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2011年11月21日月曜日

漂着松でギターを

~ヤイリギターの試み~


越麻呂日記パートⅡの開始に当たり、今回は「骨董の扉」の写真の説明をしようと考えていたのですが、11月16日の中日新聞の夕刊の一面(記事は東京新聞ウェブ版へのリンクです)を見て、目が釘付けになってしまい、そちらの記事を優先することにしました。前回のテーマで取り上げさせていただいた「神代欅のギター」の生みの親、小池健司さんがなんと写真で大きく取り上げられているではありませんか。新聞のタイトルは「漂着松岐阜でギターに」です。ヤイリギターで、東日本大震災で津波に流された松の木を使ったギターづくりが進んでいるということでした。ギターとして作るには、本当は10年くらい乾燥させる必要があるそうですが、音にはこだわらず、来年の3月に被災者が支援に感謝して演じるミュージカルに間に合うよう全力で制作されるそうです。がんばれ健司さん!


松もそうですが、津波で流されたり震災で被害を受けたりした家をはじめとするさまざまなものを、ひとまとめにして「がれき」と表現するのにはどうも抵抗があるのですが、そういったものを蘇らせるという発想は素晴らしいと思います。以前にも漂着松を利用して、名前は忘れましたが、縦笛を四角くしたようなもので、吹くとオカリナのような音のする楽器を演奏している様子をテレビで見ました。また、ウエブサイトを見ていると、私の地元の秋田でも、音楽で復興に役立つことを何かやろうという試みが広がっているようです。震災を忘れていない、何かやりたいという多くの人たちのニュースを聞くと、私も勇気づけられます。何か協力できることがあれば行動したいです。


会計関係でも、会計大学院協会が主催して「震災復興に向けた会計シンポジウム」が10月28日、東北大学会計大学院キャンパスで行われたようで、増田日本公認会計士協会前会長もパネル討論会にご出席されたようです。復興に向けて公認会計士が知恵を出す機会はこれから増えてくるような気がします。


震災が発生したのはこれから春を迎えようという3月でしたが、それから夏が過ぎ秋を迎え、これから東北にとっては最も厳しい長い冬を迎えます。最近になって、牡蠣が取れた、お酒ができた、イチゴが採れたなどといううれしいニュースも徐々に伝わってきていますが、復興にはまだまだ長い年月がかかるのだと思います。


今回はいいニュースをお知らせいたしました。