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2014年5月5日月曜日

水路

~エスペランサ村にブル登場~


 「暗渠」をこしらえる準備ができたので、次は水路です。水は高いところから低いところに流れるため、どこからどうやって流すか考えなければなりません。しかもこれだけ広い土地ですので、1ヶ所だけでは足りないのは明らかです。


 以前に水路として作ったと思われる溝があるのですが、だんだん狭くなってきているようで、もう一度新たに作り直さなければならないでしょう。


 果樹や畑を作るとなると、水源を確保していかなければなりません。畑の場所が決まったら、ため池でも作ろうかと考えていたのですが、Hさんが言うには「以前作った井戸があるはずだ」ということでした。


 
 Hさんの後をついていきます。枯れ草をかき分けて進むと、敷地の中になんと丸い井戸があるではないですか。しかもかなり深そうです。地上から出ている高さがあまりなかったので、知らないで歩いていたら、井戸の中に落ちてしまっていたかも。


 中をのぞいてみたのですが、自力で這い出てくるのは無理な深さです。この井戸はまだ十分使える、ということでしたので、後で手を加える必要がありそうです。


 さて、いざ水路を作ろうと思っても、相当な長さが必要です。人力でスコップを使っていたのでは、時間がかかりすぎますし、もう若くないので自分たちだけでは無理そうです。
 そこでプレハブ小屋を訪ねてHさんに相談したところ、「わしがやってやるから、任せなさい!」ということでした。


 翌日、エスペランサ村を訪れたら、村の中になんとブルドーザとバックホウが用意されているではありませんか。



 しかもすでに作業した跡があります。


 どうやらHさんが朝早くからエスペランサ村に来て、水が流れるようにブルで整地をし、バックホウで水路を掘り進めていたようでした。


 私たちはHさんに丁重にお礼を言ったのですが、Hさんは「重機を操るのは面白いし楽しいのだから、気にしないで」と笑顔で言ってくれました。私も、つい自分でもやってしまいたくなるような(無理ですけど)、楽しそうな笑顔でした。


 写真の水路ですが、曲りを作ることによって、そこに生物が生息しやすくなるのだそうです。


 

 Gさんがエスペランサを訪ねて水路をご覧になったようで、電話がかかってきました。「あの水路なら、もしかしたらホタルを呼び戻すことができるかもしれない」と。


 そうなったら、これほどうれしいことはありません。