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2014年10月20日月曜日

幻の果物

~ポポーが身近な所に!~



 仮住まい宅の大家さんは、建設会社の社長さんです。本業は建設業ですが、畑もやっているし、敷地内にある立派な麹室で麹をつくり、その麹から味噌も作っています。また、自宅から少し離れたところではニワトリを20羽飼っています。


 大家さんの奥さんは、毎週初めにその日に取れた卵を15個ほど私たちに持ってきてくれます。申し訳ないけれど、大変うれしいです。


 この卵はとても新鮮で、目玉焼きにしようと卵を割ってフライパンに落としても、けっして崩れることがなく、張りがあってプルプルしています。先日卵を割ってみてびっくり。双子でした。



 コレステロール値が高いので、医者からは卵は1日1個に制限されているのですが、目の前の双子の卵を食べると2個食べたことになるのだろうか、それとも1個と言い張っていいのだろうか・・・。


 さて、エスペランサ村での〝開墾作業〟を終えて、ケートラ「越麻呂号」帰ってきたところ、偶然大家さんが居合わせました。四方山話をしているうちに、大家さんは尋ねます。

 「果樹といっても、どんなものを植えるつもりかね」

 「イチジクにあけび、それに杏や梅の露茜・・・」と答えて、ふと考えました。

 続けて「ポポー」と言いたかったのですが、ポポーはあまり知られていので、名前を知っている人は少ないし、私もまだ実物を見たことがないので、一瞬迷います。でも、小声で

 「・・・ポポーも・・・」と私は答えます。そうしたら大家さんは、ポポーを知っているどころか、

 「ポポーなら家の庭にあるよ」というではありませんか。なんということでしょう。こんなこと、ありですか?またしても「神の見えざる手」を感じます。さっそく見せてもらいました。



 ポポーの木は5本ありました。実がどんどんなるそうです。しかも、熟して落ちた実に気づかないでいると、その種から次々と芽が出てきてしまうため、種を拾うのが大変なのだそうです。「木はどんどん大きくなってしまうので途中で切ってしまった」と言います。


 「ポポーの味は、バナナとマンゴーを合わせたような味でとてもおいしいが、食べすぎて飽きたので、先日、実を処分してしまった。」とも・・・。残念! 思わぬところでポポーに対面することができましたが、果実は私にとっては今のところ〝幻〟のままです。ちなみに、道の駅などではときおり一個千円くらいで売っているらしいです。


 ポポー自体はもともと南国産の果物のようですが、耐寒性がとても強いと聞いていました。ただ苗木の価格が高いし、この地ではたして大丈夫だろうかと心配していたのです。試しに少しずつ植えようかと思っていたのですが、何ら問題ないことが分かりました。一気に行きましょう。


 問題は、このポポーが先日NHKの番組で取り上げられたそうで、一気に人気が高まり、苗木が高騰しているということです。タイミングが悪いですな。