カテゴリリンク

2008年8月19日火曜日

公認会計士制度が出来て60周年なのだ!

「不動産屋にでもおなりなさい」と鈴本公認会計士は行った!


 今年は公認会計士制度が出来て60周年という、節目の年になりました。私も行ってきたのですが、7月8日には東京のメルパルクで60周年記念行事が行われ、多くの会員が集まっています。テーマも「激動の10年から信頼の未来へ-監査を日本経済の力に」ということで、なかなかかっこいいテーマでしたね。ここ10年間に起こったいろんな出来事がDVDでまとめられ、会場で上映されていましたし、川北先生のお話も大変面白いものでした。
 考えてみると、私も二次試験に合格してから丸27年ですので、公認会計士制度ができて60年間のほぼ半分をこの業界で過ごしたことになります。あっという間ですね。最近では昔のことを思い出すことが多くなりました。


 NHKドラマ「監査法人」でも、公認会計士業界の草分け的存在として、鈴本公認会計士が登場していましたが、なかなか迫力がありましたね。健司が「あおなみ興産」の決算内容を調べようと、鈴本会計士事務所を訪れるのですが、いろいろ追求するためにジャブを繰り出す健司に対して、鈴本会計士はまったく同ずることなく「公認会計士としての資質にもとる。不動産屋にでもおなりなさい」と、強烈な回し蹴りを一発、健司に食らわせてきたのです。
 私が健司の立場で追求していたら「秋田にでも帰って、兼業農家にでもおなりなさい」とでも言われたのでしょうか。あるいは「下手なギターでも弾いていなさい」と言われたでしょうか。


 私が今でも印象に残っているのが、公認会計士協会の会長も勤められた、中瀬先生です。私の入所したときの中央会計事務所第四監査室のトップだったお方で、それこそ「雲の上の存在」と言う言葉がぴったりの先生でした。中瀬先生の懐の広さ、人柄、スケールの大きさと言ったものが、お話をお聞きしているだけで伝わってくるのですね。
 今でも私の周りには、公認会計士の草分け的な先生たちが何人かいらっしゃいますが、皆さんやはり個性的な方々が多いです。でも、私の仕事ぶりがまだまだ頼りないせいなのか、いろいろ励ましてくださる先生方が大多数で、私もいろいろアドバイスをいただいて大変助かっています。
 60年というと、人間では還暦という事になるのですが、激動に飲み込まれそうになったここ数年でした。これからは100周年に向けて、ある時は大胆に、またある時は地道に、この業界のためにがんばっていくのです。