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2014年6月18日水曜日

大型特殊免許の取得

~生まれて初めての左ハンドル車~

 結局自動車学校は、時間距離の一番短い名古屋自動車学校の天白校に決めました。さっそく入校手続きをしに出かけます。学校へ通うのは何年振りだろうか?


 入校申込書には職業欄がありました。「公認会計士・税理士」と記入して提出。受付の方から、大型特種の講習内容についていろいろお聞きしていたのですが、その方は申込書を見ながら、「とても大型特殊の免許が必要な職業には見えませんが」と一言。「そんなこと関係ないでしょ」とは思ったものの、ここは受験生という弱い立場に置かれているため、「ええ、ちょっと・・・あの・・・農業に挑戦したいもんで・・・」と答えます。はたして通じただろうか。


 さて、入校式を終えて、いよいよ実習に入ります。うわっ、でかい車。よいしょと掛け声をかけて飛び乗りました。最初に気になったのは、クラッチがあるかどうかでした。足元を見ると、運転席にペダルが3つあります。「うわっ、クラッチ」」と思ったのですが、特殊な運転をするときに、左足のほうのブレーキも使うのだそうです。オートマでした。よかった。


 いよいよエンジンをかけて車を走らせたのですが、どうも勝手が違うというか、自分の位置関係がよくわかりません。普通車(この場合右ハンドル)であれば、車が道路の真ん中を走っているということは、運転している自分は道路の右側にいるはずです。運転中に、講習の先生からは、「あなた道路の真ん中にいますよ」と言われました。よく考えてみると、この車、運転席は左側にあるではありませんか。左ハンドル車だったのです。どおりで右側の間隔がつかめないはずです。慣れるしかありません。


 二日目にいよいよ車庫入れに挑戦です。車の大きさや長さが実感できないため、なかなか大変です。しかも後輪主導だし、ハンドルを切り返すタイミングも普通車とはだいぶ異なります。うまく車庫入れができても、そこから出るのがまた一苦労。


 この日はふたコマ実習したのですが、隣の先生によって、どうも車庫入れの教え方が異なるようです。「さっきの先生と言っていることが違うんですけど」と言いたかったけれど、どちらも正しいし、なにしろ試験を受ける弱い立場ですので、ここは素直に言われたとおりにやりましょう。後は自分の感覚で勝負です。


 翌日もまた別の先生だったのですが、なかなか厳しい方でした。なんと、S字・クランクを、バックで何回もやらされたのです。でも、結果的にはこれが大変役に立ちました。ハンドルを切るタイミングにだんだん慣れてきたのです。恐る恐る「本番でもS字・クランクの試験があるのですか」と聞いてみたところ、ないということでしたのでほっと一安心。


 いろいろありましたが、念願の大型特殊免許試験を一発で合格することができました。これでトラクターはもちろん、大型パワーショベルやブルドーザーにも乗ることができます。大雪で大変な時には、私が除雪車に乗って、助けてあげようではないですか。


 突然思い立った大型特殊免許取得への挑戦でしたが、不良中年の夢の実現へ向けてまた一歩前進です。でも、まだまだ始まったばかりなのです。