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2012年3月30日金曜日

マスターズの思い出

~今年はタイガーの復活はあるのだろうか~





 今年ももうすぐマスターズが開催されます。また寝不足の4日間を迎えることになるのですが、今年も無事にテレビ観戦できることに幸せを感じるのです。テレビで見ているだけでもコースの美しさが伝わってくるため、プロゴルファーになった人は「いつか自分もあの舞台で」と夢見ることでしょう。


 マスターズを見始めたのはいつころからなのか、はっきり記憶はないのですが、歴代優勝者の名前を見ていると、30年くらいは間違いなく見続けているはずです。その中で最も印象に残っているのは、ジャック・ニクラウスが最後に優勝を飾った試合です。ニクラウスが46歳の時だったと記憶していたのですが、資料を見たら1986年の事でした。頭の中に印象的なシーンが鮮明に焼き付いています。マスターズの最終日、首位と何打差かは忘れましたが、バックナインのプレイは圧巻でした。神がかり的に次々とバーディーを奪っていきます。そして大観衆が総立ちとなって興奮して叫びました。「Jack is Back(でいいのだろうか)、つまりジャックが戻ってきた!」と。バーディパットが入りそうになると、低い体勢からパターをカップ方面へ「入れ」とばかりに突き出します。そして見事に入ると大きく立ち上がって両手でガッツポーズ。観衆にはたまりません。感動的なシーンでした。18ホール終了時点では、後続組が追いつき追い越してくるだろうと予想していたのですが、神のいたずらかなかなかスコアを伸ばすことができません。結局ニクラウスの大逆転優勝でした。


 印象的なシーンはほかにもたくさんあります。グレッグ・ノーマンが最終日に大量リードでスタートして、初のマスターズ制覇かと思われたのですが、信じられないような崩れ方をしてニック・ファルドに逆転されてしまいます。また、当時のタイガーのライバルだったデビット・デュバルが、優勝が見えてきた最終日のバックナインで、なんと池に入れてしまい(記憶では2発だったような?)、ボー然として立ち尽くすシーンもありました。濃い色の大きなサングラスをかけていたため、顔の表情は読み取れませんでしたが、体全体からはとても周りが声をかけられそうもないくらいの落胆さが見て取れました。その後しばらくデュバルの名前をPGAツアーで聞くことはありませんでした。


 タイガーが出てくるまでは、フレッド・カプルスが好きだったのですが、タイガーが出てきてからは、ずっと彼を応援しています。大昔のニュースステーションで、まだ学生のころのタイガーを特番を組んで放送していたのですが、キャスターの久米博さんが「近い将来ゴルフ界で大活躍するはずですので、ぜひ名前を覚えておいてください」と言っていたのを覚えていました。それから数年後、プロに転向したタイガーは想像を超えるようなプレイを我々ゴルフファンに見せつけ、他の追随を許さないようなゴルファーになっていきました。そんな時に起こったのが例の事件です。


 その後のタイガーはゴルフに精彩を欠いていますが、今年はどうなのだろうか。ペブルビーチでの最終日のパッティングを見ている限りでは、なかなか厳しいような気もしたのですが、ついに久々の勝利。今年はやってくれるのではないかとひそかに期待しているのです。


 ダメになった時こそ応援してあげるのが、本当のファンなのですよ。

乱塾時代

~いつか来た道とならないように~





 小学生のころに習字とそろばんを習った以外は、塾というものに通ったことがないのです。そもそもわが人生、一度も親から「勉強しろ」と言われたことはありません。大変な田舎に住んでいたため、たぶんですが周りに塾などに通っている友達はいなかったし、仮にいたとしても、うらやましいなどとは思わなかったでしょう。かわいそうな奴と同情していたに違いありません。自分はというと、いつも走り回っていたような気がしますし、ギターをはじめ自分のやりたいことや遊びに夢中になっていました。


 塾なるものに興味を持ったのは、大学生時代に「松下政経塾」が開校されると知った時です。こんな生活でいいのだろうかともがいていた自分にとっては、現状を打開できるきっかけになるのではないかと考えたからでした。結果的には入塾を断念することになりましたが、松下政経塾新聞をとって刺激を受け、「松下政経塾講話録」というシリーズ本が出されましたので、それを読むのをいつも楽しみにしていました。


 さて時代は変わって平成24年。大阪の「維新政治塾」から始まって、名古屋では「東海大志塾」 「河村たかし政治塾」が立ち上がりました。応募者も殺到しているようです。滋賀県では「未来政治塾」がスタートするようですし、既存の政治塾も含めると、結構な数にのぼります。この現象をどうとらえたらいいのでしょうか。


 日本の政治は、数年前に与党が自民党から民主党に変わり、既存の殻を破って何かやってくれるのではないかと国民はみんな期待したのですが、結局はばらまき政策もあって借金が増える一方で、将来の不安は増すばかりです。増えた借金に危機感を持ったのか、今度は増税に突っ走っています。震災の復興も全くスピード感はないし、将来の被災地のビジョンもなかなか伝わってきません。内閣の支持率も低下しているようです。


 こういった頼りない政治に、国民は不満と不安でいっぱいなのです。それではどこの政党を支持したらいいのかと考えても、なかなか思い浮かばない。そこで既存の政党ではなくて、何かやってくれそうな人にどうしても注目が集まってしまうのです。何やらこの国は危険ではないですか。


 歴史を振り返ると、昔、吉田松陰「松下村塾」がありました。これはきちんとしたポリシーがあったと思います。なんとか塾というのは言葉の響きもいいし、若者的にはなんだかかっこいいのですね。でも言葉で言っている政策内容の響きのよさだけでなく、その向こうに見えるものや実行可能性等も冷静に考えたうえで、本当に任せていいのかどうかを判断しなければならないのだと思います。


 マスコミがはやしたてすぎると一時的なブームに乗ってしまい、日本はあらぬ方向へ進んで行ってしまうのではないだろうかと心配になります。日本人は熱しやすいところがあるため、きちんと足を地につけた報道や政治を行っていかないと、いつか通ってきた道を歩んで同じ過ちを犯しかねないような気がする・・・というのは、ちょっと考えすぎでしょうか。

2012年3月28日水曜日

今年のプロ野球、順位を予想する

~責任の重い原監督~




 今年ももうすぐプロ野球の開幕です。応援するチームがあると、一つの試合あるいは一つのプレーに一喜一憂することになります。もうすでに起こってしまったことはどうにもならないとわかっていながら、なんでプロなのに外野フライも打てないのかと地団駄を踏むのですが、よく考えてみると相手もプロなので、外野フライを打たれないように配球を考えて投げているわけです。わかっているのですが。


 さて、当たらないとわかっていながら今シーズンの各球団の成績を大胆に予想してみましょう。まずセリーグから。


■優勝:ジャイアンツ
今回の補強と現在の戦力で優勝できないわけがないではないですか。たぶん10ゲーム差以上離してダントツの優勝だと思います。補強した選手が出場すれば、その分誰かが試合に出ることができなくなりますが、長いシーズンではけが人が出るのは当たり前で、結局は戦力の厚さが物をいいます。優勝できなかったら?・・・たぶん鶴の一声で、来年は落合監督でしょう。


■2位:タイガース
昨年は強いと思っていたのですが、城島が予想外で結局Bクラスでした。戦力的には強いと思うのですが、何しろ優勝するのは大体20年に一度くらいなので。


■3位:カープ
マエケンも結婚して、昨年みたいな成績で終わることはないでしょう。若い戦力が伸びてきているため、今年は終盤まで粘ってAクラス確保か。


■4位:スワローズ
一昨年の後半から力をつけてきたし、監督もしっかりした方のようですが、宮本選手がご高齢なのと、若手も今年はだいぶ相手に研究されると思うので、フルシーズンを通して考えると厳しいのでは。


■5位:ドラゴンズ
昨年優勝したけれど、今年は落合前監督が抜けて苦戦しそうです。打線は今年も厳しいと思われ、そうすると監督の采配が物をいいます。高木新監督はいい人だと思いますが、勝負師としてどこまで非情になれるか。OBで固めたコーチ陣が仲良しクラブになるのではないかという心配もあります。また、補強したのはケンシン山崎ではちょっと・・・こちらも中日OBで、当初こそお客は呼べるかもしれませんが、勝負の世界はそんなに甘くはないはず。結局勝てなくなって客足が遠のき、観客動員数も減少する可能性も考えられます。こうしたマイナス思考をぜひ打破していただきたいと思います。


■6位:ベイスターズ
すまぬ。当分難しい。監督がマスコミに話題を提供し、ファンを楽しませてくれるかもしれませんが、監督としての力量は未知数。ただ、打者も投手も若手に生きのいい選手が出始めているため、勝敗よりも個々の選手に注目したいです。


続いてパリーグ。


■優勝:ホークス
昨年優勝を勝ち取った選手が軒並みチームを離れてしまいましたが、その分残った選手に頑張ってもらいたいです。秋山監督もなんとなく名監督になりそうな雰囲気が出てきました。


■2位:バファローズ
地味な球団ではありますが、徐々に戦力が整ってきたような気がします。岡田監督の毒舌に選手がいじけないで耐えることができれば、優勝も狙えるのではないでしょうか。


■3位:ライオンズ
中村選手はやはり魅力的ですね。王選手のホームラン記録を狙ってほしいです。甲子園を沸かせた菊池選手もそろそろ頭角をあらわしてほしいのですが、投球フォームをダイナミックに変えた分制球力がちょっと心配です。


■4位:ファイターズ
ダルの抜けた穴はやはり大きいですね。実践からかなり遠ざかっていた監督の力量も未知数。若いながら4番を張る中田選手の活躍次第ではないでしょうか。


■5位:マリーンズ
2年前に日本一になったのに、なんで急にダメになっちゃうの?一度低迷してしまうと、そこから這い上がるのはなかなか厳しいですね。


■6位:イーグルス
本当は優勝してほしいけれど、実力的には厳しいのでは。八つ当たりしたり選手をけなしたり椅子やベンチをけったりする星野監督の性格は、はっきり言って東北人向きではないです。そんな中、田中選手はよくやっていると思います。ドラゴンズの落合前監督だったら優勝候補に挙げるのですけど。


 さて、シーズンが終わってどんな順位になっているか、楽しみです。

2012年3月26日月曜日

意外と高い各国の消費税率

~日本の倍以上の国も~




 新聞を読んで驚いた人が多いのではないかと思ったのが、欧州各国の消費税率の高さです。そういう私も驚いた1人なのです。


 日本では現在消費税率は5%です。導入当初の1988年は3%でしたが、1997年に5%へと引き上げられています。この税率を段階的に10%まで引き上げようといろいろ議論されているわけです。10%というと一気に今現在の2倍です。ずいぶんな話だなと思うのですが、新聞によると、フランスでは19,6%から21,2%に引き上げる方針が表明され、イタリアも21%から23%へ引き上げるのだそうです。そんなに高かったとは知りませんでした。ちなみに現状は、ギリシアとポルトガルが23%、イギリスが20%、スペインが18%です。どこもかなり高いですね。もちろんだからといって日本の消費税率をこの先どんどんあげていってもいいのだ、ということにはなりません。


 国民から税金を徴収する方法は各国でまちまちであり、日本では消費税が導入される前は、直接税である所得税が中心でした。所得税は税率が累進的となっているため、所得が高い人ほど税率が高くなっていきます。課税所得が発生する人は、税率は5%から始まって最高40%、住民税を含めると最高税率は50%となります。ある面負担能力主義というか、課税所得が発生しない人からは税金を徴収しませんし、多く稼ぐ人からたくさん税金を徴収することで、なんとなく納得感があります。ただ問題は所得の捕捉が十分ではないことだと思います。「クロヨン」あるいは「トーゴーサンピン」といわれるように、税金をごまかしている人が後を絶たず、不公平感があるということですね。


 これに対して間接税である消費税は、消費することによって間接的に税金を払うことになるため、所得の捕捉率は高く、そういった面では平等感はあります。ただ、所得の多い人も少ない人も同じ税率で負担することになるため、所得の少ない人にとっては相対的に税金負担割合が高くなってしまいます。これを「逆累進性」といって消費税の欠点であるといわれているのです。生活の苦しい人が今日食べるお米を購入するのにも5%の消費税を払いますし、大金持ちの大馬鹿野郎の息子に、ベンツCLクラスのAMGを購入してやるのも5%の消費税なのです。


 日本は長い間、歳入は直接税が中心でしたが、今後は広く負担させることができる消費税中心の社会になっていくのでしょう。ただ、今検討されているのは、税金の直間比率を見直すために消費税を増税して所得税を減税するのではなくて、消費税率をアップして、なおかつ所得税の負担も増やしてやろうという雰囲気です。国民の負担はなかなか大変ですね。1%税率をアップさせるだけで単純計算するとおそらく兆円単位の増税効果があると思われるのですが、逆に消費が冷え込んで企業業績が悪化し、法人税収が減少することも考えられます。


 それから消費税の問題点を一つ。それは益税問題です。本来であれば、企業は消費者から受け取った税金から仕入れ等のために支払った税金を差し引いて差額を国庫に納める必要があるのですが、消費税法の中には簡易課税制度や特例ルールが定められていて、必ずしも消費者からいただいた税金がそのまま国庫に納められているとは限らないケースがあります。税率が上がると益税もその分増えることになります。


 消費税率を上げるのであれば、そのあたりの消費税法の見直しも同時に行っていただきたいものです。

 


2012年3月23日金曜日

借金地獄に無関心でいいのか

~もう借金生活はしたくないのです~




 国の借金、つまり国債や借入金が、2012年度末には過去最大の1,085兆円ほどになるのだそうである。日本の人口1億2千万人で割ると、1人当たりなんと約900万円です。赤ん坊からお年寄りまで含めての平均金額です。二人家族で1,800万円、5人家族だと4,500万円です。大変な金額ではないですか。


 私の場合、大学卒業時にはスーツを一応1着持っていたのですが、社会人になると毎日それだけを着ているわけにはいきません。しょうがないのでスーツを買わなければならないのですが、なにしろお金がありませんでした。そこでやむを得ずキャッシングをしてスーツを購入しました。初任給はというと、今までいろいろ援助してくれた親に感謝の気持ちを込めて、父親にはカルチェのライターを、母親にはハンドバックを買いましたので、あっという間になくなりました。


 初のボーナスを当て込んで、当時はほとんど誰も持っていなかった27インチのテレビを購入したのですが、ボーナスの支給対象期間が、入所後勤務していた期間とあまり重なっていなかったため、見込み違いであまりもらえませんでした。またしてもキャッシングです。キャッシングのお金を返すためにさらに別のところからキャッシングをするという、まさに自転車操業の状態が1年ほど続いたでしょうか、頭の片隅には常に借金に追われているような嫌な気持ちがありましたが、まぁ何とかなるだろうという気分でした。


 月末になると当然のごとく生活が苦しくなるのですが、そういう時は同期入社のYさんから1万円ほど借りて、それでも飲みに行くのをやめませんでした。今考えると、ハチャメチャな生活です。


 車の購入も住宅もローンでした。それでも必死に働いて徐々に返済しているのですが、国の借金は自分自身の借金ではないとはいえ、これだけ膨らんだ金額を目の当たりにすると、なんとなく将来が不安になってきてしまいます。利息だって毎年膨大な金額になるでしょうし、利払いに汲々として、借金の元本自体は今後減るどころか膨らむ一方なのでしょうね。いくら消費税を引き上げて増税しても、国債の利払いに追われるような状況では、結局国民が借金の利息を払わされていることになってしまいます。


 今後長期的に人口が減少していく一方の日本ですが、少子化傾向にあるのは結局将来の事を考えると、どうしても防衛本能が働くからではないのでしょうか。これでは悪循環ですね。将来に明るい未来が待っていれば、辛抱強く頑張ろうという気持ちになるのでしょうけれども。


 日本の将来は本当に大丈夫なのだろうか、不安になってしまいます。

2012年3月21日水曜日

「ALWAYS」から「下山の思想」へ

~希望に満ちた日々はもう終わったのか?~




 今年の冬にヒットした映画「ALWAYS 三丁目の夕日‘64」を私も見に行きました。昭和39年といえば東京オリンピックのあった年、ちょうど日本がすごい勢いで山に登っていた時期でもあります。映画を見ていて思ったのですが、よくこれだけ当時のものを集めたものだと思います。


 映画を3Dで見るのは初めての経験だったのですが、メガネの上にメガネをかけなければならなかったため、本来のメガネのパットが鼻の頭に食い込んで痛かったです。3Dメガネをはずしてみると映像がなんだかぼやけて見えるため、やむなくメガネを指で押さえ続けながら2時間30分見続けましたが、そういった不便さを吹き飛ばすほど映画自体は面白かったです。東京タワーのてっぺんが目に突き刺さりそうなくらい近くまで到達し、赤とんぼは手で払いたくなるくらい近くを飛び交い、紙飛行機が私の頭の横を通り過ぎていきました。なかなか迫力があったのだ。


 戦後の焼け野原から19年たって見事な復興を遂げた日本は、オリンピックの開催をきっかけに高度経済成長期に入っていきます。みんなが明るい未来を信じ、昨日よりも今日、今日よりも明日は必ず進歩していると実感できた頃でもあります。私も当時は小学生でしたが、確かに貧しかったけれど、自由でのびのびと過ごすことができ、そこら中に笑いがあったような気がします。


 そして現在。その年に生まれた赤ちゃんは、今ではもう47~48歳のはずです。五木寛之さん「下山の思想」によれば、昨年日本は下山の途中で、東日本大震災という第二の敗戦のような経験したのだけれど、再び山頂を目指して登りつめようなどということは考えずに、再び立ち上がって、実りの多い豊かな下山を続けてはどうかというのですね。


 確かに日本は、今まで奇跡的な発展を成し遂げてきたけれど、ちょっと無理をしすぎてきたような気もします。そしてその反動がいろいろな統計にも表れているようです。自分自身を振り返ってみてもそんな気がします。


一般企業を例にとってみても、通常50年間も一流企業でい続けるというのは、ごく少数の企業を除いて本当に数少ないと思います。新聞によると、名だたるグローバル企業でさえも何千億円もの赤字決算を組まなければならないのが今の日本の現状です。


 東京オリンピックのころを夢見て、再び頂上へ登りつめようとするのか、あるいは登りはもういいからゆっくり下山して行こうではないかと発想を転換をした方がいいのか、なかなか難しいところです。


 今の自分は、表面的には下山体制に入っているように見せかけているのですが、それは世を忍ぶ仮の姿。所を変えていろんな面で、もうひと踏ん張りしなければならないとひそかに考えているのです。

2012年3月19日月曜日

私、ヨーグルトの味方です

~ゴパンは買わなかったけれど~




 最近私の連れ合いが、夕食後に台所でゴソゴソと何かやっていたため、こっそりのぞいてみたのですが、なんと自家製ヨーグルトを作っているではありませんか。ヨーグルトは小岩井農場で作っている無糖のやつを近所のスーパーでまとめ買いしておいて、朝食後に蜂蜜をかけて食べるのですが、冬場は冷えるためパタッと食べなくなってしまいます。マンション暮らしのため、「なるべく物は持たない、いらなくなったものはすぐ捨てる」を基本方針にしているため、わざわざこの冬の寒い時期にヨーグルトメーカーなるものをネットで購入して物を増やさなくてもいいではないか、どうせすぐに飽きるに決まっている、今までもそうだったではないかと詰め寄ったのですが、購入してしまったものはしょうがありません。


 我が家では今までも思いつきで(といったら怒られるか)いろんな家電製品を買っているのですが、すぐに飽きてしまい、廃棄処分にしてしまったものも少なくありません。今使っている物も含めてざっと例を挙げてみると


玄米発芽器
休眠中。

ジューサー
最初は面白くておいしくて毎日使っていましたが、洗うのに手間がかかり結局廃棄処分。

おかゆ製造機
実家に送る。

もやし製造機
廃棄処分。

温泉卵器
たまに思い出したように使いますが、すぐしまってしまう。

コーヒーメーカー
2回買いましたが、結局はドリッパーとペーパーフィルターにポットのお湯をまんべんなくかけて入れたコーヒーが一番おいしいことが分かったので、こちらも廃棄。

スチーマー(顔に蒸気をかけるやつ)
昨年末登場。当初は気持ちがいいと毎日使っていましたが、いつの間にか置き場所に困っている。

頭皮マッサージ器
これも昨年末に登場。使ったのだろうか?

ゴパン
友人から「ゴパン」で作ったパンをいただいて、食べてみたらおいしかったといって買おうとするので、日本の由緒正しい朝食を毎日摂取している私は「絶対食べるはずがない」と断固反対。結局買わず。正しい選択であった。


 そして今回登場したのがヨーグルトメーカーというわけなのです。


 さてこのヨーグルトメーカーですが、なかなかの優れものです。種菌と牛乳を発酵器に入れてかき混ぜ、発酵器の温度を42度に設定して、タイマーを12時間にセットします。時間がたったら冷蔵庫にしまい、2時間冷やすと立派なヨーグルトの出来上がりです。これがなかなかおいしいのですよ。小岩井農場のヨーグルトに全く引けを取らないおいしさです。牛乳の代わりに豆乳を入れると豆乳ヨーグルトが出来上がりますし、種菌で作ったヨーグルトを使い回しして次のヨーグルトを作ることもできます。私は飲みませんが、コメを使えば甘酒も作ることができますし、お好みの納豆だって作ることができるのです。


 これを機会に麹菌の事をいろいろ調べてみたのですが、様々なケースで活躍しています。味噌や醤油はもちろんお酒や焼酎もそうですね。それに塩辛や鰹節にまで使われていることが分かりました。


 今までカビだと思ってバカにして悪かった。これからは冬でも毎日ヨーグルトを食べることにします。


 麹菌も乳酸菌もえらい!



2012年3月16日金曜日

消費税議論に思う

~国と民間の考え方の相違~




 消費税増税議論が盛んになってきていますが、先日ある新聞記事を読んでいて、多少の違和感を覚えました。直接税である所得税は、所得が増えるにしたがって税率が上がる累進税率を適用しているのですが、課税されるほどの所得がない人は所得税を払う必要はありません。これに対して間接税である消費税は、物を購入(消費)するたびに税金を負担していることになるため、所得があるなしにかかわらず、基本的には国民全員が負担することになります。ある面平等ではありますが、収入の少ない人にとっては物の値段が消費税分だけ上がることになってしまうため、ますます生活が苦しくなってしまいます。ここが消費税の難しいところです。


 消費税を増税する以上、このような逆進性はやむを得ないのであって、この事実を受け入れて増税するかどうかを議論するのかと思っていたのですが、政府・民主党の考え方はどうも違うようです。いわゆる所得の低い人たちに、1人当たり年1万円を支給するというのですね。対象者は所得税を支払うほどの所得のない人で、全国で数百万人に上るそうです。そして、支給するための経費が年間で最大一千億円規模になる可能性があるとも記載されています。


 そこでちょっと待てよなのです。数百万人の対象者を仮に5百万人と仮定しましょう。私の計算が正しいとすると、5百万人を対象に一人1万円支給すると、5百億円です。そして支給するための経費が1千億円というわけです。この5百億円を支給するのに1千億円かかるという発想が、なかなかすんなり腹の中に納まらないのですね。もっといい方法があるのではないのかと。


 一般事業会社では、例えば従業員の給与を5百億円増やすために、1千億円の経費がかかるというのであれば、決してこのようなことは実行しませんし、5百億円の増収を見込んで1千億円投資するということも、社会的貢献等よほどのことがないかぎりゴーサインは出ないでしょう。もっとも赤字球団を持つことはありますが、それは広告宣伝効果を考えての事です。


 本来国がやらなければならない政策は一般事業会社とは異なりますので、民間の発想ではおかしいと思っても、国としてやることは正しいと納得できることはたくさんあります。でもこれでは子ども手当の発想と一緒でばらまきと言われてもしょうがないでしょうね。一人1万円といえば月に9百円ほどです。事務経費に1千億円のお金を使うのであれば、もっと他に使い道がいろいろあると思いうのですが。また、1人一万円を支給するなどという安易な発想ではなくて、雇用を増やす、あるいは生涯賃金が増えるような施策をもっと考えていただけたらいいなと思います。



 同じ日の同じ新聞の別の面に、若手の新規就農を拡大するために、経営が不安定な就農直後の収入を保証する目的で、国が最長7年間にわたって年150万円を支給する仕組みの導入を検討しているという記事が掲載されていました。農業分野への若手の参入を促して、今現在1万人ほどいる若手就農者を2万人に増やすのが狙いだとそうです。


 こちらの記事は読んでいてしっくり腹の中に納まりました。

2012年3月14日水曜日

税金はなるべく払いたくないもの

~確定申告の無料相談は結構忙しい~




 確定申告の時期ももうすぐ終わりです。税金を払うのは国民の義務とはいえ、できることならばなるべく少なくて済むにこしたことはありません。サラリーマンならば源泉徴収で毎月税金を払い、年末調整で1年分の精算を行います。でも、例えば医療費控除を受けるときや年末に子供が生まれたときなど、場合によっては税金の還付を受けることができるケースがあります。そんな時は自分で確定申告をしなければならないのですが、普段申告書を作成したことのない人にとっては、結構面倒くさいものがあります。ましてや、還付を受けることができるのに、気が付かないケースもあることでしょう。知らない人が損をするというのが税金のよろしくない仕組みです。


 私も税理士登録をしていた時期があるのですが、そうすると年に一度は確定申告の無料相談員を行わなければなりません。もともと当時の公認会計士試験3次試験の受験科目の中では法人税法が得意中の得意であり、試験に合格してからも所得税や相続税・資産税を集中的に勉強していたため、税理士登録してからも特に困ることはありませんでした。したがって、無料相談に出かけて行っても、どこからでもかかってきなさい状態で、特にプレッシャーを感じることもありませんでした。


 今は基本的には相談員である税理士は、申告書の代筆を行ってはならないことになっていますが、私が相談員をやっていた初めのころは特にそういった制限はありませんでした。したがって、申告書を書いていただくよりも、自分で書いた方が早いため、下書きから清書まで、ひたすら自分で書きまくっていたのです。9時ころから始まって、相談者がいなくなる大体16時ころまで続くのですが、その間ひっきりなしに書いていますので、12~15人分の申告書を作成することになります。これはかなり疲れました。


 最近では、基本的に税理士は代筆は行ってはならないということになりましたので、相談にのってあげて申告書の書き方を指導してあげるだけでよくなりました。それでも、お年寄りの方や、体調の悪い人が相談にやってくると、「代筆はできないことになっていますので自分で書いてください」と冷たく突き放すことはやはりできません。税務署員に見つからないようにこっそりと申告書を書いてあげるのです。


 無料相談をやっていて困るのは、領収書の束をバラバラ持ってきて机の上に広げ、これで申告書を書いてくださいというやつです。集中して相談をこなしているときに、このような無神経な人が来ると、一瞬逆上しそうになるのですが、ここは心を冷静に保ち、

「しっかりご自分で集計してから持ってきてくださいね」

 とお引き取り願います。また、もっとすごかったのは、医療費控除を受けたいといってバラバラと領収書を持参してきたお姉さんがいて、よくよく源泉徴収票を見てみると、源泉税がゼロだったことです。こちらも、


「お姉さん、税金を払っていないのに還付はできませんがね」

 と言ってお引き取り願いました。


 たまに高額の給与所得がある人が、医療費控除の申告に来ることがあるのですが、うらやましくてわざと間違えてしまいたくなることもあります(ウソですけど)


 無料相談とはいえ、やはり相談に来る人はみんな真剣ですし、お金に関することでもありますので、ミスがあってはならないとこちらもかなり神経を使います。今年も早いもので確定申告の時期も終わろうとしていますが、払い過ぎや還付漏れにはくれぐれも注意しましょう。

2012年3月12日月曜日

四文字熟語・・・「一陽来復」

~今の日本にふさわしい言葉~




 たぶん貴乃花あたりが大関に昇進したころからだったと思うのですが、昇進を伝えに来る使者を迎えたときの言葉に、四文字熟語が使われるようになりました。「謹んでお受けいたします。大関に名を汚さぬよう、○○○○今後も精進致します。」などと述べる際の、○○○○のところに四文字熟語が入ります。それが「一意専心」だったり「不撓不屈」だったりするわけですね。稀勢ノ里が昇進した時には、久しぶりに四文字熟語が使われなかったのですが、それはそれでシンプルでよかったと思います。


 先日ある雑誌を読んでいたら、「一陽来復」という言葉が目に飛び込んでみました。普段あまりお目にかかったことのない言葉でしたので、気になってさっそく調べてみたのですが、その意味するところは、「冬が終わり春が来ること。悪いことが続いた後で幸運に向かうこと」なのだそうです。なんとなく今の日本、あるいは我々の生活が置かれている立場にふさわしい言葉ではないですか。


 バブル経済が崩壊してもう20年になろうとしています。失われた10年から失われた20年です。このままずっと冬のままなのではないかと思っていた日本に、昨年さらに震災が追い打ちをかけました。国民全体もなんとなく耐えることには慣れているのですが、一人一人がここらで根本的に発想を転換し、今の閉塞感を何とかしたいものです。きっかけはないものでしょうか。


 新聞によりますと、宮城県をはじめ被災した地区の土地をとりまとめ、一大農業地域に生まれ変わらせようとする試みがなされるようです。そこには最先端の農業技術を取り入れ、民間企業が資金や技術・ノウハウを投入することによって、安くて新鮮な農産物が提供できるようにするそうです。「一陽来復」のモデルケースになってほしいですね。


 四文字熟語で思い出すのは、秋田出身のシンガーソングライター山平和彦の歌「放送禁止歌」です。彼は残念ながら数年前、名古屋において交通事故で亡くなったようですが、私が中学校時代にフォークギターを練習し始めたころ、この歌をギター弾きながらよく歌っていました。アルバムジャケットの絵を、私の中学時代の美術の先生が「俺が描いたんだぞ」と言っていたのを思い出します。歌詞の中には「一陽来復」はありませんでしたが、「七転八起」はありました。


 がんばりましょう。

2012年3月9日金曜日

朝の時間の有効活用

~早起きして自分のやりたいことをやろう~




 学生時代といえば当然のことながら夜型の生活をしていました。夜遅くまで自分のやりたいことをやっているということがなんとなくカッコよく感じていたこともあります。ところが会計士試験に合格して、いざ出勤ということになると、180度生活時間を転換して、きちんと決められた時間に早起きしなければなりません。当時から比較的睡眠時間はよくとっていたほうで、8時間くらいは寝ていたでしょうか。


 あるとき事務所の会計士が雑談しているのが耳に入ってきました。その人が言うには、「よく7時間も寝ていられるな。そんなに寝ていたら頭が腐る」のだそうです。グサッときましたね。ばかばかしいのであまりノウハウ本は買わないのですが、早速書店に行って、確かその頃売れっ子だった竹村健一の本だったと思いますが、睡眠時間を減らすノウハウ本を買ってきてしまいました。


 その本によると、睡眠時間を減らすのは慣れるのが一番で、8時間寝ている人だと7時間半を2週間、その後7時間を2週間といったように、2週間かけて30分ずつ減らしいくのがいいのだそうです。早速実行してみたら、結局6時間まで減らすことができました。当時勤務していた東京の職場は10時までに出勤すればよかったため、毎日夜中の2時前には決して寝ることのない充実した日々を送ることができました。0時くらいまでは勉強したり本を読んだり、そのあと2時~3時くらいまでは、ヘッドフォンをつけて電子ピアノの練習をしたり作詞作曲に没頭します。そして寝酒を飲みながらレコードを聴くという、今から考えると黄金の日々でした。


 さて結婚して名古屋にきてからは、なかなか自分だけの時間を満喫するというわけにはいきません。出勤時間も早くなり、勤務時間も長くなりました。本当は仕事が終わって家へ帰ってからも、ご飯は後で作るので、ゴルフの打ちっぱなしにでも行きたいところですがそれも許されず、晩御飯のおかずを作ります。酒でも飲みながらゆっくり食事をとるともうかなり遅くなっているため、まとめて何かをやるということがなかなかできにくくなってきました。結局新聞でも読んで、気が向いたらギターでも弾き、あとは好きな本でも読んで寝てしまいます。


 年を取ると睡眠をあまりとらなくてもよくなって、早起きになるといわれていますが、私の場合はなかなかそうならないのですね。たまに早く目が覚めることはありますが、まだ暗いのに起きてしまうのはもったいないと、ぐずぐず布団の中にもぐりこんでしまいます。いっそのこと布団をはね上げて起きてしまえばいいのにと後で後悔するのですが、4年ほど前に働きすぎて体調を崩したことがあったため、体を休めなければという意識がどこかにあるのは間違いありません。


 でも、もういいではないか。ここでそろそろ生活パターンを変えて、再び自分だけの時間を取り戻すのだ。それでは朝の時間をどう過ごすのか。新聞は別に電車の中で読めるので、せっかくの時間を使うのは勿体ありません。私の場合は「飲む、打つ、弾く」にしようかと思います。



■飲む
朝から酒を飲むわけにはいかないため、飲むのは抹茶です。朝起きて新鮮な気分で自分の好きな茶碗にお茶を点てるのです。朝のコーヒーはもうしばらく前にやめました。朝の抹茶の一服で、頭の中がすっきりします。


■打つ
ばくちは一切やりません。私の場合の「打つ」はキーボードです。つまりこのブログもそう。朝は頭が新鮮ですので、キーボードも休むことなく打ち続けることができます。


■弾く
もちろんギター。出かける前の10分間ほどでもギターを弾いていると、無心の境地でいることができるため、気分転換になります。新鮮な気持ちになって、玄関のドアを開けることができるのです。


 健康的でいいではないですか。



2012年3月7日水曜日

責任を取る人取らない人

~妻が・・・部下が・・・秘書が・・・選手が・・・~




 もうだいぶ前になりますが、「妻が・・・妻が・・・」と繰り返し、自分のやったことに対して責任を認めようとしない人がいました。数年前にも、母親から億単位のお金をいただいても申告せず、ばれてからあわてて申告した人がいました。


 昔は、一般事業会社でも不祥事があった場合、社長がテレビのインタビューにでてきて、「俺は知らなかった。やったのは部下で悪いのは部下だ、ワシには関係ない」というコメントをよく聞きました。見苦しいとは思いながらもなんとなくそれが通ってしまう風潮があったような気がします。そういう人は自分の不手際は人のせいにして、人の手柄は自分の手柄にしてしまいがちです。


 しかし、「部下が部下が」というのは、裁判が許しませんでした。某社の部下が犯した横領事件の責任は、横領を食い止めるような仕組みを作ってこなかった取締役にもあるという判決が下ったのです。その取締役は、損害賠償責任を負うことになりました。この判例ができたおかげで、「俺は知らなかった」と言ってしまうと、「情報の伝達」がうまくいかなかったことになってしまい、そうした仕組み(いわゆる内部統制というやつ)を作ってこなかった自分の責任になってしまうのです。つまり、自ら墓穴を掘ることになってしまいます。


 政治の世界ではそういった経済社会の常識が通用しない世界なのだろうか。秘書が・・・で通ってしまうのでしょうか。インサイダーの問題もなんだか寒い事件ですね。


 世の中には本当は実質的には自分のせいではないにしても、それをぐっとこらえて責任だけは取ろうとする人もいます。危ういですけれども。


 某野球チームの監督は、成績が上がらず、選手に坊主になれと言ったようですが、ドラゴンズの落合前監督は、優勝できなかった責任を取って、自分が坊主頭になってしまいました。今ではその姿がすっかり板についてしまいが、先日自宅にしまいこんである雑誌を整理していたところ、落合選手がオリオンズから中日へ移籍した時の最初のキャンプの模様を伝えるベースボールマガジンが出てきました。おお懐かしい。サムライを思い出させるようなお姿。その時のコメントが載っていたので読み返してみましたが、やはり普通とは違うコメントで、面白かったです。

2012年3月5日月曜日

猫だって嫌なものは嫌という

~おかしいといえない社風~




 物心ついたころから犬を飼っていました。そして実家にはつい数年前まで、帰ると必ず私を待っている犬がいたのです。そんなことが関係しているのかどうかはわかりませんが、犬を連れて散歩している人と道端ですれ違うと、必ずと言っていいほど犬が私に近寄ってきます。飼い主が強引に連れて行こうとしても、犬は私の方を振り返りながら、名残惜しそうな顔をしています。私にはわかるのです。


 東京から名古屋に移り住んでからは、しばらくは連れあいあの住んでいた職員住宅にもぐりこんでいました。ある日そこに生徒が猫を連れてきたのですが、いろんないきさつがあって、その猫をつい引き取ってしまうことになったのです。猫を飼うのは初めてだったため、どのように扱っていいのかわかりません。最初は犬と同じように接していたのですが、気まぐれでこちらの思うように行動してくれないのですよ。しかりつけるとますます人間関係?が悪くなってしまいます。それでも、仕事が終わって家に帰ってドアを開けると、うれしそうに背中を床にこすりつけてごろごろやっているのはやはりかわいいし、私が一人で部屋に閉じこもって勉強などをやっていると、こっそり部屋に入ってきて、背中を駆け上ってきたり、消しゴムをころころ転がして遊んでいたり、疲れると膝の上で寝ていたりします。


 かといって話しかけても知らんぷりです。なれ合いを拒むというか、食事を与えるとき以外は人間に媚びることはしません。高貴な生き物なのだ。小林まこと「ホワッツ マイケル」という猫漫画を読んで、やっと猫の習性を理解してきたのですが、結局は部屋の中で猫を飼ってはいけないということになってしまいました。やむなく車で秋田まで連れて行き、連れ合いの実家に預けることにしたのです。でもそこは猫天国。今でも4匹飼っていているのですが、遊び盛りで大変なのだ。


 自由気ままに生きている猫ですが、それに比べて人間社会はどうでしょう。生活が懸かっているから嫌な仕事でも「わかりました」といってやらなければならないし、理不尽だと思いながらも文句もいわずこなさなければなりません。それぐらいは当たり前の事として受け入れるしかないのですが、職場が言いたいことも満足にいえない社風であってはやはりよくないですね。


 正しいことなのに、言ってはいけないこととして我慢している人は、猫を見習ってほしいです。

2012年3月2日金曜日

志野の陶片にお刺身を載せていただく

~陶片からパワーを~



 私の職場の机の上には志野の陶片が置いてあります。




 さりげなく素朴な絵がいいではないですか。志野の皿に特徴的な絵です。


 仕事の打ち合わせに来た人からは、頻繁にこれはなんですか?と聞かれるため、その都度「桃山時代の志野の陶片です」と説明するのですが、なかなかその価値がわかっていただけなくてもどかしい思いをします。毎月第4土日にセラミックパークで開催される骨董市で購入したのですが、単なる陶片だといってバカにしてはいけません。志野の陶片は、今では窯後からも発掘されることはないため、数が少なく大変貴重なのです。もしこれが陶片ではなく、桃山時代の志野の皿で完品であったなら、値段は数百万円するはずです。ほんとですって。


 この陶片を見ていると、心が和むから不思議です。触ってみてもなかなか感触が良くて、桃山時代の無名ではあるけれども陶工のパワーがひしひしと伝わってきます。そのパワーをもらいながら、かろうじて日常業務をこなしているのですよ。


 ただ飾っているだけでももちろんいいのですが、せっかくだからたまには使ってあげなければなりません。なんに使うのか?箸置き?私の貧弱な発想では、これにお刺身をのっけてみるくらいしか思いつきません。




 このお刺身を肴に、辻村史郎さんの制作した志野のぐい飲みでお酒をいただくことにします。生きる元気をもらうのです。


 ぐい飲みも桃山時代のものだったらいいのに…。