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2011年1月28日金曜日

偶然が重なった

~久しぶりにいい曲に出合いました~


最近IFRS本をはじめとして、ジュンク堂で本を物色する機会が多いのですが、先日は桃山時代の焼き物の研究をしようとパラパラと写真集をめくっていました。するとその時です。突然隣のおっさんが、私の横で大きなおならをしたではありませんか。私はあわてて裏側の列の本棚に移動したのですね。でもそこはたまたま音楽関係の本を集めた棚でしたので、やれうれしやとばかりに、ほとぼりが冷めるまで面白そうな本を探し始めました。そこで目についたのが、吉田拓郎かぐや姫といっしょに開催した「つま恋」コンサートのことを書きつづった本です。特に拓郎は、楽譜がなかった当時、レコードやテープを擦り切れるほど聞いて、独特のギターの弾きまわしを必死で練習してコピーしただけに、大変思い入れがあります。つま恋コンサートは2回行われているのですが参加できなかったため、DVDを購入して何回も見ました。一回目は「ウッドストック」を思い出してしまいますし、二回目は年齢を重ねた分力みがなかったのですが、なんとなく元気をいただいたような気がしました。その舞台裏に興味があったので早速購入。読んでみました。


3年前の3月18日に突然耳鳴りが始まってから、ヘッドフォンを付けて大音量で音楽を聴くことはなくなってしまいましたし、おじさんは最近の歌にはついていけないため、CDを購入することはほとんどなくなってしまいました。その代わり、一時気が狂ったように買い集め、1500枚ほどたまったCDをもう一度じっくり聞き直してみることにしたのです。お好みのアーティストを順番に選んで車に持ち込むことにしているのですが、「つま恋」を読んでからは拓郎のCDを6枚ほど挿入して聞くことにしました。するとそれまで全く聞いたことのなかった曲で、聞いた瞬間これはいい曲だと思う曲に出会ってしまったのですね。リズムも歌詞も文句なしです。なぜ気がつかなかったのだろうか。曲はすぐ覚えてしまいましたし、コード進行も簡単そうでしたので、さっそくギターを取り出して練習。でも困ったことに歌詞がなかなか覚えきらないのですね。昔はすぐに覚えられたのになぁ。これも年齢を重ねたせいなのでしょうか。就寝前と出勤前のそれぞれ20分間が、非常に充実するようになりました。こういった偶然の巡り合いには大変うれしくなってしまいます。


タイガーマスク現象を見ていると、日本もまだまだ捨てたものではないなと思ってしまいますが、私の人生も骨董市で200円で購入した骨董品といい、置き去りにしていたいい曲との出会いといい、ささいなことではありますが、まだまだ楽しいことが身の回りにいろいろありそうな気がします。「おならおじさん」に感謝!