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2013年8月26日月曜日

二つ目の首輪

~首からぶら下げるもの~


 大学を卒業し、社会へ出て勤め始めたころ、出版社に勤めていた高校時代からの友人と飲んでいたのですが、酔った勢いもあってか、「お前、こんな首輪みたいなものをぶら下げて、恥ずかしくないのか!」と、その友人にネクタイを引っ張られたことがありました。今でも強烈な印象として残っています。
 確かに男の場合、仕事着にファッション性を求めるのはなかなか難しいため、せいぜいネクタイを毎日取り換えることでなんとなく見栄えを保っているようなところもあるのですが、世の男性がみんな同じようにスーツとネクタイ姿というのは、考えてみればおかしな話ですね。

 最近は夏になるとクールビズが一般的となり、ネクタイを外すことが定着しましたが、ネクタイを外した格好というのは、私を含めてですが、ほんとにカッコ悪いです。
 一度ネクタイを外してしまうと、もうずっとこのままでいたいと思うのですが、10月になるとまた着用しなければなりません。ネクタイはサラリーマンの象徴のようなもので、年中はずして・・・というのはかなわない話なのでしょう。

 私はネクタイはもう十数年以上、百貨店から購入したことがありません。京都に「よしおか」という自然色の織物を扱うお店があるのですが、このお店が気に入ってしまい、もっぱらそこでまとめて購入しています。もう「よしおか」のネクタイしか着用しないようになりました。勤め人である以上は、たとえ首輪とバカにされようが、しょうがないです。

 さて、最近首輪・・・じゃなかった、ネクタイのほかに、もう一つ首に巻きつけているのが、あのセキュリティカードとかいう入退室のカードです。これもサラリーマンの象徴です。

 中には嬉々として首からぶら下げている人を見かけるのですが、あれはどういう心境なのでしょうか。組織に帰属していることへの安心感といったものなのでしょうか。よく地下鉄の中や外出先で、一般に名の通った会社名が書かれた首輪・・・じゃなかった、セキュリティカードをぶら下げて、自慢げに話している人を見かけますが、あれはやめた方がいいでしょうね。

 ご本人はどう思っているかわかりませんが、あれはぜんぜんかっこよくないです。本当です。


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