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2013年11月14日木曜日

「Silent Japan」制作記 その5

~塗装~

 ギターの制作も最終段階に入ると、いよいよ塗装に取り掛かることになります。ギターを制作する側の立場からすると、この塗装はかなり神経を使うようです。特に、今回お願いしているギターは、「繊細なインレイ」が入っているため、なおさらです。

 ギターを特注した場合、塗装の前に、ネックの太さを好みに合わせて調整していただけるため、その都度直接ヤイリギターさんにお伺いします。そして、その場でネックを触ってみて感触を確かめ、目の前で小池健司さんが、ちょうどいい太さに削ってくれるのです。

 「シュッ、シュッ、シュッ」と、ゴッドハンドが心地よく舞います。




 ネックは、音と耐久性を考えて、今回は太目にしました。


ギターを制作していただいて、いつも驚くのは、塗装前の最終段階であるネック調整の時に見たギターと、塗装後のギターの変化です。ギターの仕上げに当たって、塗装がいかに大事な作業であるかを、いつも考えさせられます。

さて、今回の「キルテッド・メイプル」のギターです。塗装前と塗装後で、同じアングルから撮影した画像がありました。

塗装前です。
 
そして塗装後

 


 
 塗装後の変化がよくわかります。
 
 上から見た写真です。


 
 木目がよく出ています。これが「キルテッド・メイプル」。色もいいです。イメージしていた通りの美しいギターに仕上がりました。

せっかくなので、背後から撮った写真をもう一枚。

 
 そして横からです。

 
最初に「キルテッド・メイプル」のギターを見てから13年。待ったかいがありました。