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2011年4月21日木曜日

継続的にできることはないだろうか

~継続は力なり!~


企業会計原則の中に「継続性の原則」というのがあります。「いったん採用した会計処理の原則及び手続きは毎期継続的に適用し、みだりにこれを変更してはならない」という例のやつです。この原則を、今回の地震による災害復興支援と新たなる創造にも当てはめようではありませんか。


最近原発関係に報道の眼が向いているような気がしますが、震災で被害を受け、いまだに避難所等でつらい思いをしている多くの被災者の方々にとっては、まだまだ厳しく長い道のりが続きます。震災直後から、個人・法人からたくさんの義捐金が集まりましたが、これを一時的なものではなく、継続的に実施できたらいいなと思っています。新聞等によると、企業によっては、商品が一個売れるごとにそのうちの一定額を義捐金に充てる会社もあるようで、そういった会社がたくさん増えてきています。また、名古屋からもインフラ整備のために駆け付けている多くの人たちがいますし、お医者さんも被災地にいって活躍しています。弁護士さんも法律相談に応じていますし、税理士さんが行っている会計や税務に関する相談をはじめ、各士業も合同で相談会を実施しているようで大変頼もしいです。教師の方も青空教室を検討されていると聞きます。ぜひ「継続性の原則」でお願いしたいと思います。


では、公認会計士に継続的にできることはないのでしょうか?


例えば、「産学官民での地域再生にリーダーシップを発揮し、地元産業復興に向けてアイディアを絞り出す」、「東北地域産業機構の設置と活動」、等々。


もちろん政治に期待する面も大きいかもしれませんが、公認会計士にできることがこれからたくさん出てくるような気がするのです。


高校1年生の時、「ザ・ストレンジャーズ」というバンドを作って音楽活動をしていたのですが、3年になってそろそろ受験体制に入ろうと思って解散しました。そして勉強のために聞きはじめたのがラジオ講座でした。ラジオで繰り返し聞いた勝浦捨造先生の言葉が忘れられません。「継続は力なり!待てば海路の日和あり。皆さん頑張りましょうね」そう、何事においても「継続は力なり」なのです。


2011年4月9日土曜日

東北に駆けつけたい!

~いったい自分に何ができるだろうか~


東北で生まれ、高校卒業までの18年間東北で育ちました。その後東京で11年間過ごし、名古屋に来て25年になります。必要な時以外はあまりしゃべらない無口な性格と、何度はね返されてもなかなかあきらめない粘り強さは、おそらく東北で過ごした間に身に着いたのだと思っています。その東北に、今回大きな災害が襲いかかりました。


地震が起きたその日、自宅に帰って映像を見た瞬間、言葉を失ってしまいました。仕事をやっていても手につかず、すべての仕事を放り投げて東北へ駆けつけたかったのですが、そこには何もできない無力な自分がいたのです。「ペンは武より強い」といいますが、とても文章を書く気にはなれず、何も言葉が浮かんできませんでした。テレビを見ては涙し、地下鉄などで新聞を読んではこみ上げて来るものを抑えきれない日々が続きました。


こんな時、公認会計士としていったい何ができるのだろうか。
あまり思いつかなくて申し訳ないです。


結局は日本人一人ひとり、あるいは世界中の人たちの被災者に対する思いの強さが力になるのだとあらためて思いました。また、経営者の中にも自分の企業ができることを素早く判断し決断して行動する人がたくさんいました。日本の非常事態に企業の利益を顧みず行動できる懐の広い経営者がたくさんいたことが心強かったです。


では、自分は義捐金を送る以外に東北復興のためにいったい何ができるのだろうか?東北復興そして創造のためには長期間かかると思われます。東北にいつか移り住んで自分にできることがあるかもしれない。親を失った子供のために、卒業するまで教育資金を援助することができるかもしれない。皆さんも少しでも自分に出来ることを考えてみませんか。


「すったげ強い東北」はかならず復活するはずです。