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2013年8月30日金曜日

緑に囲まれ物思い

5千坪の土地があったなら…~


 毎朝平和公園まで散歩に出かけ、公園の緑の中をのんびり歩くというのはなかなか気分がいいものです。マンション住まいのため、いくら部屋の中やベランダ中を植物だらけにしていても、公園のような広い敷地の中で緑に囲まれてひと時を過ごすというのは、やはり違いますね。それにしても、平和公園はどのくらいの広さがあるのだろうか。

 平和公園ぐらいの敷地は無理としても、もし仮に5千坪くらいの土地が手に入ったら、どのように利用したらいいだろうか。

【日本一広い会計事務所を作る】
会計事務所は、名古屋近辺のビルに10坪もあれば十分ですけど。

【大量の雑木林に囲まれた別荘を作る】
技術的には、夏冬でもあまりエアコンの必要のない住宅が可能だそうで「パッシブ住宅」とかいうそうです。また、太陽光発電でも屋根にパネルを敷くのではなく、パネルが組み込まれた瓦もあるようです。

【太陽光発電】
敷地に太陽光発電用のパネルを敷き詰めて、売電するというのも面白そうですが、新聞によると、すでに申請を行って許可を得た業者たちのうち、実際に発電を行っているのは10%くらいだそうです。中には発電の権利を売却するブローカーもいるそうで困ったものですね。売電の単価も引き下げられる傾向にあるようです。また、20年ほどの耐用年数が経過した後の、設備の除却に関する手続きがまだはっきりしていないようですし、太陽光パネル自体も品薄のようです。おそらく技術的にはこれからどんどん進化することが予想されるため、もう少し待った方がいいかも。

【果樹園を作る】
イチジクや柿・あけびなどを自分で採って食べたいです。アケビの皮は、マーボーナス風に炒めると、苦みがきいておいしいので、今は季節になるといつも宅配で取り寄せています。

【畑を耕す】
「エスペランサ農園」ですか。

【居酒屋エスペランサ】
エスペランサ農園でとれた食材をもとに、地元の食材を利用し、おいしい日本酒をふるまうのです。

【学習塾経営】
簿記学校など。授業や講演をやったり教えたりするのは得意なのだ。

【ゴルフ練習場】
アプローチ程度ですが、スコアアップにつながります。

【山つつじを植えたいです】

 などと、暑い中平和公園でベンチに座りながら、物思いに耽っているのでした。


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2013年8月28日水曜日

公認会計士にとって必要な資質

~「モチベーション」「誇り」「使命感」~


 今年の夏の公認会計士試験も、どうやら終了したようです。


 受験生の皆様方、大変お疲れ様でした。合格発表日まではまだまだ時間がありますので、落ち着かない日々が続くと思いますが、この間の時間をぜひ無駄にすることのないよう過ごしていただきたいと思います。



この道を選ぼうとした人たちには、ひとりひとりにそれぞれ、迷いと後戻りできないという大変な覚悟と決断・それに人生の岐路があったはずで、しかも膨大な時間と努力を費やしているはずです。その知識を生かせるような機会をぜひ得ていただきたいし、決断は間違っていなかったと後になって言えるような仕事についていただきたいです。



 公認会計士に必要な資質は何かと考えてみました。私は3つあると思います。以前NHKドラマ「監査法人」DVD「用語解説」を書いたのですが、その時に追加で書いて結局「ボツ」になった用語がありました。そこから引用すると



【モチベーション】

公認会計士にとって最も必要な要素。たとえ日常業務がハードであっても、モチベーションを高く維持し続けることが、この業界で活躍するためには必要です。「志」ともいいます。志の高さと使命感。これがいかに重要であるかは、ドラマ「監査法人」をご覧いただけるとわかると思います。



【誇り】

「地位やお金なんかいらない・・・誇りが俺を支えてくれる」いいセリフだと思います。地位やお金は後からついてくるもの。いい仕事をやっているという自負、つまり誇りがあれば、多少の困難でも乗り切ることができるということだと思います。他人の評価を気にしすぎると、仕事が少しつらくなりますけどね。



【使命感】

ドラマ「監査法人」の中で、私のほうからドラマの中のセリフに取り入れてくださいとお願いした言葉が、公認会計士法の中にいろいろ含まれています。

公認会計士法第一条(公認会計士の使命)

「公認会計士は、監査及び会計の専門家として、独立した立場において、財務書類その他の財務に関する情報の信頼性を確保することにより、会社等の公正な事業活動、投資者及び債権者の保護を図り、もって国民経済の健全な発展に寄与することを使命とする」
公認会計士法第一条の二(公認会計士の職責)

「公認会計士は、常に品位を保持し、その知識及び技能の修得に努め、独立した立場において公正かつ誠実にその業務を行わなければならない」


ドラマでは、後者の条文を第6話の冒頭で取り入れていただきました。今こうして条文をPCに打っていると感じるのですが、あらためて重い条文ですね。私を含め全国で働く公認会計士は、我々の原点でもあるこの条文にもう一度立ち返らなければならないのだと思います。


 
 最後にもう一つ。正しいと思ったことをきちんと主張する」のも重要な資質だと思います。

 間違っていることを間違っていると主張できないようでは、プロの会計士として情けないです。言ってもしょうがないとあきらめたら、それで試合終了ですよ。




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2013年8月26日月曜日

二つ目の首輪

~首からぶら下げるもの~


 大学を卒業し、社会へ出て勤め始めたころ、出版社に勤めていた高校時代からの友人と飲んでいたのですが、酔った勢いもあってか、「お前、こんな首輪みたいなものをぶら下げて、恥ずかしくないのか!」と、その友人にネクタイを引っ張られたことがありました。今でも強烈な印象として残っています。
 確かに男の場合、仕事着にファッション性を求めるのはなかなか難しいため、せいぜいネクタイを毎日取り換えることでなんとなく見栄えを保っているようなところもあるのですが、世の男性がみんな同じようにスーツとネクタイ姿というのは、考えてみればおかしな話ですね。

 最近は夏になるとクールビズが一般的となり、ネクタイを外すことが定着しましたが、ネクタイを外した格好というのは、私を含めてですが、ほんとにカッコ悪いです。
 一度ネクタイを外してしまうと、もうずっとこのままでいたいと思うのですが、10月になるとまた着用しなければなりません。ネクタイはサラリーマンの象徴のようなもので、年中はずして・・・というのはかなわない話なのでしょう。

 私はネクタイはもう十数年以上、百貨店から購入したことがありません。京都に「よしおか」という自然色の織物を扱うお店があるのですが、このお店が気に入ってしまい、もっぱらそこでまとめて購入しています。もう「よしおか」のネクタイしか着用しないようになりました。勤め人である以上は、たとえ首輪とバカにされようが、しょうがないです。

 さて、最近首輪・・・じゃなかった、ネクタイのほかに、もう一つ首に巻きつけているのが、あのセキュリティカードとかいう入退室のカードです。これもサラリーマンの象徴です。

 中には嬉々として首からぶら下げている人を見かけるのですが、あれはどういう心境なのでしょうか。組織に帰属していることへの安心感といったものなのでしょうか。よく地下鉄の中や外出先で、一般に名の通った会社名が書かれた首輪・・・じゃなかった、セキュリティカードをぶら下げて、自慢げに話している人を見かけますが、あれはやめた方がいいでしょうね。

 ご本人はどう思っているかわかりませんが、あれはぜんぜんかっこよくないです。本当です。


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2013年8月23日金曜日

限界を超えてからが勝負!

~「すったげ」Tシャツとの違い~


 最近は毎朝5時半に起床して、6時には平和公園までの散歩に出発です。片道約45分。二日目には足の親指に豆ができましたが、おじさんは頑張っているのです。毎日35度を超える猛暑日で、昨日などは最高気温が37度となりましたが、それでも早朝のこの時間帯であれば、まだ何とかなります。ポカリスエットを2本保冷袋に入れ、首には手拭いを巻いてサングラスをかけ、帽子をかぶって出かけます。そうそう、ゴルフ用の日焼け止めを忘れないように。

 街を歩いていると、同じような格好の人によく出会います。私よりは年配の方が多いようです。見知らぬ人なのに、「おはよう」などと声をかけられると、うれしくなってしまいますね。平和公園に到着後、ベンチに腰かけて水分を補給し、スマホで朝のニュースをチェック。近くでは、何やら若い女子中学生らしき集団がわいわい話をしています。「若者よ、頑張れ」と心の中で声をかけながら、おじさんは「猫ヶ洞池」へ。

 今日は「猫ヶ洞池」を一周する決意をしました。池のそばでは釣りをやっている人が何人かいます。そしてそのそばには、魚が釣れるのを待っているのか、ネコがのんびりと座っています。何が釣れるのだろうか。

 猫ヶ洞池をのんびり歩いていると、向こうからすごい勢いで走ってくる20代前半くらいの若い男女の外国人とすれ違いました。すれ違いざまに日本語で「すみません」と声をかけられたのですが、何が「すみません」なのかよくわかりませんでした。いずれにしても、何か陸上関係の激しい練習をしているようです。この男女の外国人とは、私が「猫ヶ洞池」を一周する間に、3回すれ違うことになりました。若者よ、頑張れ!

 猫ヶ洞池を一周して平和公園を後にしようと思ったのですが、帰り道には先程の女子中学生の集団がまだいました。着ているTシャツに文字が書かれていたため、何気なく見ると、「陸上大好き!」と書かれていました。そうかそうか、「おじさんも中学生時代は陸上をやっていたんだよ」と声をかけようと思ったのですが、目下の我が姿が「何やら怪しいおじさん」の雰囲気を立派に醸し出していることが容易に想像できたため、声をかけるのはやめました。

隣の女性のTシャツを見ると、「限界を超えてからが勝負!」と書かれていました。「人間というのは、追いこまれてからのほうが、逆に力を発揮できるものだよ」と、ここでもおじさん(私の事ですが)は声をかけようと思ったのですが、自分のTシャツを見ると、表には「超人ネイガー」そして裏には「すったげ」(秋田弁で、「ものすごく」という意味)と書かれていたため、声をかけるのはやめました。

結局「若者よ、がんばれ!」と心の中で声をかけながら、おじさんは平和公園を後にしたのでした。


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2013年8月21日水曜日

夏の怪談

~もしかして幽霊?~


 今年の正月休み、高校の後輩が経営している不動産会社のHPを見ていたら、とても魅力的な土地と住宅が掲載されていました。かなり田舎ですのでたぶん冬は雪が多く、冬は住むのが大変そうな場所でしたが、そのことを除けば広さは申し分ないし、2008年に撮影したという写真には、素晴らしい日本庭園が写っています。春は桜が美しく、夏は蛍が舞い、秋の紅葉は見事だそうです。なんとなく魅力的な土地でした。

 早速高校の後輩であるその不動産会社の社長に電話して、「場合によっては購入を考えたいのだが、どんなところですか」と尋ねたのです。ところが、その社長はどうも歯切れが悪いのですね。「HPを読む限りでは、とてもよい土地に思えるのですが」とたたみかけましたが、「やめた方がいい」と言うではありませんか。そこで事情を聞くと、こういうことでした。

 その家は代々地主だったが、以前(いつかははっきりしない)子供が池に落ちて亡くなってから子供の幽霊が出るといううわさがあります。さらに先代は町の名士でかなりの実力者だったのですが、その方が市内で始めた事業が失敗に終わり、自ら命を絶ってしまいました。そして…出るんですよ、その方の幽霊が。見たという人がたくさんいます。

 
 同じ町内に親戚いたので聞いてみたのですが、確かにそんな噂を聞いたことがあると言っていました。これではあきらめるしかありません。

 さて今年の7月です。事情があって10日間ほど秋田へ帰っていたのですが、不動産会社の社長と会う機会があり、せっかくなので、その噂の土地を見せていただくことにしました。

 しばらく誰も住んでいないと聞いていたのですが、門に入った瞬間、日本庭園は荒れ放題で、元に戻すには相当なコストがかかりそうです。また、住宅もほとんど廃屋で、これでは解体して新しく建てなければならないようです。

 広い庭園や池を見せていただこうとさらに奥に入ろうとして、廃屋となった家の前を通ろうとしたところ、だれも住んでいないはずの家の中から、突然声をかけられました。びっくりして振り返ると、少しだけ空いた家の戸の奥から、顔中白いひげらだけのやつれた雰囲気の70歳くらいの人がこちらをのぞいているではありませんか。

「すみませんが、ここの土地を見させていただいてよろしいでしょうか」とお願いして奥の庭に入れていただいたのですが、その人の手には昭和30年代の雑誌「平凡」がありました。ちょうどこの家のご主人がお亡くなりになったころの雑誌でしょうか。

 しばらくこの土地を見せていただいた後、社長の車に乗り込んだのですが、みんな顔を見合わせて同じことを言ったのです。さっき家の中にいたのは、幽霊だったのではないかと。


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2013年8月19日月曜日

居酒屋の相場

~秋田は安い~


 東海会会長をやっていた時は、各種委員会に頻繁に出席していました。そうすると自動的にその後は居酒屋へ直行ということになりますので、あちこちの居酒屋へ顔を出していました。そのせいか、会長退任後は、居酒屋で大勢で飲むということはほとんどしなくなり、飲むといっても小さな小料理屋の個室で、少ない料理でゆっくり飲むようになりました。

 最近また居酒屋へ顔を出す機会がだんだん増えてきたのですが、秋田に帰って居酒屋へ行ってみてあらためて驚いたのは、その値段の安さです。秋田には酒の強い友人が多いのですが、飲むだけ飲んで新鮮な魚をたっぷりいただき、創意工夫をこらした居酒屋メニューをワシワシ食べても、あとで勘定を聞くとびっくりしてしまいます。とにかく安い。

 秋田でよくいく居酒屋があるのですが、5人でこれだけ飲み食いし、ボトルまでキープして持ち帰りに焼きそばや焼き鳥・おにぎりを頼んで、27千円でした。感覚的には35千円くらいです。同じメンバーで2度目に行ったときは、ボトルがキープしてあったこともあって、同じく5人で21千円でした。安い。

 また、高校の同期生3(女性だけですが)と、秋田市のど真ん中、市役所の近くにある居酒屋へ食事に行きました。ここでは秋田牛(あまり有名ではありませんが、なかなかおいしい)のすき焼きを含め、大いに飲み食いして語り合ったのですが、こちらは4人で17千円。感覚的には24千円くらいです。安い。

 名古屋と秋田とを比べてみると、魚の新鮮さと日本酒のうまさ、それに地元の食材があるという点では秋田のほうが贅沢ですが、店のインテリアは名古屋のほうが洗練されているでしょうか。それに名古屋のほうがにぎやかです。

 結局、秋田は人件費と場所代が安いということなのでしょうね。それを思うと、ちょっと悲しいような気もします。


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2013年8月16日金曜日

今年の全米プロ選手権

~若者よ、頑張れ!~


 今年のゴルフの4大メジャー大会は、すべて面白かったですね。4月のマスターズでは、前年の全英オープンで最終日に信じられない逆転負けを喫したアダム・スコットが、プレイオフの末に勝利をおさめました。グリーンジャケットを着て空に向けて両手を広げていた姿が印象的でした。それにしても、アダム・スコットはかっこいいです。すっかりファンになってしまいました。

7月の全英オープンではフィル・ミケルソンが最終日に素晴らしいパットをことごとく決め、逆転勝ちです。奥さんが癌で大変なだけに、感動的でした。

そして先日の全米プロ選手権も、大変面白かったです。毎日深夜午前3時に起きて、予選ラウンドから四日間見ていました。私が注目していたのは、松山英樹石川遼です。ともに来季のアメリカツアーの出場権がかかっていました。特に松山は出場試合が6試合しかないのですが、それまでの活躍が素晴らしく、もしかしてやってくれるのではないかと期待して見ていました。

松山に関しては、面白い現象に気が付きました。全英オープンでは予選を一緒に回ったフィル・ミケルソンが優勝したのですが、次の出場試合で一緒に予選を回ったタイガーが、今度はブリジストンインビテーショナルで、61という爆発的なスコアを出して優勝してしまいます。そして全米プロ選手権、予選を一緒に回ったジェイソン・ダフナーが、二日目にメジャー大会の最少スコアタイ記録をマークし、その勢いをかって優勝してしまうのです。こんな偶然もあるのですね。

松山と一緒に回った選手が優勝するというのは、全米プロの前にアメリカでも話題になっていたみたいです。事前に予選ラウンド松山と一緒に回ることを知ったジェイソン・ダフナーも、「今度は俺が優勝する」と豪語したようで、その通り優勝してしまいました。私も予選ラウンドを見ていて、もしかしたらと思っていました。一緒に回る人が優勝するのではなくて、松山本人が早く優勝してほしいです。

松山は最終日に本領発揮し、みごと19位に食い込みました。全米オープン、全英オープンと続けてメジャートップテンに入っていましたが、今回も見事でした。これで来季のアメリカツアーの参加資格を確保。しかも日本の賞金王もあわせて取ったらかっこいいですね。

松山の師匠は、賞金を稼ぐのがプロであるのだから、テレビCMにはなるべく出さないという方針のようです。私もそれがいいと思います。石川遼は、ちょっとCMに出過ぎですね。最近ゴルフの調子が悪いようで、見ていてかわいそうなくらいだったのですが、それでもひたむきに頑張っています。日本にいてもマスコミにたたかれるだけですので、まだまだ苦しい状況には変わりありませんが、ぜひ来季のアメリカツアーのシード権を獲得してほしいものです。

日本で勝負せず、世界を股にかけて頑張れ!!


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2013年8月14日水曜日

鴻毛より軽い発言

~なかなか収束しない原発~


 菅元首相の脱原発発言を「鴻毛より軽い」と発言したのは、現在の民主党党首で、発言当時は経済産業相だった海江田さんでした。「鴻毛」などという難しい言葉を知っているとはさすがです。悔しいけれど、私は知りませんでした。そこでその時さっそく調べたのですが、鴻(おおとり)の羽毛で、非常に軽いもののたとえだそうです。時の首相発言をそのように批判するのも、なかなか勇気のいることだと思います。

 菅元首相の発言が鴻毛より軽かったかどうかは別として、この方の発言は大変重い発言でした。当時の自見大臣のIFRSをめぐる発言です。IFRSについては、当初は2012年を目途に導入するかどうかを決定し、導入する場合にはそこから3年ほどの準備期間を設け、2015年ごろに適用するという道筋が示されていました。

 ところがどういうわけか、出版業界をはじめ様々な業界関係者が、あたかも早ければ20153月期にIFRSが強制適用となるかのようにはやしたて、書店に行けば会計分野にはIFRS関係の分厚い本がこれでもかとばかりにあふれかえっていたのです。しかも、IFRS2期比較で開示しなければならず、比較年度の期首から適用されていなければならないから、実質3年前からIFRSを導入しなければならないし、システム投資も必要で、すぐにでも準備に入らないと間に合いませんぞと、IFRS関係本は訴えてきます。人間の心理というのは恐ろしいもので、そういう場合には遅れてしまってはならないと焦ってしまいますよね。そういう私もそのうちの一人で、IFRS関係の雑誌や本を何冊も買い込み、読破していったのです。

 流れが変わったのは震災が起こってからでしょうか。なんとなくこの状況ではIFRSどころではないなと話していたところでした。その時突然出てきたのが、当時の自見金融担当大臣のIFRS導入延期発言でした。驚きましたね。このようなこともあるのかと。大変大きな影響力のある発言でした。

 最近また福島原発の汚染水が地下水に染み込んでいるとか、高濃度の汚染水が海に大量に流れている事実が報道されています。福島原発の終息宣言をしたのはどこの誰でしたでしょうか。ずいぶん無責任な発言をしたものです。

 政治家のナチス発言もそうですが、上に立つ立場の人は、自分の発言がいかに重いかということをきちんと認識してほしいものです。発言の軽い人が、いたるところにたくさんいるのには、本当に困ってしまいます。


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2013年8月12日月曜日

ギターの材質のこだわりたい

~木目の美しいコア~


 ギターを購入したり作っていただく際にこだわりたいのはやはり材質です。ハカランダ(ブラジリアンローズウッド)がギター材としては最も優れていると考えられますが、ワシントン条約で保護されているため輸出が禁止されており、現在はほとんど入手困難かあるいは非常に高価となっています。例えば1969年製のマーティンD45ハカランダは、もちろん中古ですが、現在では数百万円かあるいは1千万円くらいするはずです。何年か前にほしいなと思ってネットで検索してみたら、4百万円くらいだったので話にならないためあきらめていました。最近安くなったかなと思って検索してみたら、らさらに値が上がっていて驚きました。さようなら。

 ギターの材質を決める際のポイントとなるのは、やはり木目の美しさですね。専門家によると、音的には柾目のほうがいい音がするといいますが、木目の美しさというのはギターを愛する者にとっては、堪えられないものがあります。


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2013年8月9日金曜日

相続税・贈与税の研修会

~みんなOBになってしまったのか~


 先日東海会主催の税務研修会に出席してきました。「もともと公認会計士は一人ひとりがプロなのであるから、勉強は自分で必要性を感じてやるべきであって、強制的に研修させられるというのは恥ずかしいことである」と考えている私ですが、今回の研修のテーマは「相続税と贈与税の税制改正」という大変魅力的なテーマであったため、参加を決め込んだのでした。

 時間ぎりぎりだったためか、会場は満席状態で、前の方の席に陣取ることにしたのですが、これが大正解。通常であれば研修講師に裏切られることが多く、悪いとは思いながらもついつい居眠りをしてしまうことが多いのですが、大変充実した内容でした。

講師の方もベテランで話し方もうまかったですね。最近よく若い講師が「これは何々だよね~」「何とかだよね~」などと気色の悪い話し方をするのには閉口していたのですが、そんな話し方は一切なく、オーソドックスな講演でありがたかったです。「何とかだよね~」の若い講師には「お前本当に普段そんな会話をしているのか!」と言ってやりたいですが、まぁいいですけど。

さてコーヒーブレイクです。大勢の受講者が集まってきたのですが、なんと知っている顔が続々です。あの人もこの人も、同年輩や先輩だけでなく若い人たちもたくさんいました。みなさん元の勤め先にいらした人たちです。そういえばみんなやめてしまったのですね。でもみなさんお元気そうで安心です。特に若い人たち、頑張れよ!!なるほど、研修会はOBの人たちに会えるいい機会でもあるのですね。

さて、研修の中身です。相続税や贈与税は、普段の仕事においては専門ではないのですが、私が公認会計士であることを知っている人たちは、ある時はゴルフ場で、またある時は骨董店で、雑談の中でいろいろ質問してきます。誰にでも生じうる身近な話ですので、大変興味があるのでしょう。基礎控除が減額されることになったため、相続税の網にかかってくる人は、今後大幅に増えるはずです。

電気料金やガソリンの値上げ等生活必需品がどんどん値上がりしてきているし、来年には消費税の増税が控えています。このうえ相続税まで課税対象が広がるとあっては、なかなか大変ですね。その中にあっても、教育資金の贈与等やれることだけはやっておいたほうがいいと思います。大変参考になった研修でした。


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2013年8月7日水曜日

新潟朝日村の蜂蜜

~村上市の〆張鶴と朝日村の蜂蜜~


 毎年夏になると車で新潟に行くのですが、新潟のお酒は本当においしいです。秋田と新潟は、日本で一二を争う酒どころだと思います。村上市にある「〆張鶴」の造り酒屋の隣のお店とは知り合いになり、長年の努力が実って〆張鶴の大吟醸、しかも「金」を毎年入手できるようになりました。

 これはあまり教えたくないのですが、新潟産のおいしい物の一つに朝日村の蜂蜜があります。売っている場所は秘密です。毎年購入しているのですが、昨年ここを通った時に、帰りに買っていけばいいと油断したのが失敗のもとでした。帰りに寄った時には、たまたま少し前のお客さんがかなりまとめ買いしたらしく、私が購入しようとしたときにはタッチの差で売り切れていたのです。いつもはたくさんお店におかれていたはずなのですが、ここ数年ミツバチが減少してきた影響でしょうか、昨年は購入できませんでした。この時の悔しさといったらありません。

 仕方がないので長野に行ったときに買ってみたり、秋田の蜂蜜を通販で購入したりしてみたのですが、なかなか朝日村の蜂蜜を超えるものはありませんでした。

 それから待つこと一年。いよいよ今年も蜂蜜が取れる季節がやってきました。今年は早めにお店にいったかいがあって、私が行ったときにはちょうど一週間ほど前に売り出し始めたばかりでした。

 「フッフッフ」と喜んだのは言うまでもありません。今年は大瓶に入った朝日村の蜂蜜をまとめて購入することができたのです。これで昨年の雪辱を果たすことができました。今後一年間、我が家の食卓は蜂蜜で悩むことはないのです。


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2013年8月5日月曜日

口を平べったくしてしゃべる人

~「イ」の口の開きで「オ」の発音を~


 十数年ほど前、二十歳を過ぎていると思われるいい若い者たちの間で(こういういい方は年寄っぽいですが)、幼児のようなしゃべり方というか舌足らずなしゃべり方というか、気色悪い話し方がはやって、おじさんはその声を聴くたびに鳥肌が立って大変困りました。最近でもまだ少し名残はありますが、もう大分なくなりつつあります。

 変わって出てきたのが、すべての言葉を、口を平べったくしてしゃべる人たちです。こちらは二十歳以下の少年少女や子供に多いような気がします。声もそうですが、映像を見ていると気になってしょうがないです。そう思っているのは私だけなのだろうか?

 子供のころ、「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」のきちんとした発音の仕方を授業の中で教わった記憶があります。「ア」は口を大きく開けるし、「イ」は口を平べったくし、「ウ」は唇をすぼめます。正しい日本語の発音方法です。

 3年ほど前までは、いろんなところであいさつをする機会が多かったため、話をするのには気を遣いました。緊張して話がつっかえたり、話す内容が飛んでしまったりするのは人間だからやむを得ないと思いますが、聞いている人たちに誠意をもってわかりやすくきっちりと伝えるのは、話す側の礼儀です。

 すべての言葉を、口を平べったくしてしゃべる人が蔓延しつつあるというのは、いったい何が原因なのだろうか。


人前で話すのが恥ずかしいから遠慮がちにしゃべっているうちに口が平べったくなった
虫歯を見られたくない。
英語教育の影響


わかりません。

 こんなことが気になるのはおじさんの証拠なのかもしれませんが、日本語というのは美しいものですので、特に子供には正しい日本語のしゃべり方を身に付けてもらいたいです。

 そういえば最近気になるのは、舌が巻き舌になって、からみつくようなしゃべり方をする人です。特にラリルレロ系がからみついてきます。こちら間違いなく英語学習の影響によるものです。そうに違いありません。

 自信を持って漢字の読みを間違えて話す大人も困りものですが、平口しゃべりの若者の将来も気になります。


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2013年8月2日金曜日

今年の夏の集中学習

~テーマは税金~


 我々会計の専門家は、プロとしての知識が常に要求されるため、最先端の情報を常に追いかけていかなければなりません。大昔、つまり会計ビックバンが始まる以前は、会計というのは文学と同様変化がなく、最も保守的な学問分野であるといわれていました。したがって、その当時はいったん会計知識を身に付けてさえしまえば、会計に関してはその知識をそれほど更新することもなく、日々をやり過ごすこともできたのです。

 ところが会計ビッグバン以降はそうはいかなくなりました。ここ十数年くらいは常に新しい知識が要求されてきたため、新しい会計基準に関しては誰にも負けないよう情報収集に努めてきたのです。おかげで会計に関しては、多くの講演をこなすことができました。

 日々の勉強はもちろんですが、私には毎年集中的に知識を身に付けるための時間があります。それはお盆休み年末年始の休みです。この期間は秋田の自宅にこもって、何冊かの本を集中的に読破します。この習慣は、もう20年くらい続けているでしょうか。

 ここ数年のテーマはもちろんIFRSでした。いろんな本を買い込んでは手当たり次第に読んでみました。IFRSも下火になり、最近は日本の会計基準も資産除去債務以降なんとなく落ち着いてきたため、昨年は申し訳ないけれど、焼き物関係の本を読み漁り、集中学習しました。

 さて今年の夏です。今年は税金関係が面白そうです。消費税の経過措置や相続税の改正もあり、ビジネスチャンスです。もともと税金は得意で、法人税だけでなく所得税や相続税、財産評価も公認会計士になった当初から、かなりしつこく勉強していました。

 昨日amazonで税金関係の専門書を9冊注文。夏休みは自宅の部屋に閉じこもってひとり夏合宿です。税金関係の知識を、この際再整理してみます。そして、私のささやかな知識でもって、少しでも税金で困っている人たちのお役にたちたい考えているのです。


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