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2013年7月24日水曜日

株と骨董の相関関係

~骨董の値段~


 最近株価が上昇傾向です。私は株はやらないので、日経平均株価が上がろうが下がろうが特に利害関係はないため、そういう面では株価に一喜一憂することはありません。結局株は値上がりすると思うから買う、買えばますます値上がりするということで、単に経済環境の良し悪しだけではなくて、多分に人の思惑といった要素もあるようです。

 それでは骨董の全体的な価格の傾向は、どのようにして決まるのでしょうか。いくつか要素があると思うのですが、株価も当然影響があるでしょう。

 高価な骨董品は、サラリーマンや一般庶民が汗水鼻水流して購入するにしても、なかなかどうして限度があります。したがって、骨董の名品コレクターは、私の思うところ不労所得、すなわち株や土地の売却益を得た時など金銭的余裕のある時に購入意欲が高まるはずで、そんな時に骨董品の価格が上がるのではないかと考えるのです。逆に株価が下落して含み損がどんどん増えてきたときには、骨董品を購入する気はなかなかおきないし、必要に迫られて売却するときもあるでしょうから、安く手に入れられるチャンスも増えるわけです。

 もちろん骨董品も商品ですので、種類によっては流行やはやりすたりは当然あるでしょう。私は当時の事はあまり知りませんが、伊万里ブームになったときはどんどん値上がりしたそうです。そうすると贋物がたくさん出回るようになり、逆に手が出せなくなってブームは去ったそうです。誰か仕掛けた人がいたのでしょうか。

 ブームに乗って骨董で一儲けしてやれと購入する人が増えるから、価格が上昇するという意味では、株も骨董も同じかもしれません。でもお金に苦労しながら集めているささやかなコレクター達にとっては値上がり益が目的ではなく、単に好きだから買っているのであって、あまり一時的な流行で値上がりしてほしくないものです。


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