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2009年2月17日火曜日

指紋認証PCの問題点

~PCが開けなくなってしまったのだ~


 最近、どこの監査法人もPCの管理には気を遣うようになってきました。紛失でもしようものなら、大変な責任問題になってしまいます。私の場合、PCは所属法人から貸与されているものと、会計士協会東海会から貸与されているものの2台あるため、かなり神経を使います。東海会から貸与されているPCは最新式のもので、中に入るためにはパスワード入力ではなくて、指紋認証方式になっています。
 実は私は大学生時代、東京八重洲口の地下街のレストランで、車の免許を取得するためのお金欲しさに皿洗いのアルバイトをしていたのですが、業務用の洗剤を薄めないで、そのままスポンジに付けて洗っていたため、一カ月も続けているうちに手の表面の皮膚全体が荒れて剥けてしまうという、大変な経験をしたことがあります。その後遺症がまだ残っているためか、毎年冬になって空気が乾燥してくると、掌がカサカサになって皮膚が荒れてしまうのですね。石鹸も合成石鹸ではなくて、皮膚にやさしいせっけんを使っているのですが、特に冬場のゴルフの後は、悲惨な状態になってしまいます。


 今年の冬は、年末年始に自宅でHPの原稿を黙々と書いて(というよりキーボードを叩いて)いたのですが、手が荒れていたため「指紋が照合できませんでした」というつれない返事が繰り返され、なかなかワードまでたどり着けませんでした。何度も何度もトライして、やっとの思いで指紋認証していただいていたのです。
今年に入ってゴルフの始動をした途端、手の荒れがひどくなってしまい、とうとう何度トライしても「そんな指紋の人知らんもんね」ということで、PCに拒否されてしまい、中に入っていけなくなってしまいました。もともと念のため、右手と左手の両方を登録していたのですが、左手はすでにギターダコで指紋がなくなってしまっているため、右手だけが頼りだったのです。
 今回はたまたまPCだったので、東海会のが使えなくなっても所属法人のPCで何とか業務はこなせるのですが、これが例えば自宅の玄関のカギだったらいったいどういうことになってしまうのだ。「優れた防犯システム・指紋錠」などといくら便利さを謳っていても、私のようなケースでは、自分の家に入室できないではないですか。そのへんのところをカギ業者は一体どう考えているのであるか。銀行のATMも指紋認証方式のものがあるようですが、お金をおろせなくなってしまうではないですか。そのへんのところを銀行業界は一体どう考えているのですか。
これが指紋認証ではなくて声紋認証方式だったとしても、風邪をひいてしまってのどがガラガラだったらどういうことになるのだろう。「お~い!おれだよ、おれだってば」と言ってみたとしても、無視されるだけではないですか。
 最新式の車は(確かフーガ)音声認識してくれるようで、例えば「エフエム」と言えばFMラジオがかかるようになっているようですが、発音が悪かったり機械の機嫌が悪かったりすると、なかなか反応してくれないようです。便利になったような気がしますが、何が便利なのかよくわからないですね。


第三四半期の監査も一段落し、暇なことを考えてしまったのだ。