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2013年9月30日月曜日

困難な土地の取得

4,000坪への想い~

 ここ数年感じていたのは、「土地を取得するのがいかに難しいか」ということです。目の前に100坪~200坪くらいの手ごろな更地があり、不動産会社を通じて交渉してもらっても、なかなか持ち主が譲ってくれません。そんなことの繰り返しでした。

 リタイア後は雑木林に囲まれた広い土地に家を建て、のんびり過ごしたいと考えていたのですが、今年にはいってある不動産会社から、ふさわしい土地があるので見に来てはどうかというお誘いがありました。そして、仕事が一段落した今年の7月、実際に見に行ってきたのです。驚きました。

 200坪くらいの土地に雑木林を…というイメージでいたのですが、そんなせせこましい土地ではなくて、今すぐにでも住宅を建てられるように整地された広大な土地が、目の前に広がっています。その土地の近くに住んでいる人たちは、それぞれ300坪くらいの敷地に悠然と家を建て、畑を耕しながら過ごしてました。

 自分もそうだと思うのですが、土地というのはたとえ使わなくなった不要な土地であっても、「先祖代々受け継いだこの土地は、自分が守らなければならない」という思いが強いため、なかなか手放すことはしません。ましてや農地の場合には、聞くところによるとその持ち主だけの都合だけでは売却できず、親類縁者の同意も必要なようで、よほどの事態に直面しない限り売却することはないでしょう。

  先日NHKテレビで農業関係の特集番組が放映されていましたが、そこでもある農家の方が、農地を手放したことが自分の人生で唯一の汚点だとインタビューに答えていました。

 どうしようもない事情で、たまたま農地を手放すことになり、たまたまのたまたま、その情報に偶然巡り合ってとんとん拍子に広大な土地を購入することができた、などという奇跡的なことなど、到底あるはずはありません。そういった意味では、7月に見せていただいた土地は、私にとっては大変ありがたいお話でした。

 さて、この土地、せっかくの広大な土地でしたので、きれいに四角く囲むことができる、1,000を購入することに決め、実測をお願いしてとりあえず名古屋に帰ってきたのですが、その後私の頭の中には、残りの土地も含めた4,000がちらつきます。
 さてどうする…つづく。



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2013年9月27日金曜日

農業所得を倍増するというが

~きわめて少ない農業所得~

 安倍総理が、今後10年間で農業所得を倍増するという計画」を打ち出しています。TPPで農家の反対が根強いところですが、「所得倍増」というのは聞こえてくる分にはかなり魅力的に思えます。そういえば昔、所得倍増論を掲げた政治家がいましたね。

 以前から、農家の所得はかなり低いと言われてきていましたが、早速調べてみることにしました。NHK解説委員室のHPを見てみると、酪農農家や養豚農家はそれなりに所得があるようですが、果樹農家は170万円、露地野菜が200万円、コメに至っては50万円です。きわめて少ないですね。特にコメ農家は倍増したとしても100万円で、これでは兼業でないととてもやっていけないです。あるいはよほど大規模化するしかないでしょう。

 私の手元に、社団法人秋田県農業公社が作成した資料があるのですが、それによると期待所得は、


・稲作…10a(1,000㎡)当たり1.6万円で、3ha48万円

・ネギ…10a当たり17万円

・ホウレンソウ…10a当たり96万円

・トマト…10a当たり80万円

・キュウリ…10a当たり96万円
 

で、どの作物も10a当たり100万円以下でした。なかなか大変です。


 大規模化・効率化・合理化等を突き詰めていき、農業の古い体質を変革し、根底から農業の仕組みを変えるとともに、ネットを利用して流通革命を突き進めれば、10年で農業所得を倍増するといったことは可能かもしれませんが、それによって犠牲になる、今農業を営んでいる人の数も、膨大になるでしょう。
 

また、都市近郊というか関東・東海・近畿圏で農業を営んでいる農家の立場と、首都圏から離れた地域、例えば東北地方で農業を営んでいる農家とは、それぞれ立場も異なるし、今後の農業のあり方も異なるものと思われます。


そのあたりのところもこれからいろいろ考えていきたいと思っているのです。




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2013年9月25日水曜日

プロとしての心構え

~上田桃子の場合~

 昨年6月の雨の日に、誤って階段で滑って左肘の骨を骨折したため、半年ほどゴルフができませんでした。ただその後リハビリのつもりで筋トレを実施したせいか、握力は左の方が強くなるし、再びゴルフを始めたところ、コースでいつものキャディさんが驚くほど飛距離が出るようになりました。これには私自身もびっくりでした。

  これに気をよくした私は、7月から本格的にゴルフの腕に磨きをかけようと思い、練習場で打ち込みを始めました。ところが力が入りすぎて無理をしたためか、腰を痛めてしまいました。3週間ほど休んでコースに出たところ、ハーフも回れずリタイアです。2週間ほど休憩して8月上旬に恐る恐るコースに出たところ、やっと完走できました。よかった。

 これに気をよくした私は(単純ですね)再び筋トレと練習場での打ち込みを開始。今度は首から肩を痛めてしまいました。MRIを撮って調べていただいたところ、幸い問題なしでしたが、お医者さんからは年齢を考えてあまり無理をしないようにと言われてしまいました。ゴルフをやり始めるとつい夢中になってしまうため、ここは意識してしばしの間休憩です。
 

 ゴルフに関してはアマチュアですので、体のどこかが痛ければキャンセルしてそれでおしまいですが、プロゴルファーはそういうわけにはいきません。たまたまアメリカ女子ツアーをテレビで見ていたのですが、上田桃子は首が痛くて大変なのだそうです。朝起きてみないとその時の調子がわからないのだそうですが、痛み止めの注射を打って試合に臨んでいるようです。今年はあまり成績が上がらず、来季のシード権の取得も微妙なだけに、なかなか休むわけにもいかないのでしょう。プロは生活が懸かっているから大変ですね。

  タイガーも、「Fedexカップ」1戦目で、腰痛のためボールを打った後コースで膝をついてしゃがみこむシーンがありましたが、それでも痛みにひたすら耐え、1打差で2位に食い込みました。すごい精神力です。つくづくプロゴルファーでなくてよかったと思います。


 我々公認会計士もプロであるため、どんなに忙しくても、期限までに仕事をやり遂げなければなりません。確定申告書の提出も1日たりとも遅れてはならないし、監査ならチームで行っているとはいえ、自分の担当分が未了のまま、「時間が足りなかったので後はお願いします」では、プロを名乗る資格はないのだと思います。もちろんそんな人はいないでしょうけど。




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2013年9月23日月曜日

循環取引

~テレビドラマの場合~


 ここ数年会計監査人を悩ませているのが「架空循環取引」です。数年前、IT企業の間で行われ話題になりました。売上を水増しするために複数の取引先との間で何回も売上を循環させ、売上と利益を水膨れさせる手法ですが、最近ではいろんな業種で行われているようです。

 5年ほど前、NHKドラマ「監査法人」の制作にかかわったのですが、台本や筋書きを考えていた時に、第3話で架空循環取引を取り上げました。IT企業のウインドメルという会社が、新製品のマクガフィンという機械を循環取引に利用していたのですが、ジャパン監査法人の健司にどうやってこの架空循環取引を発見させるかずいぶん悩みました。公認会計士協会から、循環取引等への監査上の対応に関する会長通牒が出ているのですが、そこにも書かれているように、循環取引は取引先が実在し、資金決済が実際に行われ、会計記録や証票もしっかりあることから、なかなか発見するのは難しいのです。

 結局健司には、「売上高の増減分析」と「販売先への確認(ドラマでは実際に販売先に行ってヒアリングさせましたが、実際実務ではそこまではやりません)」という監査手法を実施させ、見事にからくりを暴いて見せました。でも、現実には発見するのはなかなか難しいと思います。

 テレビドラマ「監査法人」がDVDになる際に、付録としてドラマに出てくる専門用語の解説を書いたのですが、そこに書いた説明文を引用させていただきます。


【架空循環取引】
 複数の企業間で、実際には商品が動いていないにもかかわらず、伝票処理だけであたかも売買があったかのように見せかけて売上を計上する架空取引。当初は、ソフトウェアの売上計上基準があいまいな関係の企業間で、互いに共謀することにより行われていましたが、その後は企業に限らず行われていることが明らかになってきています。商品の移動が伴わなくても、伝票処理と入金があれば、循環取引の事実を監査で発見するのはなかなか難しいといわれていますが、商品の流れを追求することにより、健司は見事に架空循環取引の実態をつかんでしまいましたね。
~出典・・・NHKテレビドラマ「監査法人」DVD付録の用語解説~



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2013年9月20日金曜日

定年

~いつまで働くのか~


 アニメ映画の宮崎監督が引退するそうです。大変ハードな仕事で、しかも映画一本完成させるのに5年ほどかかるということでしたので、72歳という年齢を考えると引退宣言もうなずけるところです。長い間お疲れ様でした。

 私のところに資料があるのですが、ある調査によると「定年まで働きたい」新入社員は34.8%だけで、前年比14.8ポイントの減少だそうです。自分に自信のある人は、どんどん技術や知識を身に付けて、いい条件あるいはより面白そうな仕事に転職しようとするでしょうから、なかなかいい傾向だと思います。

 私のホームコースで、たまに一緒に回るメンバーの中に、心療内科の先生がいるのですが、その方が56歳で仕事を辞めたと言っていました。その話をよくゴルフでご一緒する弁護士の先生に話したところ、「私も引退しようと思っているのだが、なかなか決心がつかない。今年こそ引退しよう」と話していました。

 
 公認会計士の場合は手に職を持っているため、定年はありません。働こうと思えば体力が続く限りいつまでも働くことができます。私のところの「危ない税理士(父親の事ですが)はもう85になりますが、いまだに現役で自分で伝票を起こすところから申告書の作成までこなしています。恐れ入りました。

 思い出してみると、私が公認会計士試験に合格して、監査法人中央会計事務所の東京事務所に就職した時は、同期が13人いたのですが、そのうちの11人は今でいうところの修了考査、当時の3次試験に合格して公認会計士登録してから、ほとんど1年以内に独立していきました。みんなプロ意識があるというか、自分に自信があったのでしょうね。

 昔は55歳くらいが定年でしたが、今では65歳定年が義務づけられています。統計によると、健康のままでいられる平均年齢は、男性の場合愛知県が一番長く、75歳くらいだそうです。65歳まで勤めたら、残りはなんと平均10しかありません。
 仕事が楽しければそれもありでしょうが、仕事をした年数くらいは遊んでいたいですね。一番いいのは、楽しみながら仕事ができることだと思います。


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2013年9月18日水曜日

「祈り」制作依頼

~高品質よりわれら生きる道なし~


 先日、ギターのネックの太さを調整するために、久しぶりにヤイリギターに行ってきました。そしてその際にお願いしてきたのが「祈り」の制作についてです。

311日のブログで、「東日本大震災で流され海岸に漂着した松でギターを制作した記事」を掲載しましたが、その際に次回のギターのテーマ「祈り」についても記載しています。着物を着た女性が復興を祈っている絵です。これをギターに象嵌してもらうのです。




 今現在、ヤイリのゴッド・ハンド小池さんに製作開始していただくには、一年以上の待ち時間が必要なため、そろそろ構想にかからなければなりません。とりあえず私のイメージをお伝えしてきましたが、これから詳細を詰めていきます。

 ヤイリギターの工場に行った時にかならず拝んでくるのが、この看板です。


「高品質より我ら生きる道なし」

と書かれています。

この言葉は製造業だけでなく、あらゆる業種にいえる基本的な教えだと思います。

もちろん、公認会計士が行うすべての仕事にあてはまることであるのは言うまでもありません。


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2013年9月16日月曜日

継続性の原則

~今日も飲む 継続性の原則です~

 川柳番号275


何事においてもそうですが、悪い習慣を断ち切るのはなかなか難しいものです。逆に、いい習慣を継続するのも難しいですね。私は麺類が好きなので「一日一麺」を可能な限り継続しようと考えています。関係ないですけど。

さて、会計の世界にも「継続性の原則」なるものがあります。「企業がいったん選択した会計処理の原則及び手続きは、正当な理由により変更を行う場合を除き、毎期継続して適用しなければならない」という大原則です。

この会計原則で思い出すのは、会計学者の大御所でいらした新井清光先生の言葉です。それは「利益操作を意図しない継続性の変更はない」といった内容でした。いろいろ理由をつけて正当な理由と言ってはいるものの、心の底にあるのは利益操作でしょう、本音はそうなんでしょう、ということだと思います。確かにその通りだし、何らかの意図があるのだと私も思います。

最近固定資産の減価償却の方法を、定率法から定額法へ変更するケースが見受けられます。決してIFRSの導入を見越しての変更とはしていませんが、変更のタイミングとしてはそのあたりの事も見え隠れします。税金のことを考えると、早期償却した方が望ましいような気がしますが、難しい判断です。

私が日常生活の中でなかなか継続できないことは、ちょっと思い出すだけでたくさんあります。「早起き」「努力」「練習」「鍛錬」「勉強」・・・。でも、たばこは大学生活終了と同時に断つことができました。

継続していることはというと、「早く帰った方が夕食を作る」「植物の水やり」「朝食を作る」「サンデーゴルフ」「ブログ」「仕事」「飲酒」・・・。

お酒はなかなか断つことはできません。「継続性の原則なのである」などと言いながら、毎日欠かさず飲み続けているのです。

ぜひ継続してほしいことは、もちろん「震災復興関係」です。復興への想いは、私の中では絶えることなくずっと継続していくのです。


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2013年9月13日金曜日

今の日本に必要なもの

~東京オリンピックと潜水艦~


 先日神戸に行った際に、神戸港を船でクルージングするというツアーを体験しました。前日の深酒と船酔いが重なったら困るなぁと思っていたのですが、そんな心配もなく、港のさわやかな風に吹かれて気持ちよく過ごすことができました。

 船の中での説明でおおっ!と思ったのが、潜水艦に関する説明です。神戸港では三菱重工が潜水艦を製造しているらしいのですが、一隻造るのに5年の歳月と700億円の資金が必要なのだそうです。今の日本に潜水艦など必要なのだろうか?

 2020年のオリンピックが、東京で開催されることに決まりました。東京の経済効果は3兆円だそうです。スマホのヤフーのニュースヘッドラインには、

 「東京五輪最終プレゼンが勝因」

と掲載されていました。そして、同じくニュースヘッドラインの一つに次のような掲載もありました。

「震災関連死が直接死を上回る」

 要するに、福島において、原発で避難している人たちが体調を崩して亡くなったり将来を悲観して自殺人した人の数が東日本大震災で直接亡くなった人の数を上回ったというニュースでした。

 あまりにも対照的なニュースに愕然としてしまいます。ほかにも、

「福島とは250キロ離れている」

 「東京にダメージを与えるようなことはしない」

 等々です。

 決して水を差すつもりはないのですが、オリンピック関連で浮かれている反面、その分福島や震災で復興ままならぬ人たちの声が、だんだん忘れられてしまうような気がして、心配しているのです。


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2013年9月11日水曜日

「夢!魅力ある公認会計士」のその後

~公認会計士の魅力を実感できているか~


 今年の全国研究大会は神戸で開催されました。私が東海会会長の時に、12年ぶりに名古屋で研究大会が開催されてからもう5年になります。早いですね。
 東海会で開催された時のテーマは「夢!魅力ある公認会計士」でした。様々な職業の中でも公認会計士という職業ほど魅力のある職業はないと真剣に考えていて、新聞に原稿を書き、雑誌のインタビュー取材を受け、ラジオに出演してはこの業界の事をPRし、おまけにNHKドラマ「監査法人」の制作にも深くかかわりました。世間に公認会計士の事をもっと知ってもらおうという思いに駆られての行動でした。

 私が今はなき当時の「監査法人中央会計事務所」の東京事務所で監査業務を行っていた最初の4年間は、あらゆる業務が面白く、毎日が勉強で日々新しい発見がありました。会計士補のころは、いろいろ勉強のために毎年20社ほどのクライアントに行かせてもらいましたし、業種についても銀行から証券・保険・製造・流通・コンビニ・商社等、今では到底考えられないくらいの会社数を経験させていただきました。
 公認会計士は一人一人がプロであるとの先輩たちの教えをもとに、自分の創意工夫のもと、どんどん深く突っ込んでいく監査をさせていただいたのです。

 このころに実感したのが、「監査は公認会計士の行うあらゆる業務の基本である」ということでした。したがって、監査ができる人は、そこで学んだいろいろな知識や経験をもとに、IPO業務で会社を適切に指導することができるし、事業再生業務でも大いに力を発揮することができました。監査業務が面白いというのはこういった理由によります。

 言われたままの仕事をこなすのではなくて、何か目的意識をもって日々の業務を行っていれば、監査は面白いということになるのだと思うのですが、はたして今の人たちの監査に対する意識はどうなのでしょうか。


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2013年9月9日月曜日

知らなければ損をする…でいいのか

~特急券払い戻し~


 94日の夜は、神戸の「北野クラブ」で、公認会計士協会地域会会長の同期会が予定されていました。この会は、毎年全国研究大会の前日の夜に集まって開催することに決めていて、今回が4回目となります。久しぶりに皆さんにお会いできるため、楽しみにしていました。

 余裕をもって1350分の新幹線を予約。乗車したのはいいのですが、どうやら岐阜羽島方面が大雨のようで、運転見合わせのアナウンスがありました。1時間もあれば出発できると思っていたのですが、列車は止まったまま、うんともすんとも動きません。しばらくすると、岐阜方面の雨が小康状態となったため、間もなく出発しますとのアナウンスがありました。やれやれと思っていたのですが、それでも列車は動こうとしません。今度は名古屋が大雨のため、再度運転見合わせのようです。結局4時間以上新幹線の中に閉じ込められてから、ようやくスタートです。本を持ってきていてよかった。

 数年前、冬に秋田へ帰る途中、雪で新幹線が動かなくなったことがありました。2時間以上遅れたのですが、その時初めて特急料金が払い戻しになることを経験しました。確か社内放送か秋田駅構内で、特急料金を払い戻しするとのアナウンスがあったはずです。

 今回の神戸は4時間以上遅れたため、当然払い戻しがあると考え、改札口を出る前に駅の窓口に向かったのですが、私の前を進む人たちは、どんどん改札口を出ていきます。わかっている人は払い戻しを求めて窓口に並び、それに気が付いた人も徐々に並び始めたため、だんだん列が長くなってきたのですが、それでも改札口を出る人もいます。新幹線の車内放送でも払い戻しの件についてはアナウンスはありませんでしたし、神戸駅の中でもそのような説明もありませんでした。
 

 改札口を出て行った人は、払い戻しの制度があることを知らなかったのか、あるいは急いでいるため並んでいる時間が惜しかったのか、それとも数千円のお金などどうでもいいと思っていたのかはわかりませんが、少なくともどこかで特急料金の払い戻しのある旨の説明があるべきだと思いました。


 さて、地域会会長の同期会です。新神戸駅に着いたときはすでに20時頃になっていたため、いったんホテルに荷物を置きに行く時間もありません。ただ、その時の私の服装は、ジーンズに藍染のTシャツです。こんな格好でこのような懇親会に出席していいのだろうかとずいぶん迷ったのですが、時間がないためそのままの格好でタクシーで直行しました。

 遅れて会場に入り、新幹線が遅れたと皆さんに説明して席に着いたのですが、なんとそのテーブルには増田元公認会計士協会会長ご夫婦がいらしたではありませんか。しかもネクタイ姿で・・・でも、しょうがないのです。


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2013年9月6日金曜日

日本酒よ

~キレイ「梅酒」にキレイ「桃酒」~


 30代のころまでは、口の中に入るものではビールが一番うまいと思っていました。

 そのビールも、昔はラガーがメインでしたが、今ではずいぶん種類が増えましたね。味もずいぶん多様化し、おいしくなったような気がします。汗をかいた後の一杯は、こたえられません。

 そのビールですが、おいしい日本酒の味を覚え、いろんな食べ物の味を覚えてから、我が人生における「うまいものリスト」の上位ベストスリーからは外れてしまったようです。現在では、ビール関係も発泡酒が登場し、そして第3のビールなるものが現れました。ノンアルコールビールも各ビール会社が発売し、アルコールがダメな人でも、ビールを飲むことができるようになりました。味もだいぶ改善され、私もゴルフ場では愛用しています。

 もうこの年になって残りの人生の事を考えるようになると、やはりビールは自分がおいしいと思うものを飲みたいです。でも、いろんな種類のビールが出てくることについては、おじさんは寛容なのです。そんなものはビールではないなどと、怒るつもりはありません。えーよ、えーよ。みんな許してあげるけんね状態です。

 缶チューハイなるものも、すでに私が大学生のころには発売されていました。その頃から、桃味やプラム・レモン味などがありましたが、今ではもっとアルコール度の低い、果物味の缶チューハイが売られているようです。私はもう決して手を出しませんが、まぁいいでしょう。

 ワインでも、炭酸の入ったものや、ジュースのようなアルコール度の低いものが出ているようですし、ハイボールなるものもはやっているようです。それも許しましょう。

 ところが先日、新聞の記事を見て驚いてしまいました。酒造会社が、若者や女性などの需要拡大に知恵を絞っており、なんと某有名な酒造会社が、アルコール度5%の日本酒を発売するというではありませんか。これは見過ごすことができません。

 ほかにも、コラーゲン入りの「キレイ梅酒」ヒアルロン酸を配合した「キレイ桃酒」だそうです。うわっ、鳥肌。ほかに「日本酒ハイボール」もあるようです。なんということでしょう。

 日本酒の消費量が、毎年下降傾向にあるというのは十分承知しています。でも日本酒党の私としては、日本酒の造り酒屋さんには、よりおいしい日本酒の開発に力を入れてほしいと願っているのです。正統派ストロングスタイルの日本酒で、勝負してほしいのです。
頼みます。


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2013年9月4日水曜日

無職であるということ

~堆肥研究家ではだめか~


 旅館にいったりすると、宿帳にいろいろ個人情報を記載することになります。その際にそこには必ずといっていいほど職業欄を記入する箇所があります。この職業欄は何のために記載するのでしょうか。

 仮に怪しい職業に就いていたとしても、わざわざ例えば「麻薬密売人」ですとか「怪しい税理士」ですなどと本当の事は書かないでしょうし、書く職業によって先方の態度に変化があるのであれば、「税務署員」とか「古美術愛好家」あるいは「ホワイト・ウォーカー」「ホームレス」などと書いた時の、相手の反応をみたいような気もします。

 書ける職業があるうちはいいですね。働いていない、いわゆる「無職」の場合はどうしたらいいのだろうか。

 私の連れ合いは、今年の3月までまる30年間教員生活を送ってきましたが、3月末で退職し無職となりました。その後、いろんな書類や申請書を提出しなければならない時に、職業欄があると「無職」と記載しなければならないため、かなり抵抗があるようです。「元教師」と書くわけにもいかないし・・・

 その点公認会計士はいいですね。組織の中にいたとしても、職業欄は公認会計士だし、仮に組織を離れ、仕事がなくてぶらぶらしていたとしても、公認会計士と書けばいいのであって、職業欄に困ることはありません。

 大昔の川柳に「相撲取り まわし外せば ただのデブ」というのがありました。政治家も落選したら「ただの人」だと言われます。一般的にも組織を離れたとたん、あるいは肩書が取れたとたん、驚くほど魅力のない人間に見えてしまう人もよくいます。人はたとえ無職になったとしても、何らかの肩書があった方が落ち着くのでしょうか。

 さて、私の連れ合いには「エスペランサ農園の理事長」はどうかといっているのですが、肝心の農地をまだ取得することができていないため、農民となるためにはもう少し時間が必要のようです。その代わり今、猛烈な勢いで堆肥の造り方を勉強しているので、「堆肥研究家」と職業欄に書いてはどうかと提案していますが、全く相手にされていないのです。


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2013年9月2日月曜日

最近の秋田県に関する話題

~全国学力テストと人口減少~


 ここのところの散歩コースである平和公園のベンチに腰かけて、スマホで朝のニュースをチェックするのが最近の日課となっているのですが、やはり気になるのは東北の話題です。8月27日のニュースには、小学6年と中学3年を対象にした全国学力テストで、今年も秋田県がトップだったことが報道されていました。中学数学が2位だっただけで、ほかの科目はすべて秋田県が全国トップだったそうです。なかなかやるではないですか。水害という暗いニュースがあったばかりですので、なんとなくホッとします。

 私の場合小学6年の時は他県に住んでいて、冬にはスキーで通うような田舎の小学校だったため、秋田県の教育は受けていませんが、中学3年の時は秋田にいましたので、秋田の教育を受けています。小学の時は学年でも足がずば抜けて早く、スポーツと音楽だけで目立っていたし、学業のほうもそこそこの成績だったのですが、中2の時に秋田市へ転向した時には、都会的な雰囲気(当時の私にはそう感じた)に圧倒されたのと、やはり授業のレベルの差を感じてしまったのを覚えています。

 ただ、問題はココからなのですよ。正当な義務教育という面では、秋田県は全国トップかもしれませんが、その後の大学受験といった面では、ものすごいハンディがあるはずです。私が高校生のころは、授業で大学受験対策といったものはほとんど行われなかったし、もちろん学習塾もありません・・・あっても行かないけど。あとで気が付いたことですが、他県では高校の授業で、「赤尾の豆単」や当時はやった「でる単」のテストをはじめ、相当突っ込んだ受験対策を授業で実施していた高校もたくさんあるようです。

同じ一升瓶を持っていながら、相手の瓶にはなみなみと中身を入れてもらっているというのに、私の瓶には半分ほどしか中身が入っていないという、なんとなくそんなイメージを持ちました。これで勝負しなければならないのです。例えば公認会計士になろうと思っても、秋田にいて勉強していたらなかなか受からないでしょう。そうなったらやはり東京に出るしかないのですね。秋田で監査はできないし。

そこで8月29日の新聞です。総務省が発表した人口調査によると、日本の人口が26万人減少したのだそうですが、なんと人口の減少率が一番大きかったのが秋田県だったのです。ただ、秋田を離れていても、その人たちの心の中には常に古里秋田があるのだと思います。

一升瓶で思い出したのですが、仮に一升瓶に3合しか入っていなくても、まだまだ器は大きいだけに、どんどん新しいことが入っていきます。一番困るのはスケールの小さい4合瓶人間です。いかにも今は4合入っていて、たくさんあるように見えますが、しょせんどこまで行ってもそこまでの人間で、器の大きさは変えることはできません。そういう人が然るべき立場になってしまうと本人が勘違いしてしまい、周りの人たちは大変迷惑してしまうのです。かわいそうですけど。


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