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2009年4月22日水曜日

東海会の監査

~会計監査とレビュー制度に仕事の充実感を見出せるか~


今日は東海会の会計監査の日で、外部の監査法人による会計監査を受けています。先週の14日には、東海会の4人の監事さんによる会計監査が行われたばかりなので、受ける方もなかなか大変です。また5月15日には、協会本部の東海会に対する監事監査も予定されており、ほんとに大変です。


会計士協会もそうなのですが、監査法人も公認会計士協会の品質管理レビューに金融庁の公認会計士監査審査会の調査があるため、どえりゃあ大変です。ほとんど毎日監査とレビュー対応に追われていたら、若い人たちの監査離れが起きるのではないかと心配です。監査の中に面白みを見出すことができればいいのでしょうが。
一般的に組織が大きくなればなるほど組織を守らなければならないという、いわゆる「組織の論理」が働くため、どうしても「個」が埋没してしまい、サラリーマン化現象が進むのはやむをえないことなのですが、大きな組織の中で大きな仕事をこなすという醍醐味もあるため、どちらを選択するかは、あとは個人の価値観や人生観の問題だと思うのです。


私のケースは、最初は大手監査法人に入所し、そこから、小→中→大といろいろ渡り歩いてきたため、それぞれの組織の良し悪しがよく分かります。最初の「大」のときは、大法人といっても個人の事務所が集まってできたところがあり、いくつかの監査室に分かれていました。私の所属していた監査室は60人~70人くらいの監査室で、しかも上下関係があまりなく、一人ひとりがプロという感じで非常に自由な雰囲気の中、大変過ごしやすい事務所でした。また、この先輩はすごいなという人もたくさんいたため、仕事をやるうえで参考になったし、仕事や趣味においてもおおらかに過ごすことができました。今考えてみると、我が会計士人生の黄金時代だったような気がします。
その後名古屋に来て地元の小さな監査法人に入ったのですが、常勤の会計士が8人しかいない事務所で、どうなるか心配だったのですが、別の大手監査法人と合併することになり、名古屋としては「中」の監査法人となりました。「中」のときは、比較的自由で仕事においても裁量があり、成長していく喜びも実感することができます。たまたま「中」のときに名古屋事務所長をすることになってしまったため、事務所を大きくしたいと死に物狂いでひたすらがんばってきました。毎月100時間以上の残業を4~5年続けていたのもこの時期で、けっこう大変でしたがそれはそれで充実していた時期だったと思います。
そして再び名古屋における「大」となり、組織としてはよかったのでしょうが、そこで働く一人ひとりの会計士にとって「大」となってよかったのかどうかは、私にはよく分かりません。多分ひとそれぞれだと思います。ただ、会計士業界としては、今後はやはり中小の監査法人がある程度大きくなっていかなければならないと考えており、どこかでまた合併や再編の波がこの業界にもやってくるのだろうなと、なんとなく感じているのです。


監査法人は再編の歴史なのですから。



2009年4月15日水曜日

公認会計士の広報活動

~公認会計士のことを知ってもらうためにはどうしたらいいのだ~


 4月15日に東京で臨時理事会が開催されたのですが、昼食後、約30分間にわたり、今後の公認会計士の広報活動のあり方について、ある業者の方からプレゼンがありました。なるほど、公認会計士の行っている仕事のことを世間の皆さんに理解してもらうのは、なかなか難しいのだと思います。おそらく今後、協会としてもそれなりにコストをかけて広報活動を行っていくのだと思いますが、公認会計士のことを真正面から取り上げて世間にPRしていくとしたら、いったいどのような方法があるのでしょうか。


 東海会においては他士業との交流会がさかんで、例えば名古屋自由業団体連絡協議会で10団体が一堂に会し、無料相談会やフレッシュマンフォーラム等を行っています。また最近でも弁護士会や弁理士会さんと意見交換会や懇親会を行っているのですが、業界のポスターがないというのは公認会計士業界だけだということがわかり、急遽東海会として、公認会計士業界のPRポスターを作ることにして、来期の予算に盛り込むことにしました(どんなポスターを作るか心配かもしれませんが、お楽しみに)。


 私も東海会においては広報活動が長く、広報委員を2~3期ほど務めた後広報委員長を担当し、協会本部プロジェクトである漫画によるPR本「バーレモンハート-公認会計士特別編」の制作に係わらせていただきました。東海会会長になってからも、可能な限り新聞広告に出たりラジオの生番組に出演したり、あるいは「ハロー会計」に力を入れてきたりしてきたのですが、全国ベースで公認会計士のことを知ってもらうというのはなかなか大変です。
 昨年は、NHKドラマ「監査法人」がNHK名古屋の制作という事もあり、私が監修を担当するという幸運に恵まれましたし、さらにDVD付録の監査用語集の作成もさせていただきました。監査法人のことがテレビを通じて全国ベースで放映されるという、公認会計士のことをPRするには願ってもない展開となったのですが、すぐにたたみかけて第2弾というわけにもいかず、なかなか難しいところです。


 私に今できることといったら、本を書くことでしょうか。この「越麻呂日記」も気がついてみると、A4判ですでに百数十枚書き上げているし、時間がなくてまだ書ききれていない原稿や過激すぎて却下された分を加筆修正すれば、一冊の本になるでしょう。サラリーマン会計士川柳ももうすぐ300本ですので、川柳に一つ一つに解説を加えれば「川柳で読む会計の歴史」として一冊の本になるのではないかと思います。また、私もこの業界で28年目を向かえ、公認会計士としてはかなり波乱に満ちた出来事をたくさん経験してきているので、私小説として書けそうな気もします。
 ドラマ「監査法人」は原作がなかったので、台本を作りながらの制作だったのですが、健司や茜さん、それにジャパン監査法人やエスペランサ監査法人などの名称は、やはり著作権があって使えないのだろうか。それとも作家の先生かNHKさんの許可を得られれば、使うことができるのでしょうか。小説として、私がこの業界に入った昭和56年ごろまでさかのぼり、2002年くらいに健司と茜さんや小野寺さんなどテレビドラマの人物を登場させ、さらに2010年以降まで物語を展開させていけば、なかなか面白い小説が書けそうな気がするのですが・・・。この3冊で


~公認会計士本、怒涛の三部作!~


 などという事になると、けっこうインパクトがあって、この業界のことを世間の皆さんに知っていただくことができるような気がするのですがね。それに、以前書いた本の改訂版も出したいし。


 独り言ですけど。


2009年4月14日火曜日

地域会会長打ち合わせ会とサランラップ

~冷蔵庫にサランラップが・・・~


 4月14日、夕方から東京で地域会会長打ち合わせ会が行われたのですが、足の痺れがひどくてあまり体調がよくなかったため、その後の食事会はキャンセルし、ホテルに直行したのでした。「開運!何でも鑑定団」を見た後自宅に電話し、「何か変わったことはなかったか?」と尋ねたのですが、なんと「冷蔵庫の中にサランラップが入っていた」といって大笑いしているではありませんか。
 我が家は二人とも働いているため、いっしょに晩御飯を食べるときには、先に帰ったほうが食事の支度をし、後片付けは一緒にするという、結婚以来の鉄の掟があります。昨日は二人とも遅かったのですが珍しく一緒に食事をし、後片付けは、私が食器を洗ってカミサンが残り物を冷蔵庫にしまっていたはずです。私はそのあたりのことを強調して、「サランラップを冷蔵庫にしまったのは私ではない。ボケたのは君のほうだ」と攻勢に出たのですが、今朝の食事は私が後片付けをして家を出たため、全面的に強気に出ることはできません。結局サランラップを冷蔵庫へしまったのはどちらなのか、真相は藪の中なのです。私には、以前洗い終わった食器を、食器棚ではなくて冷蔵庫にしまいこんだ前科があるため、立場的には弱いのですが・・・。二人とも、もう52歳になっているため、ボケが始まったのかなぁ。でも、毎日を時間に追われてあわただしく過ごしているので、たまにはこういうこともあるのだ。


 最近では、女性の公認会計士も増えてきており、結婚して働き続けるためには、ある程度夫の理解も必要だと思います。以前私も女子高の土曜セミナーで「女性公認会計士として強くたくましく生きるための講座」というテーマで2時間ほど話したことがあるのですが、そこの女子高からも試験合格者が出て、私も大変喜んでいるのです。また、東海会でも「女性公認会計士の会」といったものを定期的に開催しており、私は参加できないので、どのようなことが話し合われているのかはわかりませんが、概ね好評のようです。ぜひがんばって、仕事を続けていただきたいと思っています。


 地域会会長打ち合わせ会で話し合われた内容は、「各地域会のウェブサイトについて」や「地域会総会の開催時期の変更(重ならないよう余裕をもって行うために、開催時期に幅をもたせた)」、「公会計監査特別委員による地域会での研修会について」等のテーマで、それぞれ意見交換が行われました。特にウェブサイトの件については、東海会では事務局の皆さんのおかげで大変充実しており、来期には専用サーバを入れて、無料でのE-learningの導入も視野に入れているのです。ただ、それによって研修会の参加者が減ってしまっては、それはそれで困ったことになるため、いろいろ検討が必要です。協会本部では、HP(ホームページ)の一元化も含めていろいろ検討しているようですが、具体的な話がなかなか地域会に伝わってきていません。HPが全面的に本部管理という事になってしまうと、私の「越麻呂日記」もなくなってしまう可能性もあるため、後1年くらい先延ばししていただけると助かるのですが。


第4回社外監査役研究会とテポドン

~ミサイルの落下はなくてほっとしましたが・・・~


とうとう北朝鮮から飛翔体が発射されたのだ。しかも、我が故郷の秋田の上空を通過したというではありませんか。人工衛星といっているようですが誰が信用しましょう。秋田県の新屋に迎撃ミサイルのPAC3を積んだトラックが到着したのはいいのですが、ニュースによると道を間違え(ナビはついていないのかナビは?)、Uターンしようとして壁に激突してしまい、一時動けなくなったというではありませんか。しかも、2回も誤探知したようです。日本は本当に大丈夫なのだろうか。秋田の怪しい税理士が飛ばしているラジコンヘリコプターで打ち落としてもらおうかとも思いましたが、テポドンとは勝負にならないしなぁ。発射前にはきっと目を怪し目にして、悔し紛れに秋田の上空をじっとにらんでいたに違いないのです。
政府は本土に落下する可能性はほとんどないといっていましたが、本当はあまり信用していませんでした。私の実家に落下するかもしれなかったし、私も最近ろくなことがないので、実際何が起こるかわかったものではありません。私は監査法人を退職したら、秋田に帰って農業をやるつもりでおり、カミサンの実家の田んぼと畑をすでに利用させていただく約束をしているのですが、仮にその田畑に落っこちたとしたら、そこで作った農作物など誰が食べるというのだ。私は珍しく怒っているのです。
とりあえずは日本に飛翔体が落下しなくて本当によかったよかった。


それはそれとして、4月2日は第4回社外監査役研究会が開催されました。以前は公認会計士の社外監査役さんばかりだったのですが、今回は監査役協会さんから2名、弁護士会さんからも7名参加していただき、総勢18名となりました。講演のテーマは「リスクアプローチについて」です。監査は一昔前の残高を押さえに行く監査から、最近では会社のリスクを特定して、そこに監査資源を集中させて手続を行うリスクアプローチによる監査に変わっているのです。でも、我々が以前行っていた監査も、基本的にはリスクアプローチだったのですがね。それに理屈付けが行われたということでしょうか。監査業務委員会委員長の山田順先生から説明があり、その後意見交換会が行われたのですが、懇親会も含めいろいろ面白い話が出て、大変参考になりました。社外監査役さんも情報収集にいろいろご苦労されているようですね。


2009年4月11日土曜日

4県合同ゴルフ大会開催

~ダブルペリアの帝王にまたしてもやられてしまったのだ!~


毎年恒例となっている4県合同ゴルフ大会「東海会オープン」が3月28日、名門「藤岡CC」で行われました。今回は静岡県会からも小野先生にご参加いただきましたし、若手の参加も比較的多く、顔ぶれ豊かな大会となりました。私も第一回大会以来久しぶりの参加です。今年はまだ100以上たたいていないし、先々週の日曜日に久しぶりに練習場へ行って470発打ち込んできていたこともあり、結構自信を持って臨んだのでした。
ところが、最初のティーショットを左に大きく曲げてしまったのが、その後ず~っと尾を引く結果となってしまいました。あわやOBかというところでぎりぎり助かったのですが、第2打も引っ掛けてグリーン左のOBゾーンへ直行、打ち直しも引っ掛けてあごの深いバンカーの縁へ直入、2回で出して2パットの結局8で上がってしまい、最初のホールでスコア関係はもうおしまいです。後はゆっくり桜見物を楽しみながら回ったのですが、引っ掛けは最後まで治りませんでした(練習で打ちすぎて、右手に力が入りすぎたのだろうか?)。ゴルフは難しい。
皆さん速いグリーンに悩まされたようで、全体的にも思うようにスコアが伸びなかったようですが、ふたを開けてみるとまたしてもダブルペリアの帝王である牧野さんの優勝。「ゴルフで運を使いたくない」というご本人のコメントでしたが、それにしても恐れ入りました。


ゴルフの場合は、ミスショットをしてもリカバリーの可能性が残されていますし、今回スコアが悪くても、次回がんばるチャンスはいくらでもあります。また、野球でもチャンスで打てなかったり、エラーをしてしまっても、年間140試合以上やっていれば取り返すチャンスはたくさんあります。それでは監査の場合はどうでしょうか・・・?


それにしても、タイガーウッズは、医者から約半年間の休養命令を受けながら、復活3試合目の大会で優勝してしまいました。他のプレイヤーとはゴルフの次元が違うのだろうか。マスターズに期待!