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2011年11月16日水曜日

☆☆「越麻呂日記パートⅡ」スタート!☆☆

~まずは神代欅のギターから~

 作家の筒井康隆氏が以前、ある出来事をきっかけに「断筆宣言」したことがありましたが、我が「越麻呂日記」にはそれほど大げさな主義主張があるわけでもなく、ただ単にお休みをいただいていただけなのです。ブログを書き始めてからもうすでに5年目に突入していましたので、これをきっかけに以前書いてきた内容を読み直してみました。あまりにも多いので自分でも驚いてしまったのですが、その中でも「秋田で出会った怪しい税理士」「人が見たら蛙になれと青山二郎は言った!」「意味がわからん」等なかなか面白い内容の文章もあり、読んでいて自分でもつい笑ってしまいました。

 それはさておき、この休筆期間中にブログをリニューアルいたしました。そしていよいよ「越麻呂日記パートⅡ」のスタートです。映画のターミネーターハリーポッターにパートⅡがあるのですから、我が「越麻呂日記」にパートⅡがあってもいいではないかというわけです。従来よりも幅広い内容を取り上げたいと思っていますので、引き続きご愛読ください。

 さて、ブログをご覧いただきますと、従来の「徒然(ブログ)」「川柳」に加え、カテゴリーボタンとして「会計の扉」の他に「音楽の扉」「骨董の扉」が写真入りで追加されているのがお分かり頂けると思います。パートⅡスタートに当たりまして、まずは「音楽の扉」に用いた写真について説明いたしましょう。









 3年ほど前に、ヤイリギターさんに遊びに行ったのですが、そこで展示されていたギターを弾きながら遊んでいると、トップクラフトマンの小池健司さんが声をかけてきました。

「新しい材質でサンプルギターを作ってみたんだわ、ジンダイケヤキなんだけどね、先日石川鷹彦さんに弾いてもったよ」


と言うのですね。私は、「ジンダイケヤキ???石川鷹彦!!!」状態になったのですが、あこがれの石川鷹彦さんの手が触れたギターを私も弾いてみたいと思い、さっそく弾かせていただくことにしました。ギターのバックは独特の色をした木でできていましたが、音はビィーンと引き締まった音でシャキシャキ感があり、とても気に入ってしまいました。その音が頭から離れず、ネットで「ジンダイケヤキ」を検索してみると「神代欅」と書くようで、土の中に千年以上も埋もれていた欅の大木のようです。 

その神秘さに惹かれ、後日再びヤイリギターを訪れて、その板を見せていただきました。ちょうど乾燥中だったのですが、この板から何本のギターを作ることができるのですかと健司さんに尋ねたところ、ぎりぎり2本かなという答えが返ってきたのです。すかさず私は2本分いただいていいですかとたたみかけたのですが、健司さんからはあっさり「いいよ」という返事が返ってきました。

 順番があったため、そこから制作に取り掛かるまでに1年くらい待たなければなりません。この間、私はどのような物語をこのギターに与えようかといろいろ考えていたのですが、高松塚古墳を訪れて壁画を見たときに突発的にひらめいたのです。以前このブログにも書いたように、千年以上前→奈良時代→キトラ古墳→朱雀という連想です。キトラ古墳の朱雀が現代に蘇り、宇宙に飛び立っていくというイメージを指板に螺鈿細工で象嵌していただきました。それが左側のギターです。

もう一方のギターはシンプルにしようと考え、欅の木の葉が新緑から紅葉していく過程を、季節感を出して描いていただきました。日本の四季を欅の木の葉に込めて表現したわけです。そして指板に描いていただいたのは、日本を代表するインレイ職人、加藤穂高さんです。穂高さんのウェブサイトには、「K.YairiCustom Order 2010」の作品として、この2本のギターのインレイが紹介されています。完成するまでにはさらに1年ほどかかりました。

 今回「越麻呂日記」をパートⅡとしてスタートするに当たり、左側の写真を「音楽の扉」ボタンに用いています。ギターに恥じないよう、いい内容のブログにしたいと考えているのです。