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2013年12月31日火曜日

サラリーマン会計士川柳312~

312. 人生では しょせん叶わぬ 遡求修正


313. イファースが ちょっと曲げられ ジェイファース


314. 教えない 何が秘密か 秘密です


315. 知らぬ間に 有名になった バナメイエビ


316. 不明金 預かっただけと 言える人


317. デモはテロ その言葉こそが テロとなる


318. 電卓も そろそろかえ時 消費税





 
 




2013年12月27日金曜日

美穂ちゃんの手開き

~固まってしまった二人~

 「お魚基本技術の会」の最初のテーマは、「さんまのしょうが煮」です。つまり、さんまをさばかなければなりません。


毎年さんまの時期になると、いつもスーパーから買ってくるのですが、さんまを丸ごと買ってきて自宅でさばくと、どうしてもまな板が汚れるし、生臭さが残ってしまうため、いつも調理済みのさんまを買ってきます。でも今回は自分で調理しなければなりません。


自己流でやっていた時は、包丁でかき出していたのですが、そんな必要はありませんでした。包丁で一方を抑え、あとは左手で魚を引っ張るだけで、きれいに抜けてきます。鮮やかです。自宅に帰ってからもやってみましたが、きれいに取れるためうれしくなってしまいます。しばらくは、自宅で毎日さんまばかり食べていました。


続いて「いわしのイタリアンソテー」です。いわしを手開きにするのです。これは、初めてだと要領がいるようです。


私の場合、手開きにしようとしていたところ、たまたま先生が通りかかって、「もっと両手の親指をぐっと背中の方に入れて、あとは右の親指は右方向に、左の親指は左方向に引くだけです」と教えてもらったため、すんなりいったのですが、隣では美穂ちゃんが、両手の親指をいわしの腹に突っ込み、目の高さで空中にかざしたまま、固まってしまっています。
 

 私は、声を掛けようかどうか迷っていたのですが、美穂ちゃんが、「助けてください」と訴えるような眼をしてこちらを見たため、私としても見過ごすわけにはいきません。「もっと親指をぐっと背中の方に突っ込んで…」と、今先生に教わった通りの事を教えてあげたのでした。ちょっと形が崩れましたが、どうやら無事にいわしを開くことができたようです。よかったよかった。


  さて続いては、さばいたさんまといわしを調理します。「さんまのしょうが煮」を作る際に、さんまを煮ると、いくら新鮮だとはいえ「灰汁(あく)」が出てきます。したがって、これを取り除かなければなりません。私は「灰汁」は結構しつこくとる方です。


新妻が「灰汁」をとろうとしたところ、向かいにいた美穂ちゃんが、

「これが灰汁っていうもんですか?」

と、なにやら興味深そうに鍋の中をのぞいているではありませんか。今度はこちらが固まる番です。

「そうか、美穂ちゃんは、二十数年の人生の中で、灰汁を見たことがなかったんだ」

 と思ったのですが、もちろん口に出しては言いません。これからどんどん勉強していけばいいのです。若者よ、頑張れ!


 そういえば、こんにゃくに味をしみこませるために、包丁で斜め十字に何本も細かい切り込みを入れることを各自でやったのですが、ふつうは23mmの深さに包丁を入れるところを、美穂ちゃんは大胆に1㎝くらいの切り込みを入れたようです。


 こんにゃくがちぎれそうになっていましたが、何事も勉強なのです。


 

2013年12月25日水曜日

魚のさばき方教室

~バンダナと新妻と美穂ちゃん~

 「エスペランサ村」では、基本的に「生活のすべは、何事においても自分でこなさなければならない」ということを、コンセプトとしているのです。得意なことに集中して、効率的に分業体制をとるのではなく、すべて自分でやってしまわなければならないのです。


 村においては魚が重要な蛋白源となるため、当然魚もさばけなければなりません。ただ、私の三十数年に及ぶ包丁人生の中で、残念ながら魚をさばくということに関しては、まだまだ十分なレベルには達していません。おそらく決まったやり方があるのだと思いますので、自己流では限界があります。ならば、専門家に教えてもらった方が手っ取り早いです。さっそくベターホームのお料理教室「お魚基本技術の会」に入会し、勉強することにしたのでした。このあたり、行動力が要求されます。


  魚料理に関する講座は、一般的に何人かのグループで、魚一匹を使ってそのさばき方を学ぶコースが多いようですが、私が通う講座は、各自に魚が一匹ずつ与えられます。つまり、必ず自分で触ってさばくことになるわけです。逃げることはできません。このあたり、自分を追い込むことが要求されます。


 さて、最初の日です。男性が私一人だけだったらどうしようと思っていたのですが、3割くらいは男性でしょうか、年齢層も若い人からお年寄りまで様々でした。とりあえずホッと一息ですが、でもなんとなく照れくさいです。


 各テーブルに4人ずつのグループに分かれて学びます。私のグループは、バンダナの似合う40歳くらいの男性と、新妻らしい女性、それにプロゴルファーの古賀美穂似の20代と思われる女性の4人です。


 最初は自己紹介です。バンダナは、

「子供に魚料理を作って自慢したい」

といっていました。

「わぁ~素敵ですね!」と新妻

「私も子供に…」

と言いたかったのですが、私に子供はいなかったのだ。そして新妻

「旦那さんに料理をつくってあげたいですぅ」

と言うではないですか。
 
「♪そんな 時代も あったねと♪」と、中島みゆきの歌詞が頭に浮かびます。

「最初はみんなそう思うんだよ」

と、おじさん(私の事ですが)は思ったのですが、もちろん口にはしません。

美穂ちゃんは、現在家事手伝いのようで、あまり料理はしたことがないらしく、これからに備えてお料理の勉強を始めるのだそうです。若者よ、頑張れ。


さて、どうなることやら。

 

2013年12月23日月曜日

遼君とマー君

~「なんとかちゃん」~

 先日の中日新聞夕刊に、「ダイバーシティ」に関する記載がありました。読まれた方も多いかと思います。なるほどと思いました。

 ゴルフの石川遼選手は、しばらく「はにかみ王子」と呼ばれていましたが、最近は「遼君」です。また、楽天の田中将大選手は、「マー君」と呼ばれています。でも、そういう呼ばれ方をされて、彼らは本当はうれしくないのだと思います。

 田中選手の大リーグ行きが注目されていますが、新聞によると、楽天から残留要請があったことに対して、彼はこうコメントしています。

 「ポスティングシステムは球団の権利。残れと言われれば、プロとして全力を尽くしてプレーする覚悟はある」


 立派だと思います。田中選手に対して「マー君」は、失礼だと思います。


 公認会計士は、言うまでもなく一人一人がプロです。藤沼元公認会計士協会会長の時に、「会計プロフェッション」という言葉をよく使いました。


 一般の企業等の組織では、職場内で「何とかちゃん」と呼び合うのを、たまにですが耳にします。同じ仲間意識を共有したい、あるいは職場の雰囲気を和らげたいという気持ちがあるのかもしれませんが、私にはできません。新聞にもあったように、「何とかちゃん」は、「良識のある公の場」では、到底通用しない言葉だと思っているからです。それに、公認会計士は一人一人がプロであるという、仕事をしながら自然に身についた感覚があるからです。


 毎年新人が入ってきますが、最初は仕事がよくわからないにしても、やはり同じプロの一人としてみなすため、たとえ新人であろうと、かならず名字に「さん付け」で呼んでいました。ちょっと極端かもしれませんが、「君付け」で呼んだことも、一度もありません。「先生」と呼ばれたり、メールでの「様」も気持ち悪いです。


 公認会計士は、たとえ組織に勤めていたとしても、サラリーマンだとは思っていないため、「上司・部下」という発想も全くありませんでした。「上司とか部下」あるいは、「上のものとか下の者」という言葉を耳にするたびに、ああ、そんな風に思っているんだと、不思議な気持ちになったものです。


 それにしても、職場で「なんとかちゃん」と呼び合うのは、気持ち悪いですね。それに、名字ではなく、名前に「さん」をつけるのも。親しみを込めて言っているのでしょうが、私が「越麻呂ちゃん」とか、名字ではなく名前にさん付けで「○○○さん」などと呼ばれようものなら、全身に鳥肌のツブツブが18,560個ぐらい出てきそうです。


 

2013年12月20日金曜日

合格祝賀会

~二つの質問~

 最近はプライベートなことで結構時間がとられるし、会計士協会東海会の運営は、現役の執行部や今の役員が中心になって行うべきですので、すでに退いた顧問の私は、なるべく目立たないようにしていました。ただ今回は、久しぶりに公の行事ですので、出席することにしました。公認会計士試験合格者の実務補習所入所式と合格祝賀会があったからです。祝賀会は、4年ぶりくらいでしょうか。

 東海地区の合格者で、この地区に勤める方は、45名だそうです(ただ、大学卒業後東京へ行く人も結構いるようです)。合格者の割合からすると少ないような気もしますが、補習所の運営サイドからすると、ちょうどいい人数かもしれません。補習生代表のあいさつも、なかなかよかったですね。


 さて、合格祝賀会です。山田本部副会長とも久しぶりに談笑です。今回久しぶりにお会いする人が結構多かったのですが、聞かれたことが二つありました。「ちょっと太ったのでは?」と、「今どうしているのですか」です。


 6月に勤めを辞めたのですが、この月は、親しい仲間やクライアントの昔の勉強会仲間たちと、毎日のように懇親会を行っていました。また、7月に入ってからもあちこち旅に出たり、4か月ほど肩の痛みでゴルフができなかったことによる運動不足もたたって、30年ほど守り通してきた、私が設定している限界体重(70㌔)を超えてしまったのです。体重を自分でコントロールできなくなったらおしまいです。その後コツコツ戻して、ベスト体重まであと1㌔です。今年中には元に戻るでしょう。


 もう一つの「今どうしているのですか」の答えは難しいですね。「ほかの監査法人に転職しました」とか、「一般企業に勤め始めました」というわけではないし、「エスペランサ村の村長になりました」では通用しません。


本当は、「越麻呂公認会計士事務所所長」ということになるのでしょうが、こちらは縛りもあるし、今のところまだ大々的に活動しているわけではありません。税理士登録は来年の予定だし、税理士法人の設立はさらにその先です。でも、何もしないで暇を持て余しているわけではもちろんないのです。


 本格的に「エスペランサ村」を開村する来年までは、あまりこの話はしたくなかったのですが、え~い!この際です。調子に乗って大いに宣伝してしまいました。盛り上がりましたね。果物や農作物が取れたあかつきには、真っ先に今日話したメンバーに送り届けるのです。待っててください。

 

2013年12月18日水曜日

エスペランサ村の包丁使い

「安全」に「自然」とともに「悠然」と生きる

 エスペランサ村では、経済性や効率性あるいは便利さを追求する生活よりも、「安全」「自然」「悠然」を大事にするのです。そして、はもちろん、食料燃料に全く不安のない生活を目指します。オーストリアのように、原発に依存するエネルギーには、一円たりともお金を支払いたくないのです。


 食料については、野菜はもちろん自給するとして、魚も「エスペランサ村の蛋白源」のところでも述べたように、なるべくなら自給したいと思っているのですが、100%というのは難しいでしょう。それでも、少なくともスーパーから切り身を買ってくるというのは、あまりかっこよくないので、できれば避けたいです。


 今の生活では、業務用スーパーを利用しているのですが、業務用だけあって、野菜や肉・魚がものすごく安いため、まとめて購入して区分けし、冷凍保存しています。


 ここでいつも悔しい思いをしているのが、実は魚コーナーなのです。とれたてで生きのいい魚が、いつもたくさん置いてあります。種類も豊富です。こいつを自分でさばくことができたら、さぞかし食卓が充実するだろうなと思いながらも、結局はマグロの短冊を購入するだけで、通り過ぎてしまうのです。


 こうなったら、自分でさばけるようになるしかありません。そこで、以前にも書いたように、ベターホームの「魚のさばき方教室」に申し込むことにしました。ここで、来たるべき日に備えて、ひそかに修行をするのです。


 もともと学生時代から自炊生活をしていたし、結婚後も共働きのため、我が家では「先に帰った方がご飯を作る」という鉄の掟をずっと守り通していました。朝は自分で作るし、お昼の弁当も作ります。したがって、日々の生活の中でも、包丁を使わない日は、むしろ少ないくらいです。一度教えてもらえさえすれば、魚をさばくことくらいそんなに大したことではないでしょう。やってやろうじゃないですか。


 若いころ、オフコースのドラマー大間ジローが、演奏中にスティックをくるくる回しているのを見て、なんてかっこいいんだろうと思っていました。私も必殺包丁人として、魚をさばいている最中に、包丁をくるくる回してみたいのですが、これは危ないのでやめておきます。くるくる回すは、ゴルフクラブだけにしておきましょう。


2013年12月16日月曜日

南山ワンハンドレッドクラブ

~ゴルフネットワーク~

 「企業内公開処刑」の話題を書いていたのですが、新聞を読んだりテレビのニュースを聞いていると、気持ちが寒々しくなってしまったため、話題を変えてゴルフの話です。

 私の周りには、ゴルフ好きが多いのです。ホームコースの南山CCに行けば、当然ゴルフ仲間がたくさんいるので、いつも楽しく過ごすことができます。毎回特定の人と回るということはなく、メンバータイムの枠に適当に名前を入れておけば、いろんな方と知り合うことができ、それが楽しみの一つです。


 今年に関しては、6月までは、仕事に差し支えなければ、基本的にはサンデーゴルフ(共働きだったため、土曜日は基本的には家事をしなければならないからです)。勤めを辞めた7月からは、さぁこれからと思って意気込んだところ、ぎっくり腰をはじめ、首や肩の痛みが取れず、しばらくお休み。11月に復活してからは、かなり入れ込んだため、今年は結局43回でした。

 先日一緒に回った人は、よくゴルフ場でお見かけしていたのですが、南山CCの年間プレイ回数上位の常連の方のようで、その時点で110回だったそうです。ほかのゴルフ場のメンバーにもなっていて、そちらが40回くらいだそうで、年間150ラウンドです。7連荘もあったと言っていました。また、その方がよく一緒に回っている方は、南山CCだけで120130ラウンドするそうです。負けました。


 一緒に回っていて楽しかったし、私もこれからラウンド回数をもっと増やそうと思っているという話をしたところ、それではお互い年間100ラウンドを目指して頑張ろうということになりました。土日祭日に木曜杯をすべてプレイできれば、120回くらいにはなるでしょう。


 そこでさっそく仲間の会の結成です。会の名前は「南山ワンハンドレッドクラブ」にしました。お互いにケータイ番号を教えあって、日程調整です。


 最近私の周りでは、会社を退職したので、平日もゴルフをどんどんやりたいという人が増えてきています。私も、そういった方々とのネットワークを、どんどん広げています。そうです。自慢じゃないですが、みんな奥様には見放されているのです。「亭主ゴルフで留守がいい」状態です。


 賭け事など、いろいろよろしくない遊びにのめりこむよりも、よっぽど健康的だし、家族も安心だと思うのですが、言い訳に聞こえるでしょうか。

 

公開処刑

~身近なところで行われていないか~

 最近、新聞で「公開処刑」という活字を目にして驚いています。「粛清」という文字もありました。「俺に従わないと、こういう目にあうぞ」という見せしめなのでしょうか。寒々しいです。


 作家の五木寛之さんの本に、「生きることは面白い」というタイトルの本があります。この本の中に、昔日本でも行われていた残忍な公開処刑の話が出ています。「戦国時代のコワーい話」というところに、具体的な記述があるのですが、日本でも昔はかなり残忍な方法で、公開処刑が行われていたようです。戦国時代に生まれなくてよかったです。私なんかは真っ先にやられるでしょう。つい思い出してしまいました。


 では、現代日本ではどうなのでしょうか。日本には死刑制度があるため、ごくまれにではありますが、死刑が執行されたという記事が新聞に載ることがあります。でも、もちろん人の命を、公開処刑で奪うようなことはしません。


 日々の仕事においてはどうでしょうか。私は仕事を行う上では、あまり人をしかりつけたり、怒りをあらわにすることはありませんでした。記憶では、少しだけ声を出して怒ったのは、30年以上の勤務生活において、2回だけです。逆に怒らないので怖いという人もいましたが、実際「仏の越麻呂」でした。


 でも、みんながいる前で、人をしかりつけているシーンには、何度か出くわしました。いわゆる世間で最近言われているところの「ブラック企業」では、こういった小さな「企業内公開処刑」が、頻繁に行われているのでしょうか。


 
 人は誰でもミスをします。でも、仕事上ミスをしてしまった人を、「企業内公開処刑」してはいけません。実名で公開してしまえば、その人は組織内で死んでしまいます。


 懲罰人事の公開も同様だし、つらい人事をさらし者にするのもいけません。一流企業では、決してこのようなことはありえないと思います。やり方によっては、組織の構成員の、組織に対する帰属意識は薄れていくし、何も生れないでしょう。


 グローバル化が叫ばれ、企業を取り巻く環境が厳しくなればなるほど、人に対する「思やり」は、大切になってきます。

 

2013年12月13日金曜日

久々かみその

~鯖寿司と焼き鯖寿司~

 終わってしまったことに関しては、よいことも悪いこともほとんど興味がなく、いつも「次は何をやってやろうか」と考えているのです。

 次から次へと面白いことが続いたし、また、自分から進んで面白そうなことに興味を持って行動してきたため、「さてこれからどうする」と、いつも先の事ばかり考える癖が、自然に身についたのでしょう。今年退職しましたが、その組織のOBといった感覚は全くありません。

それでも、職場の同僚だった人たちから、「飲みに行きましょう」と声を掛けられるのはうれしいですね。若い人たちを中心に、5人で久しぶりに「かみその」です。

 「かみその」の料理は、やはり「かみその」でした。「タラの白子」に始まり、「ウニ・トロ・イカ」の刺身、「焼き魚」…ときたのですが、この後、何度も通ってきた私が初めてみる料理が出てきました。「このわた蒸し」です。茶碗蒸し風の上に、なんと「このわた」が乗っているではありませんか。酒好きには堪えられません。そして、「きんきの煮つけ」です。今では高級魚になってしまった「きんき」ですが、これがたいへんおいしいですぅ。そして終盤は「海老しんじょ」が出てきて、最後が「鯖寿司」でした。「かみその」の鯖寿司は絶品です。この時期だけだと思います。また「かみその」に行こうではないですか。


 さて、翌日は「ベターホーム」「お魚基本技術の会」に出席です。「エスペランサ村で食料を自給する」という、遠大な計画目標に向かって、一歩ずつ着実に歩んでいるのです。そして当日のテーマは?というと…なんという偶然でしょう。テーマは「焼き鯖寿司」でした。そういえば、鯖は今が旬なのです。


  まずは、鯖を三枚に下ろします。鯖がこんなに大きいのだということを、あらためて実感しました。当日の朝購入してきたそうで、とても新鮮です。

 最初に、頭を落として内臓をとり、薄い膜がかかったところを破いて血合いをとるのです。そして中をきれいに指で洗い落します。その際、菜箸を使ってもいいですよと言われていたのですが、後ろがつかえていたこともあり、骨に当たって痛いなぁと思いながらも、急いで指で中をきれいにかき出しました。不器用なので、素人には大変なのだ。

 さて、まな板に鯖をのせ、三枚おろしです。腹のところをもう少し切り込みを入れ、魚を逆向きにして、今度は背中です。腹と背中が済んだら、しっぽのあたりから包丁をぶすっと突き刺し、中骨の感触を確かめながら、包丁を左に移動させます。はい、一枚取れました。
 

 と、文字にすると簡単そうですが、本当は悪戦苦闘です。そのあと、骨抜きで一本一本骨をとっていくのですが、目が悪くて不器用な私には、この作業が一番大変でした。鯖の身がぼろぼろになりそうになりながらも、時間をかけて何とか完成です。

 出来上がった焼き鯖は、ラップにくるんで持ち帰り、教えられたとおり6時間ほどたってからいただきました。「かみその」の鯖寿司にはかなわないかもしれませんが、私が作った「焼き鯖寿司」も大変おいしかったです。

 近いうちにまた作ります。仕事もそうですが、何事も陰で努力するのが大事なのです。


 
 

2013年12月11日水曜日

スーちゃんの行商

~エスペランサ村に果樹園を~


 以前、何とはなしにNHKの「にっぽん紀行」を見ていたら、つい引き寄せられてしまいました。香川県の85歳のおばあちゃんが、毎朝魚市場へ出かけ、仕入れた魚を荷車に乗せて70キロの重さのものを15キロにわたって行商に歩くのだそうです。30年後の私の姿ではないだろうか。

 毎日とれたての野菜や果物を荷車に積んで、近所を回って歩くのです。


「なんとだすかぁ~(通訳…いかがですか)」と私。
 
「なんぼがもっていってけねすがぁ~(何か買っていただけませんか)」

「へば、これけれ。なんぼや(ではこれを下さい。おいくらですか)」
 
「300円でなんとだすか(300円でいかがですか)」

「ちょっとたげなや。すこしまげでけれでゃ(ちょっと高いですね。少し安くしていただけませんか)」

「んだすきゃ、へば、100円でなんとだ?(そうですか、では100円でいかがですか)」

「んだ、わりな、へばまずな(そうですか。わるいですね、ではまた)」

 「へばまず、ども(それでは、どうもありがとう)」


 といった感じ。
 

 ※ちなみに、11月27日のブログにあった秋田弁「すったげ」英語で表現すると 「very much 」、名古屋弁では「どえりゃぁ」となります。「たいへんおいしいです」は、秋田弁でいうと「すったげんめや」となり、名古屋弁では「どえりゃぁうみゃーでかんわ」となるのでしょうか。


 それはそうと、今の時代歩いて売り歩くというのは、なかなか大変ですね。近所であれば、ケートラで運ぶでしょうし、遠く離れた都会であれば、宅配便で送ることもできます。それに、果樹園のオーナーになっていただいて、毎年定期的に果物を送ることもできます。


 
 そういえば、今年の冬は果物を送っていただくことが多いです。最近では、私が今年退職した某監査法人の職場にいて、名古屋第一監査法人時代の仲間の最後の生き残りとなってしまったAさんからは、立派な富有柿をいただきましたし(Aさんありがとう)、連れ合いの友人からはミカンを、また、実家や知り合いの農園からはリンゴをいただきました。どれも大変おいしかったし、ありがたいです。


 エスペランサ村にも、イチジク・アケビ・スモモジューンベリースグリ・グミの実を植えて果樹園を作り、みんなに送るのです。


 何事も「アイディア」「リーダーシップ」「決してあきらめない気持ち」さえあれば、たいていのことは実現可能です。


 
 

2013年12月9日月曜日

風を読む


<新シリーズ 川柳番号 43

~変わり身の 速さだけは かなわない~
 
 ゴルフという競技においては、「風を読む」というのは大変大事なことです。フォローなのかアゲンストなのか、あるいは右からなのか左からなのか。風向きによっては、クラブが2番手くらい違うこともあり、それがゴルフの面白さでもあります。私はできれば風のない日にやりたいですけど。


 組織内においても、「風を読む」のがうまい人がいます。私が考えるに、大体3通りのパターンがあるようです。


一つ目のパターンは、「風見鶏タイプ」。今誰が一番影響力があるのか、情報を駆使して先を読むわけです。例えば政治家でも、ある党から立候補しておいて当選したにもかかわらず、党に逆風が吹いていると判断したら、別の党に鞍替えするケースもあります。組織の中においても、こういう人は珍しくないでしょうが、周りからは透けて見えて、笑われているケースが多いようです。


 二つ目のパターンは、「風よけタイプ」。例えば誰か(私でもいいですが)を、強い向かい風の盾にして、自分には風があたらないように避けてばかりいます。そして、風がやんだとたん、いつの間にか、その誰か(私でもいいですが)の前に、シャカシャカと出てきます。もともと上に立つ器でないのは自分でもよくわかっていて、気も弱いのですが、きちんと計算だけはしているようで、いつも3~4番手あたりに自分の立ち位置を確保しているようです。


 もう一つのパターンは、「逃げ足が異常に早いタイプ」です。例えば、伊勢島ホテル(古いですか)を担当することになった場合、「半沢直樹」であれば、常務に土下座してまで担当を外さないようにお願いしますが、みんなそんな人ばかりとは限りません。120億円の株の損失があるようですよ。」と耳元でささやいた途端、自分を担当から外すよう工作します。立場によっては、自分でこのようなことができてしまいますが、人として絶対やってはいけないケースです。


 私は、ゴルフにおけるアゲンストの風は、あまり好きではないのですが、生きていくうえでのアゲンストの風は、そんなに嫌いではありません。むしろアゲンストの風が強ければ強いだけ、新たな力が湧いてくるような気がするのです。

 
組織の中で、「風を読む」のがうまい人が、必ずしもゴルフもうまいというわけではないようです。


それにしても、宮里優作の優勝は、劇的でした。

 
 
 

2013年12月6日金曜日

村の蛋白源

~渓流釣りを楽しむ~

 エスペランサ村は、基本的には農園と果樹園ですので、採れるものといえば、野菜と果物です。鶏はもしかしたら将来、小規模でチャレンジするかもしれませんが、今のところ牛の放牧は考えていません。

 そういえば昔、怪しい税理士(怪しい税理士については、2007年9月15日のブログ参照)が、将来は牛を飼いたいと言っていましたが、まだ先のことです。したがって、我々村民としては、当面村の蛋白源を確保しなければならないのです。

 もちろん、車で5分もいけば、大規模なスーパーがあるため、食料には何ら不自由はないのですが、エスペランサ村の村民は、自力で蛋白源を確保するのです。そうです。魚があるのです。


 釣りに関しては、ここ20年ほどあまりにも忙しい日々が続いたため、つい遠ざかってしまいましたが、昔はよく行きました。赤羽根港へ行ってはキスを釣り、衣浦港や豊浜漁港へ行ってはハゼやアジ・サバを釣りました。また、夏休みには秋田でのんびり釣り糸を垂れ、そばにいたお年寄りから、「いい若い者が働きもしないで釣りばかりやって…」と嫌味を言われるくらい、よく釣りをしていました。


 そこで、エスペランサ村ではその釣りを復活させるわけです。車を飛ばして海まで行けば、鯛やヒラメにキス、それにアジ・サバなどを釣ることができます。また、エスペランサ村の近くには、絶好の渓流釣りの場所があります。自然豊かな川の中に入り、アユやイワナを釣るのです。

 

 ただ、問題が二つほどあります。クマと山蛭です。うわ~!蛭は嫌いです。

  このあたりによく行ったことのある釣り師によると、たまにクマが出るのだそうです。私はもともと争いごとや格闘は好みません。戦うときは、もっぱら言葉や文字が武器となり、肉体的な争い事は、神田のストリートファイト(2009年5月7日のブログ参照)以来、やらないことにしているのです。


 ところが、相手がクマだと困りますね。おそらくクマと言葉や文字で戦っても無力でしょう。「まぁ、ここは冷静に…」とか、「話せばわかる」といってもわかってもらえないでしょうし、「俺を殴っても、いったいなんになるというんだ」と理屈をかましても、話している間にクマにかまれてしまいます。かといって、腕力では到底かなわないし…。

 今のうちになんとか対策を考えなければ。