したトウガラシをひもで一つずつ括り付け、


 
外に吊るして干しておくのですね。

 


 とても我が家だけでは食べきれないので、堆肥研究家が通っているカルチャースクールの人たちに分けてあげたそうです。

 それでもまだたくさんあるトウガラシ、何か使い道はないのだろうか。




2015年11月23日月曜日

奇跡の野菜

~春植え野菜の最後を飾ったヤーコン~



 今月は忙しかったですね。気が付いたらブログはもう2週間も空いていました。


 12月以降、徐々にですが、公益法人や社会福祉法人、それに一般事業会社を含め、10法人くらい新たに増える見込みですので、なかなか忙しくなりそうです。


 今のところまだ雪は降っていませんが、12月になると雪が降り、農作業もゴルフもできなくなるので、まだまだ余力はあるでしょう。


 幸いエスペランサ村に村人が増え、半日ですが月10日くらいは農作業を手伝っていただける方がいるので、大助かりです。


 ただ、今の調子で本業の仕事がどんどん増えてくると、来年の雪解け以降、農業をどうするかは考えなければなりませんね。でもとりあえず、畑面積だけはふやしておきましょう。


 今年の春に、二十数種類の野菜の苗を植えたのですが、収穫の最後を飾ったのは、「ヤーコン」でした。


 恥ずかしながら、私はヤーコンの存在を昨年まで知りませんでした。名古屋には売っていなかったのか、あるいは売っていたけれど気が付かなかったのかはわかりませんが、昨年の今頃道の駅で購入して、味噌漬けにして食べたらおいしかったのですよ。そこで今年試に植えてみたのでした。


 ヤーコンは、ネットによると「奇跡の野菜」ともいわれており、栄養価が高く、健康にもいいそうです。当初、エスペランサ村の常務理事会で「そんな野菜が素人の我々に作れるのか」という意見もありましたが、やってみなければわからないではないですか。


 春に植えたヤーコンは、順調に育ちました。10月の下旬ころ、土の間からヤーコンがハミハミしてきたので、土寄せを行ったのですが、助っ人のFさんはもう収穫してもいいといいます。そうですか、どれどれ引っこ抜いてみましょう。


 
 おやおや、いい感じですね。


 
 うわっ!こんな立派なヤーコンが採れました。



 
 ネットの写真や、この辺の道の駅で売っているものより、もしかして出来はいいのかも。つい夢中になってしまいます。



 三種町で行われた「農業体験」のイベントで、たまたまヤーコン名人といわれている人にお会いしたのでいろいろお話を伺ったのですが、採れたヤーコンは、「おがくず」に入れて保管しておくと味がよくなり、来年の3月頃まではおいしく食べられるそうです。幸いおがくずは、今小屋を作っていただいている大工さんに頼めば手に入ります。ラッキーです。


 ヤーコンのレシピは、ネットでいろいろ開示されています。これからは料理名人堆肥研究家の出番です。


 なにしろ、こんなに採れましたので。



2015年11月8日日曜日

「エスペランサ村物語」第二ステージへ

~「ウッドロング・エコ」再び~



  昨日は久しぶりに「椿山荘」へ行ってきました。椿山荘には見事な庭園があります。監査法人の理事をやっていたころ、新人の入所式で行って以来ですので、6年ぶりくらいでしょうか、懐かしいです。東京都心にこのような光景があるというのも、なかなかすごいですね。


 さて、「エスペランサ村物語」もいよいよ第二ステージを迎えようとしています。小屋というか車庫というかガレージというか、とにかく建設が始まりました。



 小屋をどうしようかというのは、いろいろあって二転三転したのですが、結局は「村の集会所」を作っていただいた「大友建設」さんにお願いしました。何しろ仕事が確実ですからね。


 村の集会所自体が、「スギちゃんゼミ」というテレビ番組で放映されてしまい、また「建築知識ビルダーズ」という、いわゆる建築関係の専門誌に特集記事で取り上げられてしまったので、景観的にも村の集会所と同じような感じで、周りの自然の景色に溶け込むような小屋を立てなければなりません。



 そこで登場したのが「ウッドロング・エコ」です。秋田杉の板に自分たちで塗りまくりました。もう要領はわかっているので、ずいぶんはかどりましたね。1日40枚ほど5日間かけて塗りあげた板が、もうだいぶ張られてきました。


 雪が降る前には完成してほしいです。


 その後もなんとか今年中には、敷地内の道路を整備しなければならないし、枕木を利用した門柱を完成させなければならないし、庭も少しずつですが完成度を高めていかなければなりません。小屋の周りには草花をたくさん植えるつもりだし、畑をもっと広げたいし・・・


 やることが多すぎて、こまっち!





2015年11月5日木曜日

こまち税理士法人?

~おいしかった「つぶぞろい」~


 今年も新米の季節を迎えました。毎年、市販されてるコメはほとんど買わないで、農家の方から直接仕入れています。


 ところが今年はちょっと事情があって、いつものルートから「秋田こまち」の新米を入手することができませんでした。別のルートを探さなければなりません。


 農家の方は、JA経由で販売するコメの量を早めに確定しなければならないらしく、注文が遅れてしまうと直接農家の方からコメを入手するのは難しくなるようです。でも、今年は思わぬところからいいお話がありました。


 秋田のコメというと、「秋田こまち」をだれでも思い浮かべるでしょう。全国的な有名ブランドです。でも、いつまでも秋田こまちに頼りすぎてはいけないということで、今年は新しいブランドが生まれました。「つぶぞろい」です。


 「つぶぞろい」は、由利本荘市の中でも選ばれたごく少数の有能な農家が作付を行った米で、今後の秋田のコメをを担うかもしれない期待の新種のコメです。


 私の由利本荘市に住んでいるゴルフ仲間が、その「つぶぞろい」を手に入れることができるといいます。作付面積がまだ狭い希少なコメですが、15キロいただくことができました。それに、「コシヒカリ」も30キロ注文。毎年秋田こまちでしたので、食べ比べてみましょう。


 「つぶぞろい」は、米粒自体がほかのコメより大きいですね。とてもおいしいです。


 それにしても、以前拙ブログにも書いたのですが、秋田県は「こまち」に頼りすぎだと思います。


 秋田新幹線が「こまち」だったのは正解だったと思います。まぁ「なまはげ」でもよかったですけど。野球場が「こまちスタジアム」というのも、まぁそうかなと。


 でもニュース番組が「ニュースこまち」ときて、えっ?なにそれ思ったのですが、その番組の中でも育児関係のニュースが「すくすくこまち」ときて、はぁ?となり、街角風景のニュースが「えきよここまち」ときて、それってどうなのよ?となってしまいました。すみません。


 高速道路のICは「雄勝小町(おがちこまち)」インターだし、お店の名前やお菓子をはじめ食べ物の名前などに、やたら「こまち」がくっついています。なまえの響きはたしかにいいですが、ちょっとこまちに頼りすぎですね。


 もしかしたら、「こまち税理士法人」があったらどうしようと、ネットで検索してみたのですが、さすがにそれはありませんでした。


 よかったです。

2015年11月2日月曜日

にゃんタロウの好きな場所

~はみ出してるんですけど~

 
 「にゃんタロウ」にはお気に入りの場所があります。キャットタワーのてっぺんです。気持ちよさそうですね。


 7月中旬、捨てられる寸前の子ネコがいるということで、急遽引き取ることになりました。顔中目ヤニと鼻水だらけの痩せた子ネコでしたが、猫風邪治療後は、食欲旺盛でどんどん大きくなってしまいました。最近は、お気に入りの場所に収まらなくなってきています。

 「いいじゃん、どこにいようが、わしの勝手でしょ!」


 去勢手術を終え、5種混合ワクチンを2回接種し、トンビやカラスにさらわれない重さになり、キツネやアナグマにも対抗できる大きさになった10月半ば、いよいよ屋外解禁。
 
 連日、ハナちゃんと一緒に敷地内を駆け巡っています。


 2~3時間すると、家に戻ってくるのですが、自分で戸を開け閉めすることはできません(屋内の引き戸は自在に開けています)。いつもは堆肥研究家が戸を開けてあげるのですが、戻ってきても堆肥研究家がいないことに気が付いたようです。

 「あにゃっ!空いてにゃい・・・困ったにゃ~。」



 外はもうだいぶ寒くなってきました。中へ入れなかったらどうしよう。

 「もしかして誰もいにゃい?そんなバカにゃ・・・」



 仕方がない、もう一回りしてくることにするか。「がくっ!」


 ネコも大変なのだ。

 *もちろん、このシーンのあと、私がにゃんタロウを呼び戻して家に入れてあげました。



2015年11月1日日曜日

絶品だったサトイモ

~想定外の出来~



 「サトイモ」を収穫するタイミングがよくわからなかったのですが、10月に入ったころには、道の駅にサトイモが出始めたという情報を入手しました。そうですか、そろそろですか。


 もともと植えるのが遅かったので、できるだけ収穫時期を引っ張りました。もういいでしょう。でも、どうやって・・・。


 収穫の仕方がわからないので、助っ人のFさんに教えてもらいます。


 まずはおおきくなった茎を、ナイフで切り取ります。この茎は食べることができるそうです。そして、備中クワをサトイモを囲むように突き刺していきます。一回りしたら、鍬をグイッと差し込んで引っ張るのです。採れました。


 
 一つの茎の根元に、サトイモがごろごろとくっついています。それを一つ一つもぎ取っていくのですね。いや~楽しいひと時です。



 採れたサトイモは、さっそく煮付けにしました。ひき肉を絡めて食べると、申し訳ないくらいうまいです。


 まさかサトイモがこんなにうまくいくとは思ってもいなかったので、今年植えたサトイモの苗は6本だけでした。


 来年はたくさん植えることにしましょう。





2015年10月30日金曜日

ベロが出てるんですけど・・・

~ハナちゃん登場~


 今年も早いもので、秋もだいぶ深まってきました。柿の収穫季節です。


 エスペランサ村の敷地内にも、なかなか色っぽい柿の木があります。拙ブログにも何回か登場した、例の柿の木です。もう実がたくさんなっていたので、高枝切り鋏で採りましょう。


 昨年一度やっているので、今年は手慣れたものです。つい夢中でやってしまいます。・・・と、目の前をなにやら動物が、すごい勢いで通り過ぎていきました。脱兎の速さで、柿の木に登っていきます。「ハナちゃん」でした。


 「にゃんタロウ」のほうは、性格がおっとりしていて愛想がよく、だれとでも仲良くなってしまいます。エスペランサ村のスター候補生です。後で紹介しましょう。


 そしてハナちゃんは、どちらかというと利かん坊さんです。



 動きが素早く運動神経に優れているようです。私が柿を収穫している2時間ほどの間に、10往復はしたでしょうか、得意げなポーズです。


 
 でも、よく見ると、ベロが出てるんですけど・・・。


  そういえば、「ホワッツ マイケル」というネコ漫画がありましたね。ネコは時たま舌を出したまま、ひっこめるのを忘れてしまうのだそうです。だれか教えてあげなければなりません。


 「お~い!ハナ、ベロが出てますぞ!」


 おもわずカメラのシャッターを押してしまったのでした。

2015年10月29日木曜日

栗きんとん

~拾った栗で作りました!~



 エスペランサ村の敷地内やその周辺には栗の木があります。毎年9月の下旬くらいになると栗の実が落下してくるので、この時期になると、堆肥研究家は必ず朝の散歩に出かけます。散歩がてらに栗を拾いに行くわけですね。


 この辺りに住む人たちは、道端に栗の実が落ちていてもあまり気にしないようですが、堆肥研究家は、「風が吹いたから栗がたくさん落ちているはず」と言っては、栗拾いに出かけていきます。今年は飽きるほど栗ご飯を頂きました。おいしかったです。


 栗で思い出すのは、「栗きんとん」です。「川上屋」と「すや」が有名ですね。


 名古屋に住んでいたころは、10月の下旬の連休を利用して、名古屋鉄道グループの友人たちと「木曽駒CC」「宇山CC」で、よく泊りがけでゴルフを楽しんだものでした。


 そして帰りに、木曽福島の有名な蕎麦の店「車屋」でざる蕎麦大盛りを食べ、中津川インターの手前にある川上屋で栗きんとんをお土産に買って帰るのです。懐かしいですね。


 でもこの栗きんとんちょっと高いのですよ。もう値段は忘れましたが、一個200円以上したような...。


 では、拾ってきた栗を利用して、栗きんとんを作っちゃいましょう。堆肥研究家が栗きんとんに挑戦です。


 ん?間違いました。これはわが家のハナちゃんとタロウ君です。

 こちらです。




 
 野生の栗100%で、甘さはひかえめ。大人の味です。防腐剤は入っていないので、日持ちはしませんが、おいしいです。堆肥研究家は、トータルでなんと80個以上もつくりました。



 昨年、「栗の木を植えても、実が虫に食われてしまう」と言われたので、今年は栗の木は植えなかったのですが、来年は栗の木を植えてもいいかも。





2015年10月26日月曜日

品質管理レビュー

~東芝の場合~


 最近テレビはもうほとんど見なくなりました。「人生の楽園」「なんでも鑑定団」もNHKの朝夕7時のニュースさえ、たまに見るくらいです。したがって、世の中の情報源は、新聞とネットの記事くらいしかありません


 ネットで見た記事ですが、東芝には公認会計士協会と公認会計士・監査審査会の「品質管理レビュー」が入っていたそうですね。


 自分で確認したわけではないので事実かどうかはわかりませんが、そう書いてありました。通常これだけの会社であれば、当然品質管理レビューが入るでしょう。私も同じ会社が2回もレビュー対象になったことがありましたので。


 監査法人に「公認会計士協会の品質管理レビュー」が入るようになったのは、今から20年くらい前でしょうか。大手監査法人には2~3年に一度くらいの間隔で回ってきていましたが、対象になるときには緊張感が走ります。


 私は監査法人に在職中に、5回ほど当たりましたが、ずれも無事にクリアしました。いやはやその時のプレッシャーは、なかなか大変なものです。なにかあったら、法人に迷惑をかけてしまいますからね。


 中でも印象にに残っているのは、平成17年3月期の某自動車関係の会社の品質管理レビューでした。


 この会社は、たまたま中小監査法人が解散することになって、後任の監査人を探していた際に、私が所属していた監査法人が受嘱することになったのでした。


 当時私は名古屋事務所長で超多忙でしたが、比較的大きい会社でしたので、優秀な人材を投入し、私も関与することにしたのです。


 監査法人の本部からは、


 「新規受嘱会社は、公認会計士協会の品質管理レビューの対象になる可能性がかなり高いので、しっかり監査してください」


 とアドバイスを受けましたが、当然私もそのつもりでした。なにしろ初めての会社ですからね。詳細に監査を実施していきました。


 通常は、公認会計士が監査業務を行うさいには、いわゆる「相当な注意」を払って監査を行うのですが、この会社に関しては、常に公認会計士協会の品質管理レビューが頭にありましたので、「相当な注意」どころか、それこそ「細心の注意」を払って監査を行ったのでした。


 もちろん、監査は「試査」によっておこなうので、すべての取引をチェックするわけではありません。数百件・数千件、あるいは会社によっては数万件・数十万件ある取引記録のうちの、ほんの一部について、抜き取り調査を行うのです。この辺が、世間でいうところの監査に対する「期待ギャップ」というやつですが。


 これはともかく、その会社の監査は、最善を尽くして行われたのでした。


 そしていよい平成17年度の公認会計士協会の品質管理レビューの実施時期です。我が法人が対象になっていたので緊張感が走ります。名古屋事務所は・・・。予想していた通り、新規受嘱会社が、レビュー対象会社の一つになりました。


 でも大丈夫。これだけ必死に監査を行ったのだから、監査業務的に問題があろうあうはずはありません。自信満々でした。


 実際まる一週間、公認会計士協会の厳しい品質管理レビューを受けましたが、全く指摘事項はありませんでした。まぁこれだけしっかり監査をやったのだから、或る面当然といえば当然ですが、でもレビューを受けるというのは、精神的に嫌でしたね。監査を受ける立場の方々の心境が、よくわかりました。


 東芝の監査に、公認会計士協会の調査が入ったとのことですが、どのような結論になるのか、いつ結論が出るのか、大変興味があります。


 これに関連するテーマは、「越麻呂日記」でもしばらく取り上げていきましょう。





2015年10月24日土曜日

手に入れたS100

~偶然が呼んでいる~


 カシオの電卓のフラッグシップモデル「S100」をどうしても手に入れたくて、いろいろ調べてみました。


 まずはアマゾンを毎日のように見ていましたが、愛しのS100は出てきません。楽天もだめでした。Netでは、かたすみに「ヤマダドットコム」に広告がありました。ではでは、ヤマダ電機に行ってみましょう。エスペランサ村から車で2~3分です。


 ヤマダ電機に行って、S100があるかどうか、顔なじみの店長に調べてもらいました。ところがS100は、ヤマダ電機全店で在庫ゼロだそうです。しまった!予感はあったのですが、完全に乗り遅れてしまいました。でも、予約注文により取り寄せはできるといいます。仕方がありません。取り寄せていただきましょう。


 しばらくすると、店長が声をかけてきました。


 「今注文しても、入庫は早くても来年1月になります。しかも、その時期に必ず手に入るかどうかはわかりません。もっと遅くなる可能性もあります。今は、発売前に予約していた人に順次届けている状況で、入庫がいつになるかは全くわかりません」


 というのですね。


 いやはやそうですか。それでもどうしてもほしかったので、注文して待つことにしました。車でもギターでも、注文してから出来上がってくるまで待っているのが楽しみの一つなのですよ・・・とほほほほ。


 8桁の電卓では仕事に差し支えるので、アマゾンで12ケタの電卓を注文しました。約2,000円。電卓を買うのは何年振りだろうか。それにしても、安くなりましたね。


 アマゾンの支払いを終えて、明日にも電卓が届くかなと思っていた昨日、ヤマダ電機から電話がありました。


 「ご注文のカシオ電卓S100が入荷しました」


 「ぬぁんだって?」


 驚いたのは言うまでもありません。さっそく今日、昼食後ヤマダ電機に出かけます。おお!愛しの電卓ちゃん!S100ではありませんか。私の手元に届きました。


 そして自宅に戻って約30分後、アマゾンに注文していた電卓が届いたのです。これも何かの縁です。かわいがってあげましょう。


 ヤマダ電機のお店の人の話によると、ごくまれにこのようなことがあるのだそうです。タイミングよく入荷しちゃったのでしょうね。


 「神の見えざる手」は、どうやら私に「本業でもうひと働きしろ!」といっているようです。


 急展開の詳細は後日!






 

2015年10月21日水曜日

改竄

~繰り返される改竄~


 人間は弱い生き物なのでしょう。悪魔のささやきがあったかどうかはわかりませんが、ちょっとした気の迷いで、ついやってはいけないことをやってしまうのです。「改竄」です。


 最近テレビはほとんど見ない生活を送っているのですが、新聞等で改ざんに関するニュースがどうも多いですね。横浜マンションの杭打ちデータが改ざんされたのだそうです。実際に住んでいる方のことを考えると、心が痛みます。


 そういえば、しばらく前にも、大阪地検特捜部で、「証拠となるデータが改竄」された事件がありましたね。食品の賞味期限の改竄もよくあることだし、昔は耐震構造データの改ざんもありました。みんなやってはいけないことをやってしまったのです。車の会社もすごいですね。


 改竄を、「新明解国語辞典」で調べてみると、こう書いてあります。


「そこに書いてある文字を、自分に有利な字面に書き直すこと」


 なるほど、自分に有利な字面に書き直しちゃうのですか。よくありそうな話です。


 そういえば、このブログには書けませんが、数年前、私の身の回りでも、この「新明解さんの解説」に該当することがありました。まさしく「自分達に有利な字面に書き直されていた」のです。


 まさかこの組織で(もちろん私が所属していた監査法人でないのは言うまでもありません)改ざんがおこなわれるとは・・・と驚いたものです。


 なぜやってはいけないことを、ばれたら大変なことになってしまうとわかっていながらやってしまうのでしょうか。


 自分の立場を守るという動機もあるでしょう。会社のため、あるいは上司の命令に逆らえなくてやむなく・・・という人もいるでしょう。組織の中で働く人間にとって、組織の論理には逆らえないでしょうから。


 また、どうしてもこいつを有罪にしてやりたいと思う人もいることでしょう。


 「名張葡萄酒事件」では、何十年も無罪を叫んでいた奥西勝さんが、89歳で先日お亡くなりになりました。この事件だって冤罪だったかもしれないのす。どんな思いでこの間過ごしてきたのでしょうか。


 言葉では到底言い表せないと思います。









2015年10月13日火曜日

税理士の出番

~本業と農業のバランス~


 この三連休は、初日の10日にゴルフをやっただけで、後の二日は、雨の合間を縫って2時間ほど刈り払い機で遊んだ以外、朝から晩まで仕事づくめでした。何しろたまっていましたからね。


 9日に秋田北税務署と税務調査の打ち合わせを行ったのを皮切りに、


 ・社会福祉法人往査調書の整理
 ・農業法人設立に関する届け出の打ち合わせ
 ・税務調査対応の修正申告資料の打ち合わせ
 ・顧問先の月次決算資料の作成
 ・産業競争力強化法の「生産性向上設備等の即時償却」のための証明書発行の準備


 等の作業を行っていました。


 一番番最後の「生産性設備・・・」は、秋田県では利用者がかなり少ないようですね。そのため今度税理士会で研修会を開くようですが、私はもう実務で経験したので出席しなくてもいいのです。


 即時償却というと、何やらすごく得したような気がします。でもよくよく考えると、今年の税金はそのおかげで確かに減るけれど、来年以降減価償却費がないので、その分税金が増えるのです。法人税率が一緒で、継続的に利益が出ている会社であれば、税金の支払いを先延ばしにした・・・要は「税金の金利分だけ得をした」、ということだと思います。「税額控除」であれば別ですが。


 でも、先のことはわからないので、利用できるなら利用したほうがいいですね。

 私はもうサラリーマンではないので、土日祝日平日全く関係なく、仕事をやるべき時にやって、後は自分の好きなことをやるという生活なのですが、昨年の今頃に比べると、農作業(といっても昨年は開墾が中心でしたが)にかける時間はずいぶん減ってしまいました。


 最近では畑関係は堆肥研究家、果樹園は私(果樹は植えてしまえば育つまではあまりやることがない)という分担ができつつありますが、畑でも果樹園でも、私の頭の中ではやるべきことが山ほどあるのです。


 本業がかなり増えてきたし、これからもさらに増えそうですので、私は本業に専念し、農業は人を雇用して、私はマネジメントだけ・・・という考えもあるかもしれません。


 監査法人を退職した人、エスペランサ村に来て農業やりませんか?


 でも、農業は自分で作業をするのが楽しいしなぁ~。どうしたらいいのか悩ましいところです。


 「複数の業務を同時並行的にこなす」というのは、アメーバ人間である私が最も得意とするところですが、農業とどのようにバランスを取ってやっていくかが、これからの課題です。



2015年10月12日月曜日

トリセツ

~苦手なこと~


 誰だって苦手なことはあるでしょう。私の場合は、取扱説明書・・・いわゆるトリセツを読みながら行う機器の設定作業です。


 今年購入した会計ソフトは、以前使ったことのあるソフトだったので、すんなりいきました。プリンターと立派なコピー機は苦労しましたね。たかがそれだけのことに、なんで悪戦苦闘しなければならないのかと不思議に思うでしょうが、苦手なものはしょうがないのですよ。よほど途中で機械が壊れていると電話しそうになりましたが、落ち着いてなんとか乗り切りました。


 さて今度はスマホと対決です。これはなかなか手ごわいそうです。どうせまたうまくいかなくて、逆上しそうになるに決まっています。
  
 新しいスマホが届いたのですが、なかなかすぐに手を付ける気になりません。でも、スマホがないと仕事にならないので、早く設定をしてしまわなければなりません。コマッチ。


 車に轢かれたスマホは、真ん中あたりが反り返っていました。液晶は三分の一ほど黒くなってしまい、見えません。残りの三分の二の画面は、昔の電波の受信の悪いテレビのように、ざーざー雨が降ったような感じで、見えたり見えなかったりしています。でも、どういうわけか通話はできました。


 最大の問題は、データの移行作業です。私はてっきり旧電話機のSDカードを新電話機に移し替えるだけでいいと思っていたのですが、これがそもそも大きな間違いでした。データは自動的にSDカードに保存されているわけではなかったのですね。


 最初に旧電話機で、データをSDカードに保存しなければなりません。でも旧電話機は画面がよくみえません。


 幸いネットでデータ移行の操作方法が、映像で見ることができたので、その通りにやってみることにしました。液晶画面の残り三分の二は、気分次第で見えたり見えなかったりしています。PCの映像で確認して、おそらくこの辺りにタップすべきボタンがあるはずだという感覚を基に、何度も何度もやり直してみます。


 そうすると、やれうれしや、「データの保存を開始します」という案内がかろうじて読めました。待つことしばらくすると、どうやらデータの移管が完了したようです。


 さっそくSDカードを取り出して、新しい電話機に挿入します。旧電話機は「これで私の役目は終わった」とばかりに、静かに息を引き取りました・・・今までいろいろありがとう・・合掌。


 さて、これだけでは新電話機は動きません。どうやら旧電話機からUMIカードとかいうものを取り出して、これを新電話機に移し替えなければならないようです。これが難関でした。


 私が以前使っていたソフトバンクの機種は、中のものを取り出すとき、スマホの横にある小さく狭い隙間に爪を差し込んで、タイミングよくカバーを空けていたので、今度もてっきりカバーを開けなければならないものだと思っていました。でも、どうしてもカバーが開きません。


 仕方がないのでカバーの開け方をネットで調べます。おお、写真で解説がいろいろなされています。なるほど、ではやってみましょう・・・でも、どこをどうやっても空く気配がないのです。おかしい!


 壊れたスマホに小さな隙間ができていたので、そこに、ギターをつま弾くために伸ばしている爪を差し込み、力づくで引きはがしてみました。でも、UMIカードらしきものはありません。いったいどうしたらいいのだ!


 はぁはぁ言いながら、新しい電話機に貼り付けられていた、薄っぺらな透明のシールに小さな文字で書かれていた文章を読んでみました。


「この電話機は、空かないようになっています」・・・・・・・・・・・。


 こんなことで行くのは、我ながら恥ずかしいのですが、もう自分でやるのはあきらめて、ドコモショップに出かけることにしました。ショップの若い女性は、こともなげに、あれよあれよという間に作業を終えてしまったのです。


 おかげさまで、電話データも写真もすべて復元できました。


 スマホはどうも苦手である。





2015年10月7日水曜日

今年最大のピンチ

~秋田県人は素晴らしい!~


 今日は朝から遠くまで行く用事がありました。車に荷物を積み込み出発です。高速に乗って約1時間。目的地に到着です。


 さて車を降りようと思って、はたと気が付きました。いつも貴重品を入れている、ハートマンの小物入れバッグ(あれはなんというのでしょうか)がありません。そこで朝のシーンを鮮明に思い出したのでした。


 今朝は、自宅とは別の場所に置いてある車に荷物を移し替えなければなりませんでした。積み込む荷物が結構多かったので、とりあえずバックを車の天井に置いて荷物を運びました。バッグを置き忘れないように気を付けなければ・・・と、自分なりに念押ししていたのです。そしてさらに荷物を積んだ後、そのことはすっかり忘れて、車の運転席に乗り込んでしまったのでした。


 狭い道に気を付けながら、車はゆっくり進みます。国道7号線に入ったら、通常のスピードでの走行です。瞬間、後ろの車との車間距離が気になったのでバックミラーを見ると、後ろの車は何かを避けるかのような走行をしました。そして、すぐ左に曲がったのです。そのことはしっかり覚えていました。


 おそらく私の車から落下したバックを発見し、それを一瞬避けて、Uターンして戻ったのではないかと後になってみると想像できました。


 すぐに自宅に電話して事情を説明し、私は来た道を高速道路に乗って引き返します。おそらくこの辺で落ちたのではないかと思われる周辺一帯を探し回りましたが、バックは見つかりませんでした。ご近所で知り合いの方も、一緒に探してくれていたようです。


 だめだろうな・・・落胆が広がります。自宅に帰ってさっそく警察に電話しました。駐在所の方からはとても親切なアドバイスをいただきました。


 バッグの中に入っていたのは、ハートマンの財布にハートマンの小銭入れと名刺入れ、それに免許証入れです。浜田麻里の30周年記念CDとブルーレイディスクをアマゾンで購入していて、コンビニ支払いをしなければならなかったので、現金はいつもより多めでした。名刺には事務所の住所と自宅の電話番号が印刷されています。わずかな可能性に期待しましょう。


 問題はケータイと免許証です。すぐにドコモに連絡しようか、免許証の再発行はどうしようか、それとも1日くらい様子を見ようかと思い悩んでいたところ、自宅の固定電話が鳴りました。


 もしや・・・と思い、期待して電話機に表示されていた名前を見たところ、私の会計事務所からの電話でした。


 ちょっとがっかりして受話器を取ったのですが、電話の内容にびっくり。バッグを拾った方が名刺を見て、わざわざわたしの名刺に印刷されている住所までバッグを届けに来てくれたのでした。私はもう大感激です。


 無免許運転にならないよう、知人に私の事務所まで送っていただき、ハートマンのバッグに再会しました。そして感動しました。日本人は素晴らしい、秋田県人は素晴らしい。救われました。


 その方は、幸い事務所に名刺を置いていってくれたので、さっそくお礼のご挨拶に伺いました。とても感じのいい方でした。


 もし自分が同じ場面に直面した時に、はたして彼と同じ行動をとることができただろうか、「わしには関係ないけんね」と「無関心的けんね症候群」に陥っていなかっただろうか・・・と、いろいろ考えさせれらました。


 話によると、私のバックは一度車に轢かれたらしく、スマホはもう使い物にならなくなっていました。でもそれだけで済んだので、今こうしてブログを書いていられるのです。


 それにしても、もし「マイナンバーカード」でも紛失していたら、大変なことになっていたでしょう。


 怖いです。





2015年10月3日土曜日

刈払い機

~なぜ刈払い機なのか~


 昨年の今頃は、果樹園や畑にする予定の敷地約4千坪ほどを、必死に刈払い機で草刈りしていました。


 懐かしいですな・・・と、のんびり構えているわけにはいきません。昨年ほどではないにしても、今年もある程度時間をかけて草刈りを行わなければなりません。


 昨年の自分はといえば、一宮にあるコマツの教習所で刈払い機の7時間コースを受けたとはいえ、実践は乏しく、ただひたすらやみくもに「前進あるのみ」といった感じで突き進んでいました。


 ところが助っ人のFさんが草を刈った後は、秩序整然と刈った草がまとめられていたのです。刈った草を後で片付けやすいようにするためだといいます。まぁ結局は刈った草はそのままにしておくのですが、でも刈った後は美しく、景観的にもいいので、私も早くこのように草を刈りたいものだと思っていたものでした。


 今年草を刈っていて、なんとなくそのコツが呑み込めてきました。


 以前「山茶花はなぜ『さざんか』か」という本がありましたね。もう内容は忘れてしまいましたが、名前を付けられるからにはそれなりの理由があるのだということです。


 なぜ「リスクアプローチ」なのか、なぜ「循環取引」なのか、なぜ統合報告」「二重否定の監査意見」なのか・・・何事もその理由がわかれば、物事の本質を理解することができます。


 今年の秋、私は刈払い機は「草刈り機」ではなくて、刈「払う」のだというのがわかったのです。新発見でした。


 草は、刈った後で「ほいっ」と刈り払い機の回転している丸い刃に乗せるようにして左横へ払います。そして、Uターンして今度もまた「ほいっ」と左横に払うと、両方から払われた草が、双方から集められるというわけです。


 刈払い機の刈払い機たる所以がわかりました。


 「越麻呂さんも、ずいぶん草を刈るのがうまぐなったすな!」といわれて、私もいい気分です。


 それにしても「カメムシ」はなぜ「カメムシ」なのだろうか?





2015年10月2日金曜日

秋冬物の野菜

~大根は欠かせない~


 夏のビールのつまみは、誰が何と言っても「エダマメ」「串カツ」「冷奴」ですね。今年の夏に食べた枝豆の量は、我が人生で最も多かったことでしょう。串カツは自家製というわけにはいきませんが、「肉のわかば」というお店を紹介していただいたので、そこから仕入れてきます。


 そして、秋冬の日本酒の友は、当然ながら鍋物です。こちらでは「きりたんぽ」が有名ですので、たっぷり味わうことにしましょう。


 それとは別に定番として「おでん」があります。私の得意料理のひとつです。おでんに大根は欠かせません。さっそく植えることにしましょう。


 畑は作るものによっては連作障害を起こすため、同じ種類のものを毎年同じ場所に植えることはできません。今回大根の種を植えたところは、春にジャガイモを植えた場所です。


 タネを植えたらすぐに芽が出てきました。



 これを一部間引いて、味噌汁の具にします。食材は決して無駄にはしないのです。

 なぜか今の時期、レタスの苗も売っていたので、ついでに植えることにします。こちらはサラダ用です。


 
 今年の冬は、自家製の無農薬の大根で、とことんおでんを楽しむのです。


 おいしいおでんの作り方は、また別の機会に。



2015年10月1日木曜日

監査対象

~意外と多かった監査対象社会福祉法人~


 平成29年度から、いよいよ社会福祉法人の会計監査が始まります。監査をするのは公認会計士です。


 監査対象となる法人は、例えば収入金額基準でいうと10億円以上の法人です。


 秋田県内で、この基準に該当する社会福祉法人は2~3社くらいかなと思っていたのですが、過去のデータによると、すでに20法人が該当するようです。多いですね。


 今回ショートレビューをやっていて思ったのですが、社会福祉法人会計基準はそれほど複雑ではないし、IFRS(というかJFRS)は必要ないし、減損会計も税効果も数理計算を用いる複雑な退職給付会計も、それにちょっと無理感のある資産除去債務会計も必要ないでしょう。


 監査なので審査の問題をクリアーすれば、かなりの数をこなすことは可能だと思います。3人くらいのチームで7~8法人・・・いや10法人というのはどうでしょうか。


 その前に、営業をやらなくてはいけませんね。


 地元の公認会計士が活躍するいい機会だと思います。







2015年9月30日水曜日

夏野菜の終わり

~秋に期待する野菜~



 夏野菜はもう終わりです。きゅうりは10日ほど前に力尽き、トマトはつい最近まで最後の力を振り絞って実をつけていましたが、そろそろ限界です。


 特にミニトマトは、売れ残りの80円の苗でしたが、よくぞここまで頑張ってくれました。来年も植えることにしましょう。


 ナスはいったん終了しましたが、この後また秋茄子がつくのだそうです。面白いですね。


 今年の春に植えた野菜の苗は二十数種類ですが、秋に収穫できるものの代表が「ネギ」「サトイモ」「ヤーコン」でしょうか。こちらも立派に育っています。

ネギちゃんです。



そして、サトイモに



 ヤーコンです。



 でも、いつ収穫したらいいのだろうか?


 

2015年9月29日火曜日

プロの道具

~これは買うべきではないか!~


 本物のプロは、使う道具にもかなりこだわりを持っているはずです。


 ゴルゴ13は、いくらほかのマシーンの性能が進化しても、使う道具は「アーマライトM16」ですし、落合博光も現役時代、バットには相当厳しい目をむけたそうです。


 プロゴルファーの中島選手も、ゴルフクラブに対する要求レベルはかなり高かったと聞いていますし、設計家だって


 「ワシはこの鉛筆でなければ、一本たりとも線は引かないぞ」


 という方もいるでしょう。


 私がこだわっていた商売道具は「鞄」でした。東京から名古屋に移り住んでしばらくしてからは、もう30年近く「ハートマン」の鞄を愛用しています。


 一代目のアタッシュケースは何度も壊れた鍵をその都度修理して使っていたのですが、ハートマンが栄の名古屋三越から撤退してしまい、修理できなくなってしまいました。今使っているのは2代目と3代目です。どこか修理してくれるところはないだろうか?


 文房具にこだわっている人は多いでしょうね。監査法人に勤めていたころ、レビューすべき調書が回ってきて、「Sign Here」と書かれた付箋が貼られていたのには思わず笑ってしまいました。


 先日長年使っていたシャープの電卓の液晶が機能しなくなり、廃棄処分しました。とりあえず一時的に堆肥研究家の電卓を借りて仕事していたのですが、これが8ケタしかないので不便です。


 そんなおり、たまたま日経新聞を読んでいたら、新商品情報の記事にあるカシオの電卓が目に飛び込んでみました。ちょうどいいタイミングです。どれどれと記事を読んでいったのですが、なかなかいい電卓のようです。


 ところが、記事の最後に書かれていた予想実売価格を見てびっくり。なんと「27,000円」です。電卓が「ニマンナナセンエン」ですか?


 さっそくネットで調べてみます。どうやらこの電卓「S100」は、電卓のカシオのフラッグシップモデルで、渾身の一作のようです。


 我が職業会計人としての最後の電卓にふさわしいではないですか。これはもう買うしかないでしょう。発売日は9月30日です。


 シャープとカシオでは、キーの配列が若干異なるようですが、あまり気にしないようにします。

2015年9月28日月曜日

ニコタマ

~比内地鶏の卵~



 いやはや、ずいぶんブログを空けてしまいましたね。


 8月下旬から9月にかけて、社会福祉法人の7施設をいわゆるショートレビューしていました。以前連結子会社を300社ほど有する会社の子会社往査をしばらくやっていたことがあるので、ショートレビューはお手の物です。この往査はとりあえず12月まで続きます。


 そのうちのある施設では、「比内鶏」を飼っていました。


 比内鶏といえば、「名古屋コーチン」とともに高級品としてのブランドを有しているのですが、10年ほど前に偽物が売られていたことがあって大騒ぎになったらしく、一時的にブランド価値が著しく低下したのだそうです。


 その後県が比内地鶏を名乗るための要件を厳しく定め、比内鶏を飼育している養鶏所を定期的に検査していて、今では厳しい管理下のもとにおかれているようです。ここの施設の鶏は、立派に比内鶏のブランドを名乗っています。


 ショートレビューの講評が終わって書類の整理を行っていたところ、施設の職員の方が比内鳥の卵をもってきて、「買いませんか」といってくれました。もちろんいただくことにします。生卵で食べるのが一番おいしいそうです。


 さて、さっそく卵を割ってみて、おやびっくり、久しぶりのニコタマではありませんか(箸でいじっているうちに少し崩れましたが)。やれうれしや!続いて堆肥研究家の卵も割ってみてこれまたびっくり、これもニコタマです。ニコタマが二つでニコタマタマです。縁起がいいですね。


 もうひとつ割ってみたらどうなるだろうかと思ったのですが、正真正銘の比内鳥の卵ですのでもったいないです。翌日にしましょう。


 そして翌日卵を割ってみてびっくり、またしてもニコタマでした。

 

 
 何かいいことでもあるのだろうか?